AQUOSPAD

AQUOS PAD 壊れてなかった

SHARP AQUOS PAD(タブレット)が壊れたと思ってスマホを買ったが、実は壊れてなかったことが判明。

症状としては arrows M02/RM02 と同じで、原因は Google Play 開発者サービスの不具合だった。AQUOS PAD (SH-05G) のAndroid バージョンは 5.0.2 で、当時の Google Play 開発者サービスのバージョンは 12.8.72 なので、不具合の影響を受けた。

GooglePlay現在は Google Play 開発者サービスがバージョンアップされて 12.8.74 になったので、最新の Google Play 開発者サービスをインストールすることにより症状が治った。

Google Play 本体が起動しない症状の中で、Google Play 開発者サービスのバージョンアップのやり方も先の記事に記載があったが、残念ながら AQUOS PAD はその方法ではバージョンアップできなかった。端末を探す機能を OFF にしようとしてもできなかったのだ。

仕方が無いので、AQUOS PAD を再度初期化。これにより最新の Google Play 開発者サービスがインストールされ、問題解決。

また、たまにしか使わないので最初気付かなかったが、FREETEL Priori 3S も同様の症状に陥っていた。こちらは Android バージョン 5.1。

やはり端末を探す機能が OFF にできず、そのままでは Google Play 開発者サービスをアップデートできなかったので、AQUOS PAD から Google Play 開発者サービスの apk を移すことにより、Priori もバージョンアップ完了し、症状が治った。

というわけで、結果論としては、新しいスマホを買う必要はなかったが……。結構気に入ったしまぁいいか。



AQUOS PAD(SH-05G)使用感メモ

AntutuNTT docomo 2015 夏モデルの 7 インチタブレット「AQUOS PAD」(SH-05G、シャープ製)について、格安 MVNO SIM(IIJmio)で 1 ヶ月半程度使った感想を。

全体的な使い勝手としては、軽くて薄くてコンパクト、電池も長持ちというところで、満足感は非常に高い。今までに使った 7 インチタブレットとしては Nexus 7(2012)と旧型 AQUOS PAD(SH-08E)があるが、今回の AQUOS PAD が一番良い。

AnTuTu スコアは電源接続時で 43,528 と、今時のスマホ類の中では高いわけではないだろう。

性能面は実用十分ではあるものの、バッテリー動作時は、3D 系がちょっと引っかかる動きをすることがある。自分が使っている 3D 描画は黒猫のウィズくらいなので、ちょっと動作が引っかかっても全く問題ないが……。

バッテリー何も操作をせずに放置した状態での、バッテリーの減り具合は右のような感じ。

Android 5 はバッテリー駆動時間が表示されないが、グラフ上、13:00~21:00 のおよそ 8 時間で、バッテリーは 1% しか減っていない。1 時間当たり 0.1~0.2% 程度の消費。

単純計算で、1 日 3% バッテリーが減ると 33 日間バッテリーが持つことになり、かなりの長寿命タブレットと言える。

なお、メールと連絡先以外の Google アカウント同期は OFF にしてあり、docomo のプリインストールアプリも多くをアンインストールまたは無効化してある。

SH-05G は MVNO SIM でもテザリングができる貴重な機種だが、テザリングの性能については不満あり。テザリングされてつながったほうの端末(子機側)でパケ詰まりのような症状が発生する。ブラウザ(Chrome)でのインターネット閲覧も微妙な感じだが、特に黒猫のウィズの通信がひどく、かなり通信時間がかかったり、頻繁にタイムアウトしたりする。テザリング性能については改善を望みたい。

その他、ハードウェア面では、クレードルでの充電ができないのは残念。旧型 AQUOS PAD はクレードルに挿せば充電できたので、USB ケーブルをさすよりも手軽だった。

というわけで、不満ゼロというわけにはいかないが、軽くて長持ちという基礎部分が非常に良いので、5 段階評価でいえば文句なく最高値 5 のレベル。

AQUOS PAD で MVNO テザリングできた

SH05GNTT docomo 2015 夏モデルの 7 インチタブレット「AQUOS PAD」(SH-05G、シャープ製)を入手。

AQUOS PAD のスペックは公式サイトに記載があるが、主なものは、
  • ディスプレイ:7.0 インチ IGZO(1200×1920)
  • CPU:Snapdragon 810(MSM8994)オクタコア(2GHz×4+1.5GHz×4)
  • メモリ:2GB
  • ストレージ:32GB
  • 重量:216g
  • 防水・防塵

テザリングの様子docomo のタブレット・スマホは、格安 SIM だとテザリングできないものがほとんどだが、AQUOS PAD(SH-05G)は格安 SIM(IIJmio)でテザリングができた。

右の写真は、AQUOS PAD(左側)をルーター側としてテザリングし、Wi-Fi 接続しかできない Nexus7-2012(右側)でインターネットアクセスしている様子。

手順は以下。写真類はクリックで拡大する。

手順

  1. WiFiテザリングを設定AQUOS:[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→テザリング→Wi-Fi テザリングを設定]で、あらかじめルーターとしての設定を行っておく。ネットワーク名とパスワードを好きに設定する。
  2. APNAQUOS:[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→モバイルネットワーク→アクセスポイント名]で、APN が MVNO(IIJmio)になっていることを確認する。
  3. テザリングONAQUOS:画面上部のドロワーで Wi-Fi テザリングを ON にする。この時、(テザリングではないほうの)Wi-Fi は OFF になるが気にしなくて良い。
  4. Nexus7:[Android 設定→無線とネットワーク→Wi-Fi]で、手順 1 で設定したネットワーク名を探し、接続する。

テザリング中以上で、テザリングにより、Nexus7 でインターネットにアクセスできるようになった。

もちろん、引き続き AQUOS もインターネットにアクセスできる。右の写真で、左上の渦巻きがテザリング中であることを示している。

接続中Nexus7 が AQUOS に接続すると、AQUOS 側のドロワーの表示が「Wi-Fi テザリングが有効です:1 台接続中」となる。

テザリング中のモバイルネットワークテザリング中は、AQOUS の[Android 設定→無線とネットワーク→もっと見る→モバイルネットワーク]で、「アクセスポイント名」がグレーアウトされて変更できないようになっている。

なお、一度、AQUOS のインターネットアクセスができなくなってしまったことがあった(Nexus7 もダメ)。この時は、APN 設定が sp モードに変更されていた。APN を IIJmio に戻すことで解決した。

余談だが、旧型の AQUOS PAD(SH-08E)は MVNO でのテザリングができない。

settings.db では AQUOS PAD はテザリングできなかった話

Xperia は、root 化不要で MVNO テザリングができるという話が載っていた。
adb shell で settings.db を書き換えることにより、root を取らなくても、テザリング時の APN 変更を阻止できるという内容。

AQUOS PAD(SH-08E)でもできるかな? と試してみたが、ダメだった。

そもそも、adb shell(コマンドプロンプトから adb shell で起動)で
settings get global tether_dun_required
とすると null が返ってくるので、値自体が存在しないことが分かる。

それでも、ものは試しと、
settings put global tether_dun_required 0
settings put global tether_message_required 0
settings put global invisible_apn_required 0
settings put global invisible_tether_apn_required 0
あたりを入れてみたが、ダメだった。

settings.db の中身を見られれば、それっぽいキー名を探せるかとも思ったが、settings.db があると思われるパス(/data/data/com.android.providers.settings/databases/settings.db)には読み取り権限すらない模様。

/system/framework/services.odex を修正する方法により、シャープ機で MVNO テザリングできたという話があるので、今度試してみようかな。

グラフで分かる、パズドラのバッテリー消費量

パズドラをやっていると、タブレットのバッテリーがガンガン減っていく。というのは常に体感しているが、実際のところ、どのくらいバッテリーを食っているのか、グラフで見てみた。

ついでに、いろんな状態でのバッテリー使用量を調べてみた。使用機種は、AQUOS PAD(SH-08E)。

各種バッテリー消費量右の画像がバッテリー消費量のグラフ。クリックで拡大する。

まず、何もしていない状態(スリープ状態で放置)が 1 のエリア。画面は消えており、Wi-Fi も(設定としては ON だが)ほとんどの時間で自動的にオフになっている。

この時は、1 時間当たり、0.3% のバッテリー消費となっている。

単純計算すると、AQUOS PAD は、何もせずに放置した状態なら 333 時間(2 週間)バッテリーが持つことになる。かなりの長寿命機種だ。

そんな AQUOS PAD でパズドラをやるとどうなるか、というのが 2 のエリア。

やはりバッテリー消費が激増し、なんと、1 時間当たり 18.3% も消費している。

パズドラをやると 5 時間半しかバッテリーが持たない計算だ。

他の状態も見てみよう。

画面だけオンにした状態(Wi-Fi はオフ)が 4 のエリア。1 時間当たり 8.1% のバッテリーを消費している。

AQUOS PAD のディスプレイは省電力と言われる IGZO だが、それでもかなりの消費量だ。画面を表示しただけでこんなに消費するとは驚き。

画面と一緒に Wi-Fi もオンにした場合が 3 のエリア。1 時間当たり 8.2% のバッテリーを消費している。

Wi-Fi は設定をオンにしただけで、実際にダウンロードなどをしているわけではない。単に Wi-Fi がオンになっているというだけであれば、誤差程度のバッテリー消費しかしないことがわかる。この程度なら、電池をケチるために Wi-Fi を手動でオフにするということはしなくて良いだろう。

アプリ別バッテリー消費量動画を再生するとどうなるか、というのが 6 のエリア。1 時間当たり 11.7% のバッテリーを消費している。

よくカタログスペックで動画再生時のバッテリー持続時間が表記されているが、AQUOS PAD の実測では 8 時間半となる。ただ、俺の AQUOS PAD は半年以上使用しているものなので、新品で測定すればもう少し長時間となりそうだ。

ここで改めてパズドラのバッテリー消費量を見てみると 18.3% なので、動画再生よりもはるかに多くバッテリーを消費していることがわかる。

ところで、画面をオンにしただけでかなりバッテリー消費が増えたが、逆に、動画再生で画面をオフにしたらどうなるか(音だけ聴く)、というのが 5 のエリア。

結果は 1 時間当たり 3.6% の消費。画面表示しながらだと 11.7% なので、画面の分は 8.1%。4 のエリアのバッテリー消費量とだいたい一緒となり、妥当な結果と言える。

画面オフでの動画再生は 28 時間近くできることになる。ウォークマン代わりに音楽を聴く場合に、わざわざ音声データを準備しなくても、動画再生でも十分実用的だ。

なお、動画の再生は MX 動画プレーヤーで行っており、再生した動画は 640x360 ピクセル、30fps の MP4 だ。

全体的な補足だが、今回のバッテリー消費量チェックは普段俺が使っている環境でそのまま測定したものなので、厳密な測定環境を整えているわけではない。Google アカウントでメールと連絡先は同期させているので、Wi-Fi オンの時にこれらの通信をしている可能性はある。



新旧 AQUOS PAD 比較(SH-08E vs SH-06F)

NTT docomo 向け SHARP 製タブレット、AQUOS PAD の新型(SH-06F)が発表された。

現在分かっている情報で、現行 AQUOS PAD(SH-08E)と比べてどこが進化しているか確認してみた。

項目現行(SH-08E)新型(SH-06F)差異
サイズ高さ 190mm × 幅 107mm × 厚さ 9.9mm(最厚部 10mm)高さ 175mm × 幅 106mm × 厚さ 8.4mm(最厚部 8.8mm)短く薄くなった
質量288g233g55g(19%)軽くなった
連続通話時間3G:1,210 分/GSM:1,220 分不明
実使用時間81.3 時間不明
連続待受時間(静止時)LTE:750 時間/3G:850 時間/GSM:750 時間不明
バッテリー容量4,200mAh4,200mAh
ディスプレイ7.0インチ IGZO(1,200×1,920ドット WUXGA)7.0インチ IGZO(1,200×1,920ドット WUXGA)バックライトの改善で省電力化
カメラ(外側/内側)800/200 万画素 CMOS810/210 万画素 CMOS 裏面照射型暗所でも綺麗に撮影可能と思われる
CPUSnapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)Snapdragon 801 MSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)2014 年発表の新型 CPU を採用
OSAndroid 4.2Android 4.4.2KitKat を採用
メモリ(RAM/ストレージ)2GB/32GB2GB/32GB
microSDHC/SDXC○/○(64GB まで)○/○(128GB まで)対応容量がアップ
LTE 通信速度Xi 下り 100/上り 37.5 MbpsXi 下り 150/上り 50 Mbps高速化された
Wi-Fi(無線 LAN)IEEE 802.11a/b/g/n/acIEEE 802.11a/b/g/n/ac
おサイフケータイ/NFC×/○○/○おサイフケータイに対応
ワンセグ/フルセグ/NOTTV○/○/○○/○/○
防水/防塵○/○○/×防塵ではなくなった
クレードル充電×スタンドで充電はできない

AQUOSPAD大きさ比較一番の違いは、画面サイズを変えないまま、本体サイズが小さく軽くなったことだろう。

右の写真は今俺が使っている現行機種で、緑の枠のサイズだ。これが新型になると、およそ赤枠くらいまで小さくなる。横幅はもともとほぼ縁なしだったのであまり変わらないが、長さがかなり短くなり、3 辺縁なしとなった。

液晶ディスプレイバックライトの省電力化が図られたのも嬉しい。もともと AQUOS PAD のバッテリーの持ちは良いが、さらに伸びるのに越したことはない。

CPU も順当に強化。現行機種も十分すぎるほど強力な CPU を積んでいるが、さらに高速化されている。

クアルコムの CPU(Snapdragon)は、型番 800 番台がプレミアム向けクラスのハイパフォーマンス CPU、型番 600 番台がミドルレンジとなっている。現行機種が採用する 600 は一世代前のミドルレンジ、新型が採用する 801 はハイパフォーマンスの最新世代だ。

おサイフケータイが搭載された点も歓迎だ。

一方で、退化した部分もある。

防塵がなくなり、クレードルでの充電もできなくなった。

現行機種のクレードルは、置きづらい(滑りやすい)という欠点はあったものの、USB ケーブルを挿すよりははるかに便利だっただけに、クレードル充電がなくなってしまったのは残念。

その他の懸念点としては、現行機種は、一部の液晶保護シート・ケースと相性が悪く、タッチに不具合が生じることがあったが、新型では解消されているのかが気になるところ。

以上、一部に気になるところはあるものの、優秀な機種な予感がする。


Sony の File Manager for WG-C20 が電池を大量消費

バッテリー急減最近、AQUOS PAD(SH08E)のバッテリーがやたら減るようになっていた。

何も操作せずに放置しているだけで、バッテリーが 1 時間当たり 2% 程度減っていく。

今までとは明らかに違う消費量で、何かがおかしい。

アプリ別の消費量を見てみると、トップは Android OS。そのときそのときで割合は変わるが、50% を越えることもある。これは今まではなかった現象だ。今までは、ディスプレイやパズドラが消費電力の大半を占めていた。

Android OS は何故そんなに電池を食うのか? 詳細を見ても、非スリープモードの時間が表示されるだけで、手がかりはない。

よく分からないので、セルスタンバイ問題かと思った。今までよりも圏外時間が多くなっている気がしたからだ。これまでは幸い、セルスタンバイ問題は発生していないと考えられたが、何らかの原因で、セルスタンバイ問題が発生するようになったのだろうか……。

しかし、実行中のアプリ一覧を再確認したときに犯人が発覚。

起動していないはずの File Manager for WG-C20 が勝手に動いている!

WG-C20 は、SONY のポータブルワイヤレスサーバー。無線 LAN 接続の SD カードリーダーだ。File Manager は、スマホやタブレットから WG-C20 にアクセスする(SD カードに読み書きする)ためのアプリ。

タスクマネージャーから殺しても、ゾンビのように生き返る File Manager。やむなくアンインストールした。

バッテリー良好すると、バッテリーの状態が改善。1 時間当たり 0.2% 程度の消費となり、10 分の 1 の消費量になった。

厳密に言えば、File Manager のアンインストールと一緒に、お天気ウィジェットも無効化しているので、その効果もあるかもしれない。しかし、お天気ウィジェットは AQUOS PAD 購入当初から動いていて、今までバッテリーが異常に減っていたわけではないので、やはり主犯は File Manager であろう。

結果的に、アプリ別の消費量グラフで主犯となっていた「Android OS」とは全く別のところに原因があったことになり、原因を突き止めるのに時間がかかった。

バックグラウンドで動いている必要性があるのか、SONY File Manager……。

IIJmio LTE vs WiMAX スピードテスト

以前に IIJmio のスピードテストをした際は、LTE 区間で平均 1 Mbps ちょっとしかスピードが出なかったので、「格安 MVNO SIM はスピードは遅いのだなぁ」などと思っていたが、最近、だいぶスピードが上がってきたと感じている。

そこで、再度、スピードテストをしてみた。

ついでに、WiMAX とも比較してみた。

結果は以下の通り。

IIJvsWiMAX

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)を用い、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。測定時間帯は、土曜日の昼頃。

MVNO LTE の測定時は、AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿して LTE 通信。

WiMAX の測定時は、URoad-Aero で WiMAX の電波を受信し、Wi-Fi で AQUOS PAD と通信。

スピードテストはそれぞれ 3 回ずつ行い、その平均値を表にしている。

LTE体感通り、IIJmio の通信速度は以前よりも大幅に向上している。下り平均 13Mbps の速度は快適だ。

月額 1,000 円弱でこの速度は素晴らしい。さらに、4 月からはバンドルクーポン(無料高速通信)の量が 1GB へと引き上げられる(クーポンを使い切ると 200kbps に速度制限)。

WiMAX一方の WiMAX も、下り平均 9Mbps 弱と、実用十分。IIJmio の LTE よりは遅いが、これだけ出れば通常は問題ない。PING が遅いのは残念だがしかたない。

WiMAX の魅力は速度ではなく、ノーリミット。月額は 4,000 円弱と高いが、高速通信が無制限にできる。特にパソコンを持ち歩いてネットするなら、事実上 WiMAX 一択と言って良い。



AQUOS PAD(SH-08E)のタッチが改善

AQUOSPAD_BSTPSH08EFTNTT docomo+シャープの 7 インチ IGZO タブレット、AQUOS PAD(SH-08E)のタッチ操作感が改善した。

以前のレビューに書いたように、これまではタッチパネルの操作感が良くなかった。画面がちょっと汚れると、画面に触れていなくてもタップしたことになってしまう、いわゆる「オカルトタップ」現象が発生していた。

原因は液晶保護シートだった。

今までは、ラスタバナナ(テレホンリース)製の反射防止アンチグレアフィルム(商品番号 T472SH08E:現在はメーカー終売になっている模様)を使っていた。AQUOS PAD のファームをビルド番号 01.00.04 にバージョンアップしても不具合が改善しなかった。

これを、iBUFFALO のスムースタッチタイプ保護シート(商品番号 BSTPSH08EFT)に変えたところ、オカルトタップがなくなり、快適に操作できるようになった。

液晶保護シートは通常、本体と一緒に購入して、開封と同時に貼り付ける。それ以降は一切いじったことがないが、今回は意を決して貼り替え。気泡が消えるタイプだったのが幸いしたのか、見事、きれいに貼り替えることができた。

AQUOS PAD 最大の不満だったタッチが改善したことにより、俺の中で AQUOS PAD の評価もかなり向上。

現在日本で発売されている 7 インチ LTE タブレットの中で、最良の機種だと思う。iPad mini Retina (Cellular) は横幅が広いので片手で持ちづらいし、Nexus 7 (2013/LTE) は性能が低い割には価格が高い。コンパクト&軽量で長時間バッテリーが持つ AQUOS PAD が一番。


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京王線全線で IIJmio スピードテスト

月額 945 円というリーズナブルな価格で LTE が使えるサービス、IIJmio 高速モバイル D。毎月 500MB までなら、高速な LTE で通信でき、500MB を越えると、低速の 200kbps 通信となる。

安価ながら、docomo 網を利用しているのでサービスエリアも広い。

高速 LTE 時の通信速度はどれほど出るのか、京王線に乗りながらスピードテストしてみた。

先に結果を示すと、下の表のようになった。

IIJmioスピードテスト(京王線)

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)で行った。AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿し、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。主に電車内での測定だが、一部ホーム上での測定もある。また、複数回測定している箇所は、必ずしも同一日付での測定とは限らない。

docomo の LTE(Xi)はクアッドバンド LTE として、800MHz 帯(band19)、1.5GHz 帯(band21)、1.7/1.8GHz 帯(band9)、2/2.1GHz 帯(band1)の電波でサービス提供されている。AQUOS PAD はこのうち、1.7(1.8)GHz 帯を除く 3 つの電波に対応しているようだ。

IIJmioスピードテスト(京王線)集計結果測定結果を集計すると右のようになる。

全地点での平均下り速度は 1.48Mbps となり、LTE としては物足りない結果となった。一部の地点では LTE が入らず 3G となったが、LTE の平均が 1.48Mbps、3G の平均が 1.46Mbps と、LTE なのに 3G と変わらないスピードという悲しい結果である。

よく雑誌などで携帯各社の LTE 速度を比較しているが、docomo 純正の SIM だと 10Mbps 程度は出ていることが多いので、IIJmio が 1.48Mbps しかでないのは、IIJmio 用の帯域が狭いとかあるのだろうか?

一般に、IIJmio のような MVNO の SIM だと、docomo 純正の SIM よりも速度が遅いと言われるが、それが裏付けられた形だ。

調布周辺の地下区間では、上り速度がかなり向上した。何かあるのだろうか?

高幡不動RBB余談だが、今回のように多くの地点でスピードテストを行う際、AQUOS PAD 搭載の手書きメモアプリ、「書」ノートは大いに役立つ。

測定結果のスクリーンショットだけ保存しておいても、後で見返したときに、どこの地点の測定結果かわからなくなってしまう。

「書」ノートで画面の上に駅名などを手書きで書いておけば、後からでも分かりやすい。おまけに、保存ボタンのタップでスクリーンショット(+手書き)を保存できるので、電源ボタン+音量下げというアクロバティックな同時押しをしなくてすむ。


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「書」メモ・「書」ノート支援ツールの使い方

「書」メモAQUOS PAD など、SHARP 製のタブレットやスマホに付属するアプリ、「書」メモ・「書」ノート。画面の上に自由に手書き・落書きできる便利なアプリだ。

そんな「書」メモ・「書」ノートを支援するのが、書シリーズ 一括画像合成保存。「書」ノート本体では 1 枚ずつしか共有(保存)できない「スクリーンショット+手書き」合成画像を、一括で保存する。

そのツールの使い方(取扱説明書)を公開した。


具体的な使い方は上記の説明書に記載されているので省略するが、仕組みを簡単に言えば、「書」ノートのバックアップデータから「スクリーンショット+手書き」画像を合成している。


バックアップデータには、スクリーンショット(残念なことに JPEG 形式、本当は PNG 形式で保存されていると劣化が無く良いのだが……)と、手書き画像が別々に保存されている。これを重ね合わせることにより、合成画像を生成している。


AQUOS PAD 支援ツール「書シリーズ 一括画像合成保存」公開

KakuNoteSHARP 製タブレット AQUOS PAD(SH-08E、NTT docomo 用)に付属の手書きメモアプリ(「書」メモ、「書」ノート)を、さらに便利に使うための支援ツールを公開。

「書」メモのスクリーンショット+手書きの合成画像を一括で保存できるツールです。

Windows 用アプリケーションです。Android では動作しません。

動作確認は
  • KakuManager_Win8Windows 8
  • KakuManager_Win7Windows 7
  • KakuManager_WinXPWindows XP
で行っています。

また、対象となるデータは、
  • SH-08E 付属「書」ノート Ver 2.0.0

を想定しています。


AQUOS PAD 以外に付属する「書」メモや「書」ノートのデータでも使える可能性はあります。docomo 用 AQUOS PAD 以外で使えた or 使えなかったをご報告いただけると助かります。

【詳細およびダウンロード】




ガラケーとタブレットのカメラ画質を比較してみた

実際のところ、どのくらい違うのかな? ということで、ガラケー(フィーチャーフォン)とタブレットで同じものを撮影して、画質を比べてみた。

今回比べたのは、以下の機種。

カテゴリブランド機種名メーカー発売時期画素数
ガラケーauURBANO AFFAREソニーモバイル2011 年秋冬810 万画素
タブレットdocomoAQUOS PAD (SH-08E)シャープ2013 年夏810 万画素
タブレットGoogleNexus 7 (2012)ASUS2012 年 7 月120 万画素
(参考)デジカメキヤノンPowerShot S90キヤノン2009 年 10 月1,000 万画素

Web 掲載にあたり画像を縮小しているので、厳密な比較ではないけれど、縮小によるディーティールの差が問題にならないくらい、大きく画質に開きがあった。

PowerShotS90まずは参考用として、キヤノンのデジカメ、PowerShot S90。4 年前の機種である。写真はクリックで拡大する。

カタログスペックとしては 1,000 万画素だが、普段から M2 モードと呼ばれる低画素モード(400 万画素)で撮影しており、今回も 400 万画素で撮影している。

さすが本業のデジカメで、低画素で撮影しても、一番、見た目に近い印象で写真を撮影している。

スポンジの網目もきちんと撮れているし、クリームの質感もある。

いつもの設定で、露出を落として撮影してしまったので、全体的に暗くなっているが、標準で撮ればもっと明るい。

URBANO_AFFARE比較の本題に入ると、ガラケーとタブレットのうち、画質が良かったのは 2011 年のガラケー、URBANO AFFARE。

ピントが甘い、スポンジのディティールが無い、クリームがもやっとしているなど、デジカメと比べてしまうと画質は劣るが、全体的な絵としては十分に見られるクオリティだと思う。

AQUOS_PAD最新のタブレットである AQUOS PAD は、残念ながらガラケーに及ばない結果に。お気に入りなんだけどなー。

これまでの撮影の印象から、ガラケーを上回る結果になるかもと思っていたのだが、比べてみると下回る結果に。

全体的にぼんやりしているし、背景にはかなりノイズが乗っている。

Nexus7最下位はタブレット界に旋風を巻き起こした Nexus 7。

低価格でありながら非常に有用なタブレットだが、こと写真に関しては、コメントできないほど悲しい結果。

120 万画素だしね……。

おまけにインカメラしかないので、かなり撮影しづらい。アクロバティックな操作が要求される。

というわけで、カメラ対決は、タブレットではなくガラケーに軍配。



AQUOS PAD (SH-08E) 使用感レビュー

AquosPad_SH-08ENTT docomo 2013 夏モデルの AQUOS PAD(SH-08E)を使い始めて 3 週間ほどになるが、かなり良いタブレットだ。

AQUOS PAD のスペックはこちらにまとめられているが、主なところは
  • 7.0 インチ IGZO ディスプレイ(1920×1200)
  • CPU:Snapdragon 600(APQ8064T)1.7GHz(クアッドコア)
  • メモリ:2GB
  • 重量:288g
  • 防水
という感じ。

AquosPadとNexus7AQUOS PAD に触れてまず感じるのは、そのコンパクトさ。今まで 7 インチタブレットの Nexus 7(2012)を使っていたが、横幅がスリムになると共に、重量も軽くなった。

IGZO 液晶は鮮やかな発色で綺麗だ。鮮やかすぎて多少きつい感じがすることもあるが、写真を見るときなどは良く見える。

書メモ手書き関連が充実しているのも良い。

画面下(他の端末だと戻るなど 3 つのアイコンが並んでいるところ)に鉛筆のアイコンがあり、ここをクリックすると、メモモードになる。手書きで画面上に落書きできる。

画面と落書きは合わせて保存でき、専用アプリの「書」ノートで後から参照することができる。

落書きはもちろん指でも可能だが、AQUOS PAD 本体に収納されているタッチペンを使うとさらに書きやすい。

黄金味噌カメラの画質も実用レベル。Nexus 7 のひどい画質と比べたら雲泥の差。

タブレット自体に通信機能(LTE)が内蔵されているというのは、想像以上に便利だ。電源を入れてすぐにインターネットに繋がる。Nexus 7 は Wi-Fi のみだったため、WiMAX ルーターと併用していたが、ルーターの起動を待ったり、ルーターのバッテリー管理をしたりと、手間が多かった。AQUOS PAD はそういう手間が無く、使いやすい。

バッテリーの持ちはなかなかだと思う。今まで使っていた Nexus 7(LTE 無し)と比べると、LTE が付いているため放置しているだけでバッテリーが減っていく。しかし、実際に使っている時のバッテリーの減りは、Nexus 7 よりも少ない印象だ。

充電はクレードルでできる。接触型ではあるが、USB ケーブルを挿さずに充電できるというのは便利だ。

AnTuTu以上を含め、AQUOS PAD の良いところをまとめると、
  • コンパクト(細い、薄い)で軽い
  • IGZO 液晶がきれい
  • 手書き画面メモが使いやすい
  • タッチペン内蔵
  • カメラの画質もほどほど良い
  • LTE 対応
  • バッテリーがなかなか持つ
  • クレードル付属
  • microSD カード対応

温度上昇逆に、不満なところは、
  • クレードルのハマりが悪い(かなり慎重に本体を挿さないと滑って落ちる)
  • 本体がツルツルしているので手から落としてしまいそうになる
  • タッチが誤動作する(ファームを 03 にしてもまだ変、ちょっと画面が汚れるとダメな感じ)
  • 傾きセンサーに敏感に反応しすぎて、すぐに画面の縦横が回転してしまう
  • しばらく使っていると温度が上昇して警告が表示される
  • Wi-Fi ダイレクトの対応がイマイチな感じ(Wi-Fi ルーターとの接続が切れてしまう、Nexus 7 と通信できない)
  • フルセグが邪魔(TV 見ないので、アンテナのスペースをバッテリーにするなり、コストカットするなりして欲しい)
  • おサイフケータイ非対応(NFC には対応している)
  • スクリーンショットを撮るときの音が下品(Nexus 7 はもっと上品な音だった。というかそもそも、スクリーンショットで音を出すのは誤解の元なのでやめて欲しい)
不満なところもいろいろあるが、全体としてみればかなり良いタブレットで、気に入っている。


【更新情報】
  • 2013/11/03 温度警告について追記。

【関連記事】

AQUOS PAD (SH-08E) が MVNO SIM(IIJmio) で動作

AquosPad_SH-08ENTT docomo 2013 夏モデルの AQUOS PAD(SH-08E)が、IIJmio の SIM で動作した。IIJ の動作確認済み端末に掲載されていなかったのでちょっと心配だったが(今は更新されて掲載されている)、無事に動いて一安心。

AQUOS PAD は白ロムで 45,000 円ほどだった。Nexus 7 (2013) が思いの外高い値段で売り出されたので(4 万円)、それならあと 5,000 円足して IGZO でも買ってみるか、という感じ。防水だし。

最初、SIM を挿しても認識されなくて、初期不良かと思ったらそんなことはなくて、SIM の向きが逆だった。なんとこの機種、SIM の切り欠きが「手前」に来る状態(金色が上面)で差し込む。切り欠きは奥のイメージなんだけど、もしかしてこういう機種って多いのかな?

残念ながら、テザリングは利用不可。テザリングしようとすると、LTE が切れてしまう。

今まで使っていた、通信機能無しの Nexus 7 (2012) と比べると、通信する分、バッテリーがかなり減る印象。FOMA ハイスピード(HSPA)圏内で 7 時間半放置したところ、バッテリーが 5% 減っていた(83%→78%、1 時間当たり 0.7%)。

セルスタンバイMVNO SIM だとセルスタンバイ問題でバッテリーが異常消費されるケースがあるが、圏外時間が 0 秒なので、セルスタンバイ問題は発生してないと見て良いだろう(てくろぐによれば、セルスタンバイ問題が発生すると通信できていても圏外表示となる)。

逆に、使用中のバッテリーの減りは Nexus 7 より少ないかもしれない(まだ使い始めたばかりなのでよく分からないが)。

バッテリー消費に関連しそうな主な設定は以下のようになっている。
  • 画面の明るさ
    • アウトドアビュー:OFF
    • 明るさを自動調整:ON
    • エコバックライトコントロール:ON
  • バックライト点灯時間:2 分
  • エコ技設定:標準
  • Wi-Fi:スリープ時自動 OFF
  • Bluetooth:OFF
  • NFC:OFF
  • 同期:Gmail、アプリデータ、連絡先のみ
この機種はタッチパネルに不具合があったようだが、ファームアップで改善された模様。ファームアップ後も操作が変になることはあるが……。

ファームアップは、IIJ の SIM を挿した状態で、Wi-Fi 経由で行った。docomo の一部機種では、MVNO SIM だとファームアップできない(docomo SIM を挿しておかなければならない)ことがあるようだが、SH-08E は大丈夫だった。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンON自宅にて IIJmio のスピード測定を行った。結果は驚異の 28.62Mbps。

まさか MVNO SIM でこれだけの速度が出るとは……。

間違って Wi-Fi 接続にしてしまっているのかとアンテナピクトを 2 度見したが、ちゃんと LTE 接続だった。

何かの間違いかと再度測定しても 24Mbps 程度出ていたので、本当にこれくらいのスピードが出ているのだろう。

とはいえ、うちの電波状況が特別良いというだけのようで、出先で何回かスピード測定したら、2~5Mbps 程度のことが多かった。

RBB TODAY の測定では、速度が出るほどパケット通信量が多い印象。自宅での測定だと、1 回の測定で 10MB 程度もパケットを使ってしまった。500MB クーポンの身としてはつらい……。

IIJmioスピードテスト_自宅_クーポンOFFクーポン OFF にすると、0.39Mbps(399Kbps)。

公称の 200Kbps よりだいぶ速い。

格安 MVNO は数多くあるが、インフラは信頼感が第一と言うことで、IIJmio か OCN モバイル ONE(旧称 OCN モバイルエントリー d 980)のどちらかにしようと思っていた。

パケットプランとしては、1 日ごとに使用量がリセットされる OCN の方が良いなと思ったが、MVNO としての歴史の長さを考えて IIJmio にした。

IIJmio ウェルカムパック for BIC SIM にしたので、街中の Wi-Fi スポットも無料で利用できる。IIJ のプランはミニマムスタートプラン(月額 945 円)。

信頼性についてはしばらく使わないと実感できないが、ひとまず、予想外の高速性というサプライズがあって良かった。

ただ、IIJ で不満なのは、ユーザー登録時のパスワード文字数が 8 桁までしか登録できないこと。

大手サイトのチェックをした時にも書いたが、8 文字のパスワードは 15 時間で解読されてしまうとのことで、長い文字数を登録できるようにして欲しい。

なお、AQUOS PAD の初期設定では、スリープ時は Wi-Fi が自動的にオフとなる。仮に自宅の Wi-Fi 圏内だったとしても、バックグラウンド通信が LTE 経由となり、IIJmio のクーポンを消費してしまうので、大量の通信が行われないか注意が必要だ。


【更新情報】
  • 2013/11/02 スリープ時の Wi-Fi 自動 OFF について言及

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