MVNO

AQUOS PAD で MVNO テザリングできた

SH05GNTT docomo 2015 夏モデルの 7 インチタブレット「AQUOS PAD」(SH-05G、シャープ製)を入手。

AQUOS PAD のスペックは公式サイトに記載があるが、主なものは、
  • ディスプレイ:7.0 インチ IGZO(1200×1920)
  • CPU:Snapdragon 810(MSM8994)オクタコア(2GHz×4+1.5GHz×4)
  • メモリ:2GB
  • ストレージ:32GB
  • 重量:216g
  • 防水・防塵

テザリングの様子docomo のタブレット・スマホは、格安 SIM だとテザリングできないものがほとんどだが、AQUOS PAD(SH-05G)は格安 SIM(IIJmio)でテザリングができた。

右の写真は、AQUOS PAD(左側)をルーター側としてテザリングし、Wi-Fi 接続しかできない Nexus7-2012(右側)でインターネットアクセスしている様子。

手順は以下。写真類はクリックで拡大する。

手順

  1. WiFiテザリングを設定AQUOS:[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→テザリング→Wi-Fi テザリングを設定]で、あらかじめルーターとしての設定を行っておく。ネットワーク名とパスワードを好きに設定する。
  2. APNAQUOS:[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→モバイルネットワーク→アクセスポイント名]で、APN が MVNO(IIJmio)になっていることを確認する。
  3. テザリングONAQUOS:画面上部のドロワーで Wi-Fi テザリングを ON にする。この時、(テザリングではないほうの)Wi-Fi は OFF になるが気にしなくて良い。
  4. Nexus7:[Android 設定→無線とネットワーク→Wi-Fi]で、手順 1 で設定したネットワーク名を探し、接続する。

テザリング中以上で、テザリングにより、Nexus7 でインターネットにアクセスできるようになった。

もちろん、引き続き AQUOS もインターネットにアクセスできる。右の写真で、左上の渦巻きがテザリング中であることを示している。

接続中Nexus7 が AQUOS に接続すると、AQUOS 側のドロワーの表示が「Wi-Fi テザリングが有効です:1 台接続中」となる。

テザリング中のモバイルネットワークテザリング中は、AQOUS の[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→モバイルネットワーク]で、「アクセスポイント名」がグレーアウトされて変更できないようになっている。

なお、一度、AQUOS のインターネットアクセスができなくなってしまったことがあった(Nexus7 もダメ)。この時は、APN 設定が sp モードに変更されていた。APN を IIJmio に戻すことで解決した。

余談だが、旧型の AQUOS PAD(SH-08E)は MVNO でのテザリングができない。

IIJmio LTE vs WiMAX スピードテスト

以前に IIJmio のスピードテストをした際は、LTE 区間で平均 1 Mbps ちょっとしかスピードが出なかったので、「格安 MVNO SIM はスピードは遅いのだなぁ」などと思っていたが、最近、だいぶスピードが上がってきたと感じている。

そこで、再度、スピードテストをしてみた。

ついでに、WiMAX とも比較してみた。

結果は以下の通り。

IIJvsWiMAX

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)を用い、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。測定時間帯は、土曜日の昼頃。

MVNO LTE の測定時は、AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿して LTE 通信。

WiMAX の測定時は、URoad-Aero で WiMAX の電波を受信し、Wi-Fi で AQUOS PAD と通信。

スピードテストはそれぞれ 3 回ずつ行い、その平均値を表にしている。

LTE体感通り、IIJmio の通信速度は以前よりも大幅に向上している。下り平均 13Mbps の速度は快適だ。

月額 1,000 円弱でこの速度は素晴らしい。さらに、4 月からはバンドルクーポン(無料高速通信)の量が 1GB へと引き上げられる(クーポンを使い切ると 200kbps に速度制限)。

WiMAX一方の WiMAX も、下り平均 9Mbps 弱と、実用十分。IIJmio の LTE よりは遅いが、これだけ出れば通常は問題ない。PING が遅いのは残念だがしかたない。

WiMAX の魅力は速度ではなく、ノーリミット。月額は 4,000 円弱と高いが、高速通信が無制限にできる。特にパソコンを持ち歩いてネットするなら、事実上 WiMAX 一択と言って良い。



京王線全線で IIJmio スピードテスト

月額 945 円というリーズナブルな価格で LTE が使えるサービス、IIJmio 高速モバイル D。毎月 500MB までなら、高速な LTE で通信でき、500MB を越えると、低速の 200kbps 通信となる。

安価ながら、docomo 網を利用しているのでサービスエリアも広い。

高速 LTE 時の通信速度はどれほど出るのか、京王線に乗りながらスピードテストしてみた。

先に結果を示すと、下の表のようになった。

IIJmioスピードテスト(京王線)

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)で行った。AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿し、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。主に電車内での測定だが、一部ホーム上での測定もある。また、複数回測定している箇所は、必ずしも同一日付での測定とは限らない。

docomo の LTE(Xi)はクアッドバンド LTE として、800MHz 帯(band19)、1.5GHz 帯(band21)、1.7/1.8GHz 帯(band9)、2/2.1GHz 帯(band1)の電波でサービス提供されている。AQUOS PAD はこのうち、1.7(1.8)GHz 帯を除く 3 つの電波に対応しているようだ。

IIJmioスピードテスト(京王線)集計結果測定結果を集計すると右のようになる。

全地点での平均下り速度は 1.48Mbps となり、LTE としては物足りない結果となった。一部の地点では LTE が入らず 3G となったが、LTE の平均が 1.48Mbps、3G の平均が 1.46Mbps と、LTE なのに 3G と変わらないスピードという悲しい結果である。

よく雑誌などで携帯各社の LTE 速度を比較しているが、docomo 純正の SIM だと 10Mbps 程度は出ていることが多いので、IIJmio が 1.48Mbps しかでないのは、IIJmio 用の帯域が狭いとかあるのだろうか?

一般に、IIJmio のような MVNO の SIM だと、docomo 純正の SIM よりも速度が遅いと言われるが、それが裏付けられた形だ。

調布周辺の地下区間では、上り速度がかなり向上した。何かあるのだろうか?

高幡不動RBB余談だが、今回のように多くの地点でスピードテストを行う際、AQUOS PAD 搭載の手書きメモアプリ、「書」ノートは大いに役立つ。

測定結果のスクリーンショットだけ保存しておいても、後で見返したときに、どこの地点の測定結果かわからなくなってしまう。

「書」ノートで画面の上に駅名などを手書きで書いておけば、後からでも分かりやすい。おまけに、保存ボタンのタップでスクリーンショット(+手書き)を保存できるので、電源ボタン+音量下げというアクロバティックな同時押しをしなくてすむ。


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AQUOS PAD (SH-08E) が MVNO SIM(IIJmio) で動作

AquosPad_SH-08ENTT docomo 2013 夏モデルの AQUOS PAD(SH-08E)が、IIJmio の SIM で動作した。IIJ の動作確認済み端末に掲載されていなかったのでちょっと心配だったが(今は更新されて掲載されている)、無事に動いて一安心。

AQUOS PAD は白ロムで 45,000 円ほどだった。Nexus 7 (2013) が思いの外高い値段で売り出されたので(4 万円)、それならあと 5,000 円足して IGZO でも買ってみるか、という感じ。防水だし。

最初、SIM を挿しても認識されなくて、初期不良かと思ったらそんなことはなくて、SIM の向きが逆だった。なんとこの機種、SIM の切り欠きが「手前」に来る状態(金色が上面)で差し込む。切り欠きは奥のイメージなんだけど、もしかしてこういう機種って多いのかな?

残念ながら、テザリングは利用不可。テザリングしようとすると、LTE が切れてしまう。

今まで使っていた、通信機能無しの Nexus 7 (2012) と比べると、通信する分、バッテリーがかなり減る印象。FOMA ハイスピード(HSPA)圏内で 7 時間半放置したところ、バッテリーが 5% 減っていた(83%→78%、1 時間当たり 0.7%)。

セルスタンバイMVNO SIM だとセルスタンバイ問題でバッテリーが異常消費されるケースがあるが、圏外時間が 0 秒なので、セルスタンバイ問題は発生してないと見て良いだろう(てくろぐによれば、セルスタンバイ問題が発生すると通信できていても圏外表示となる)。

逆に、使用中のバッテリーの減りは Nexus 7 より少ないかもしれない(まだ使い始めたばかりなのでよく分からないが)。

バッテリー消費に関連しそうな主な設定は以下のようになっている。
  • 画面の明るさ
    • アウトドアビュー:OFF
    • 明るさを自動調整:ON
    • エコバックライトコントロール:ON
  • バックライト点灯時間:2 分
  • エコ技設定:標準
  • Wi-Fi:スリープ時自動 OFF
  • Bluetooth:OFF
  • NFC:OFF
  • 同期:Gmail、アプリデータ、連絡先のみ
この機種はタッチパネルに不具合があったようだが、ファームアップで改善された模様。ファームアップ後も操作が変になることはあるが……。

ファームアップは、IIJ の SIM を挿した状態で、Wi-Fi 経由で行った。docomo の一部機種では、MVNO SIM だとファームアップできない(docomo SIM を挿しておかなければならない)ことがあるようだが、SH-08E は大丈夫だった。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンON自宅にて IIJmio のスピード測定を行った。結果は驚異の 28.62Mbps。

まさか MVNO SIM でこれだけの速度が出るとは……。

間違って Wi-Fi 接続にしてしまっているのかとアンテナピクトを 2 度見したが、ちゃんと LTE 接続だった。

何かの間違いかと再度測定しても 24Mbps 程度出ていたので、本当にこれくらいのスピードが出ているのだろう。

とはいえ、うちの電波状況が特別良いというだけのようで、出先で何回かスピード測定したら、2~5Mbps 程度のことが多かった。

RBB TODAY の測定では、速度が出るほどパケット通信量が多い印象。自宅での測定だと、1 回の測定で 10MB 程度もパケットを使ってしまった。500MB クーポンの身としてはつらい……。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンOFFクーポン OFF にすると、0.39Mbps(399Kbps)。

公称の 200Kbps よりだいぶ速い。

格安 MVNO は数多くあるが、インフラは信頼感が第一と言うことで、IIJmio か OCN モバイル ONE(旧称 OCN モバイルエントリー d 980)のどちらかにしようと思っていた。

パケットプランとしては、1 日ごとに使用量がリセットされる OCN の方が良いなと思ったが、MVNO としての歴史の長さを考えて IIJmio にした。

IIJmio ウェルカムパック for BIC SIM にしたので、街中の Wi-Fi スポットも無料で利用できる。IIJ のプランはミニマムスタートプラン(月額 945 円)。

信頼性についてはしばらく使わないと実感できないが、ひとまず、予想外の高速性というサプライズがあって良かった。

ただ、IIJ で不満なのは、ユーザー登録時のパスワード文字数が 8 桁までしか登録できないこと。

大手サイトのチェックをした時にも書いたが、8 文字のパスワードは 15 時間で解読されてしまうとのことで、長い文字数を登録できるようにして欲しい。

なお、AQUOS PAD の初期設定では、スリープ時は Wi-Fi が自動的にオフとなる。仮に自宅の Wi-Fi 圏内だったとしても、バックグラウンド通信が LTE 経由となり、IIJmio のクーポンを消費してしまうので、大量の通信が行われないか注意が必要だ。


【更新情報】
  • 2013/11/02 スリープ時の Wi-Fi 自動 OFF について言及

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