LTE

NTT docomo LTE の周波数帯(バンド)まとめ

SIM フリースマホと格安 SIM(MVNO)を使おうという時などに気になるのが、docomo の電波が使用している LTE バンド。簡単に整理してみた。

docomoのLTEバンド


docomo のバンドは、カバーエリア(繋がりやすさ)重視の band 1/19 と、通信速度重視の band 3/21 に大別される。

Xi のサービス全体としては 300Mbps などの高速通信が可能だが、これは複数のバンドを同時に利用する CA(キャリアアグリゲーション)で実現している。

band 1:下り 2110 MHz~2170 MHz、上り 1920MHz~1980MHz

LTE(サービス名は Xi(クロッシイ))開始時から使用されているバンド。下り周波数の 2100MHz 帯と呼ばれたり、ざっくり 2GHz 帯と呼ばれたりする。

都市部を中心として広いエリアで使える周波数帯だ。都市部でのスマホ利用を考えているなら、この band 1 をサポートしているスマホを選ぶと良いのではないか。

band 3:下り 1805 MHz~1880 MHz、上り 1710MHz~1785MHz

1800MHz 帯、あるいは 1.7GHz 帯とよばれるバンド。

東京・名古屋・大阪圏限定ながら、最高速で通信可能なバンド。これらの地域に住んでいるならば、band 3 対応のスマホで快適に通信が行える。

逆に、三大都市圏以外では、まったく役に立たない。

band 19:下り 875MHz~890MHz、上り 830MHz~845MHz

郊外を中心として広いエリアで使える周波数帯。

800MHz 帯はいわゆる「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯で、屋内や山間部でも電波が入りやすい。

田舎では band 19 のみ使用可の場合も多いので、田舎でスマホを使いたいなら、band 19 対応のスマホが必須となる。

最近は、都市部でも band 19 が使えるところが広がってきている。

band 21:下り 1495.9MHz~1510.9MHz、上り 1447.9MHz~1462.9MHz

1500MHz 帯、あるいは 1.5GHz 帯と呼ばれるバンド。

高速通信が可能。

以前は、東名阪のみ遅かったが、現在は解消され、全国的に 112.5Mbps での通信が可能となっている。とはいえ、比較的後発のバンドであり、実際のカバーエリアは、まださほど広くないと推測される。

band 28:下り 758 MHz~803MHz、上り 703 MHz~748MHz

将来的にサービス開始される予定だが、現在はまだ利用できない。

2015 年サービスインという話もあったが、後ろ倒しとなり、導入時期未定となっている。

参考リンク



IIJmio LTE vs WiMAX スピードテスト

以前に IIJmio のスピードテストをした際は、LTE 区間で平均 1 Mbps ちょっとしかスピードが出なかったので、「格安 MVNO SIM はスピードは遅いのだなぁ」などと思っていたが、最近、だいぶスピードが上がってきたと感じている。

そこで、再度、スピードテストをしてみた。

ついでに、WiMAX とも比較してみた。

結果は以下の通り。

IIJvsWiMAX

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)を用い、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。測定時間帯は、土曜日の昼頃。

MVNO LTE の測定時は、AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿して LTE 通信。

WiMAX の測定時は、URoad-Aero で WiMAX の電波を受信し、Wi-Fi で AQUOS PAD と通信。

スピードテストはそれぞれ 3 回ずつ行い、その平均値を表にしている。

LTE体感通り、IIJmio の通信速度は以前よりも大幅に向上している。下り平均 13Mbps の速度は快適だ。

月額 1,000 円弱でこの速度は素晴らしい。さらに、4 月からはバンドルクーポン(無料高速通信)の量が 1GB へと引き上げられる(クーポンを使い切ると 200kbps に速度制限)。

WiMAX一方の WiMAX も、下り平均 9Mbps 弱と、実用十分。IIJmio の LTE よりは遅いが、これだけ出れば通常は問題ない。PING が遅いのは残念だがしかたない。

WiMAX の魅力は速度ではなく、ノーリミット。月額は 4,000 円弱と高いが、高速通信が無制限にできる。特にパソコンを持ち歩いてネットするなら、事実上 WiMAX 一択と言って良い。



京王線全線で IIJmio スピードテスト

月額 945 円というリーズナブルな価格で LTE が使えるサービス、IIJmio 高速モバイル D。毎月 500MB までなら、高速な LTE で通信でき、500MB を越えると、低速の 200kbps 通信となる。

安価ながら、docomo 網を利用しているのでサービスエリアも広い。

高速 LTE 時の通信速度はどれほど出るのか、京王線に乗りながらスピードテストしてみた。

先に結果を示すと、下の表のようになった。

IIJmioスピードテスト(京王線)

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)で行った。AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿し、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。主に電車内での測定だが、一部ホーム上での測定もある。また、複数回測定している箇所は、必ずしも同一日付での測定とは限らない。

docomo の LTE(Xi)はクアッドバンド LTE として、800MHz 帯(band19)、1.5GHz 帯(band21)、1.7/1.8GHz 帯(band9)、2/2.1GHz 帯(band1)の電波でサービス提供されている。AQUOS PAD はこのうち、1.7(1.8)GHz 帯を除く 3 つの電波に対応しているようだ。

IIJmioスピードテスト(京王線)集計結果測定結果を集計すると右のようになる。

全地点での平均下り速度は 1.48Mbps となり、LTE としては物足りない結果となった。一部の地点では LTE が入らず 3G となったが、LTE の平均が 1.48Mbps、3G の平均が 1.46Mbps と、LTE なのに 3G と変わらないスピードという悲しい結果である。

よく雑誌などで携帯各社の LTE 速度を比較しているが、docomo 純正の SIM だと 10Mbps 程度は出ていることが多いので、IIJmio が 1.48Mbps しかでないのは、IIJmio 用の帯域が狭いとかあるのだろうか?

一般に、IIJmio のような MVNO の SIM だと、docomo 純正の SIM よりも速度が遅いと言われるが、それが裏付けられた形だ。

調布周辺の地下区間では、上り速度がかなり向上した。何かあるのだろうか?

高幡不動RBB余談だが、今回のように多くの地点でスピードテストを行う際、AQUOS PAD 搭載の手書きメモアプリ、「書」ノートは大いに役立つ。

測定結果のスクリーンショットだけ保存しておいても、後で見返したときに、どこの地点の測定結果かわからなくなってしまう。

「書」ノートで画面の上に駅名などを手書きで書いておけば、後からでも分かりやすい。おまけに、保存ボタンのタップでスクリーンショット(+手書き)を保存できるので、電源ボタン+音量下げというアクロバティックな同時押しをしなくてすむ。


【関連記事】



AQUOS PAD (SH-08E) が MVNO SIM(IIJmio) で動作

AquosPad_SH-08ENTT docomo 2013 夏モデルの AQUOS PAD(SH-08E)が、IIJmio の SIM で動作した。IIJ の動作確認済み端末に掲載されていなかったのでちょっと心配だったが(今は更新されて掲載されている)、無事に動いて一安心。

AQUOS PAD は白ロムで 45,000 円ほどだった。Nexus 7 (2013) が思いの外高い値段で売り出されたので(4 万円)、それならあと 5,000 円足して IGZO でも買ってみるか、という感じ。防水だし。

最初、SIM を挿しても認識されなくて、初期不良かと思ったらそんなことはなくて、SIM の向きが逆だった。なんとこの機種、SIM の切り欠きが「手前」に来る状態(金色が上面)で差し込む。切り欠きは奥のイメージなんだけど、もしかしてこういう機種って多いのかな?

残念ながら、テザリングは利用不可。テザリングしようとすると、LTE が切れてしまう。

今まで使っていた、通信機能無しの Nexus 7 (2012) と比べると、通信する分、バッテリーがかなり減る印象。FOMA ハイスピード(HSPA)圏内で 7 時間半放置したところ、バッテリーが 5% 減っていた(83%→78%、1 時間当たり 0.7%)。

セルスタンバイMVNO SIM だとセルスタンバイ問題でバッテリーが異常消費されるケースがあるが、圏外時間が 0 秒なので、セルスタンバイ問題は発生してないと見て良いだろう(てくろぐによれば、セルスタンバイ問題が発生すると通信できていても圏外表示となる)。

逆に、使用中のバッテリーの減りは Nexus 7 より少ないかもしれない(まだ使い始めたばかりなのでよく分からないが)。

バッテリー消費に関連しそうな主な設定は以下のようになっている。
  • 画面の明るさ
    • アウトドアビュー:OFF
    • 明るさを自動調整:ON
    • エコバックライトコントロール:ON
  • バックライト点灯時間:2 分
  • エコ技設定:標準
  • Wi-Fi:スリープ時自動 OFF
  • Bluetooth:OFF
  • NFC:OFF
  • 同期:Gmail、アプリデータ、連絡先のみ
この機種はタッチパネルに不具合があったようだが、ファームアップで改善された模様。ファームアップ後も操作が変になることはあるが……。

ファームアップは、IIJ の SIM を挿した状態で、Wi-Fi 経由で行った。docomo の一部機種では、MVNO SIM だとファームアップできない(docomo SIM を挿しておかなければならない)ことがあるようだが、SH-08E は大丈夫だった。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンON自宅にて IIJmio のスピード測定を行った。結果は驚異の 28.62Mbps。

まさか MVNO SIM でこれだけの速度が出るとは……。

間違って Wi-Fi 接続にしてしまっているのかとアンテナピクトを 2 度見したが、ちゃんと LTE 接続だった。

何かの間違いかと再度測定しても 24Mbps 程度出ていたので、本当にこれくらいのスピードが出ているのだろう。

とはいえ、うちの電波状況が特別良いというだけのようで、出先で何回かスピード測定したら、2~5Mbps 程度のことが多かった。

RBB TODAY の測定では、速度が出るほどパケット通信量が多い印象。自宅での測定だと、1 回の測定で 10MB 程度もパケットを使ってしまった。500MB クーポンの身としてはつらい……。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンOFFクーポン OFF にすると、0.39Mbps(399Kbps)。

公称の 200Kbps よりだいぶ速い。

格安 MVNO は数多くあるが、インフラは信頼感が第一と言うことで、IIJmio か OCN モバイル ONE(旧称 OCN モバイルエントリー d 980)のどちらかにしようと思っていた。

パケットプランとしては、1 日ごとに使用量がリセットされる OCN の方が良いなと思ったが、MVNO としての歴史の長さを考えて IIJmio にした。

IIJmio ウェルカムパック for BIC SIM にしたので、街中の Wi-Fi スポットも無料で利用できる。IIJ のプランはミニマムスタートプラン(月額 945 円)。

信頼性についてはしばらく使わないと実感できないが、ひとまず、予想外の高速性というサプライズがあって良かった。

ただ、IIJ で不満なのは、ユーザー登録時のパスワード文字数が 8 桁までしか登録できないこと。

大手サイトのチェックをした時にも書いたが、8 文字のパスワードは 15 時間で解読されてしまうとのことで、長い文字数を登録できるようにして欲しい。

なお、AQUOS PAD の初期設定では、スリープ時は Wi-Fi が自動的にオフとなる。仮に自宅の Wi-Fi 圏内だったとしても、バックグラウンド通信が LTE 経由となり、IIJmio のクーポンを消費してしまうので、大量の通信が行われないか注意が必要だ。


【更新情報】
  • 2013/11/02 スリープ時の Wi-Fi 自動 OFF について言及

WiMAX 2+ に見る WiMAX のこれまでとこれから

WiMAX を提供する UQ コミュニケーションズが、新たな 2.5GHz 帯の電波を獲得した。

審査結果限りある資源である電波帯域は国からの割り当てによって事業者に配分されており、新しい 2.5GHz 帯の割り当てには、KDDI 系の UQ とソフトバンク系の WCP が獲得に名乗りを上げていた。7 つの基準による電波監理審議会・総務省の審査の結果、3 対 1 で UQ が勝ち、7 月 26 日、UQ への電波割り当てが認定された

認可を受けて UQ は、下り 110Mbps の WiMAX 2+ を 2013 年 10 月末にサービスインするとしている。

競争に負けたソフトバンクは怒り心頭で大暴れの様相を呈しているが、UQ 勝利は前評判通りで、携帯三社への電波割り当て状況を鑑みても妥当なところと言えるだろう。

ここで、WiMAX のこれまでの動きを振り返ってみよう。

400万契約突破下り 40Mbps、上り 15.4Mbps(以前は 10Mbps)の高速無線通信サービス「UQ WiMAX」は、2009 年 7 月に正式サービスを開始。2013 年 2 月に契約数が 400 万を突破するなど、ゼロからスタートした新参サービスとしてはかなり急速に普及してきている。

利用可能エリアは、サービス開始当初は首都圏・京阪神・名古屋地区のみだったが、2012 年 6 月には主要都市で 99% を超え、全国平均でも 90% となっている。

プロバイダ満足度ランキング2012顧客満足度も高く、価格.com のプロバイダ満足度ランキング 2012 において 1 位、MMD 研究所の調査でも 1 位となっているなど、各種調査で好評価を獲得している。

WiMAX の特徴の 1 つとして、オープンなビジネスモデルを採用していることが挙げられる。携帯電話の場合、回線や端末をキャリア(サービス提供会社)が統制しているので、docomo から KDDI に乗り換えると端末は使えなくなってしまう。

WiMAXプロバイダ一覧WiMAX の場合は、本家 UQ の他に、MVNO と呼ばれるサービス提供会社が多数あるが、利用者はどの会社と回線契約を結んでも良い。回線契約を乗り換えても端末は使い回せる(一部の MVNO は自社専用端末を提供しているので注意)ので自由度が高い。また、端末も、WiMAX 機能を内蔵したパソコン(WiMAX PC/すぐネットパソコン)の他に、ルータータイプ(WiMAX Speed Wi-Fi)、USB タイプなどさまざまなものが、さまざまな会社から発売されており、どれでも好きなものを使える。

実際俺も、WiMAX プロバイダをワイヤレスゲート(ヨドバシ)→BIGLOBE→@Nifty と変えているし、端末も Let's note J10、WM3600RURoad-Aero を使っているが、どれも問題なく使えている。

WiMAX の競合サービスとしては、携帯各社が提供する LTE がある。LTE の詳細は各社によって少しずつ異なるが、WiMAX と LTE の特徴を比較すると、

WiMAX比較項目LTE

下り 40Mbps、上り 15.4Mbps
通信速度△~○
下り 37.5~112.5Mbps、上り 12.5~25 Mbps(docomo)
下り 75Mbps、上り 25Mbps(KDDI)
下り 76Mbps、上り 10Mbps(ソフトバンク)
下り 37.5~75Mbps、上り 12.5~25Mbps(EMOBILE)
×
100ms 程度
遅延
数十 ms 程度
×
つながりにくい
屋内利用
つながりやすい

無し
通信制限×
有り(一定以上の通信で激遅になる)

月額 3,880 円
利用料金×
6,000~7,000 円程度(一般的なスマホの場合)

2012/11 - 94%
エリア(人口カバー率)×~○
2013/03 - 75%(docomo)
2013/05 - 1~97%(KDDI)
2013/06 - 192%(ソフトバンク)
2013/02 - 94%(EMOBILE)

自由
乗り換え×
制限有り(MNP で乗り換えても原則として端末は使い回せない)

となる。いろんな意味で自由度の高い WiMAX であるが、LTE と比べると速度が遅いのが欠点だった。

そんな中での WiMAX 2+ である。ここからは WiMAX 2+ について見ていこう。

WiMAX2フィールドテスト通信速度の問題については UQ も早くから取り組んでおり、2011 年 7 月には WiMAX 2 のフィールドテストを公開。カタログスペック 165Mbps の WiMAX 2 において、実効速度で 150Mbps という驚異の記録を達成した。

しかし、WiMAX 2 には大きな問題があった。世界的な流れとして WiMAX ではなく LTE がブーム。世界規模で見ると WiMAX から撤退する事業者が増えており、WiMAX がガラパゴス化する危険があった。

そこで WiMAX 陣営が編み出した苦肉の策が WiMAX Release 2.1 規格。初代 WiMAX および WiMAX 2 に加えて、LTE(TD-LTE)を包含する。WiMAX の名を冠してはいるが、事実上の LTE 化と言えるだろう。これにより LTE の潮流に乗ることができるようになり、端末や基地局設備などを安価に調達できる見込みがたった。

今回 UQ が発表した WiMAX 2+ も、WiMAX Release 2.1 規格をベースにしている。WiMAX 2+ の「プラス」の部分に、LTE 互換という意味を込めているのだろう。

1GbpsOverWiMAX 2+ は最初に述べたように下り 110Mbps の速度となる(上りはまだ公表されていない)。docomo 以外の 3 社の LTE の速度を追い越し、docomo と肩を並べるトップクラスの速度だ。単に速度が向上するだけではなく、新幹線などの高速移動にも対応する。これまでの WiMAX も新幹線の中で通信できたものの、実効速度が数百 kbps 程度とかなり遅かったが(繋がるだけでもすごいのだが)、これが改善されるだろう。プレスリリースでは明言されていないが、遅延(レイテンシ)も改善されると思われる。

WiMAX 2+ は初代 WiMAX を包含するので、これまでの WiMAX も問題なく使える。もちろん速度は最大 40Mbps のままだが、初代 WiMAX ユーザーが WiMAX 2+ に移行していくにつれて電波利用効率が高まるので、初代 WiMAX も実効速度が上がるかもしれない。

ただし、WiMAX 2+ になっても、屋内(建物内)の繋がりにくさは改善されない。WiMAX/WiMAX 2+ が使用している 2.5GHz 帯の電波は反射しやすいため、壁に当たると跳ね返ってしまって屋内に届きにくい。一方、LTE の携帯各社はプラチナバンドと呼ばれる 800MHz 帯の電波を保有しており、屋内にも電波が届く。この点については、親会社の KDDI の電波を使わせてもらうなどの抜本的な対策をしない限り、現状のままとなる。

WiMAX 2+ は、7 月末の電波認定からわずか 3 ヶ月でサービス開始となる。これまでの UQ の準備が着実に行われていた証といえよう。端末や料金などの詳細はまだ発表されていないので、早めの発表を期待したい。TD-LTE 互換であることから、次期 iPhone で WiMAX 2+ が使えるかもしれないという噂をちらほら見かけるが、単に規格上の互換性だけで実際に使用可能になるのかはまだ分からない。

110Mbps でのスタートとなる WiMAX 2+ だが、2017 年には下り 1Gbps オーバーを狙っていく構想のようだ。将来的にサービスを高度化していくためにも、まずは足元のサービス固めが重要になるだろう。


※本記事の写真は、リンク先からの引用です。


WiMAX は将来どうなるんだろ?

いつでもどこでもインターネットができる WiMAX。

契約してかれこれ 3 年目になろうとしているが、ここにきて WiMAX の将来に暗雲が立ちこめている気がする。

勿論原因は LTE。速度だけの問題ならまだしも、世の中総 LTE 的な雰囲気になっているのが気がかりだ。

そもそも、WiMAX の何が好きかというと、
  • 安くて(月々 3,880 円程度、キャンペーン次第でもっと安く)
  • 実用十分なスピードで(5~15Mbps くらい)
  • 帯域制限が無く(真の意味でのパケホーダイ)
  • 縛りが緩い(いろんなプロバイダ&機器を選べる)

というようなメリットがあるから。安くて自由に使える広域無線は WiMAX しかない。


一方の LTE、特に日本で流行り始めている携帯各社の LTE は、速度が速い代わりに、

  • 高くて(月々 5,000~6,000 円くらい)
  • 帯域制限があって
  • 縛りだらけ(キャリア代えたら機器使い回せない、そもそも携帯電話という端末がほとんど)

と、デメリットが大きい。


携帯 LTE に押されて、WiMAX が無くなってしまったら……というのは心配だ。


WiMAX の次の手としては、WiMAX 2+ がある。


単に高速になるだけではなく、LTE 規格を一部取り込むことで、量産効果のある LTE の恩恵を受けてコストダウンに繋げるらしい。サービスインまでは遠そうだが……。


個人的には、WiMAX という規格自体にはこだわりはないので、最初の 4 つのメリットを実現してくれるなら、LTE で全く問題ない。ただ、携帯各社のサービスである限り、その実現はないので、UQ が LTE をやってくれたら面白いのでは、と思う。


まだ見ぬ WiMAX 2 を主体にした WiMAX 2+ ではなく、LTE の中に過去の WiMAX 1 も収容しますよ、という LTE+ の方がわくわくする感じ(技術的に実現できるのかは知らないけど)。


3 規格(WiMAX 1/2/LTE)を扱うよりもコストダウンできそうだし、LTE ならいろんな半導体会社がチップ作っているので、WiMAX 2 PC よりも LTE PC(LTE 内蔵 PC)の方が実現しやすそう。


便利で快適なモバイルライフが送れますように!








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