ゆかり

ゆかり当日操作方法まとめ

前回、ゆかりの設定が終わりましたので、今回はオフ会当日の操作についてです。

外部ディスプレイ接続

パソコンに外部ディスプレイを接続してデュアルディスプレイにし、外部ディスプレイで動画を再生する場合、外部ディスプレイの設定に注意が必要です。

ディスプレイ設定まず、拡張ディスプレイの設定にするのが便利かと思います。Windows 設定の[システム → ディスプレイ]で「表示画面を拡張する」にします。これにより、ノート PC のディスプレイには各種アプリの表示、外部ディスプレイで動画の再生ができます。

外部ディスプレイが 4K ディスプレイ(3840×2160)など、フル HD(1920×1080)よりも高解像度の場合は、パソコン側から外部ディスプレイ解像度の設定を行い、フル HD に解像度を下げておきます。

4K ディスプレイで動画を再生するとパソコンの負荷が高く、カクカクした動きになってしまいますが、解像度を下げることで解決できます。

先ほどの設定画面で「2」をクリックして外部ディスプレイを選択してから、「ディスプレイの解像度」を変更します。

ゆかり起動

設定時同様、XAMPP Control Panel で Apache を起動します。

DB ファイル名設定

DBファイル名ゆかりの設定画面で、
  • DB ファイル名を今までと異なるファイル名
に設定します。当日の日付などを入れると良いでしょう(例:request_2023_01_03.db)。

これをしないと、過去のセットリストが残ったままになってしまいます。

ゆかりすたー 4 NEBULA 起動

ゆかりすたー4NEBULAスタートメニューからゆかりすたー 4 NEBULA を起動します。

動画が保存されている自分のポータブル HDD をパソコンに接続し、「追加」ボタンで動画のフォルダーを追加します(もしくはエクスプローラーからフォルダーをドラッグ&ドロップします)。

1 度追加したフォルダーは、次回からは、パソコンにポータブル HDD を接続した際に自動的に追加されます。

オフ会の途中で参加者が USB メモリを持ってきた際も、同様にして追加します。

ゆっこビュー 2 起動

ゆっこビュー2スタートメニューからゆっこビュー 2 を起動します。

自動的にコメントが流れますが、起動するだけで構いません。特に操作は必要ありません。

ゆかり自動再生設定

参加者からリクエストされた動画をどのように再生するかはいくつかやり方がありますが、自動再生が最も簡単・便利でしょう。

自動再生ゆかりの設定画面で
  • 動作モード選択を「自動再生開始モード」
  • 自動再生制御の一般ユーザーへの公開を「有効」
に設定し、設定反映ボタンをクリックします。

自動実行制御その後、「自動実行開始、停止ページへ」をクリックすると当該ページが開きます。

Cmd「Start」ボタンをクリックすると黒い画面が開きます。これで、参加者から動画リクエストがあり次第、再生されるようになります。

オンライン有効化

オンライン有効化ゆかり設定時にオンライン設定をしている場合は、ゆかり設定画面の「pfwd プログラム有効化」で「起動」ボタンをクリックします。

pfwdタスクトレイに pfwd のアイコン(パソコンが 2 つ斜めに並んだアイコン)が表示され、オンライン接続が有効となり、参加者のスマホから動画検索・リクエストが可能になります。

再生テスト

ゆかりの検索画面から適当な動画を検索・リクエストします。

動画が MPC-BE で全画面再生されます。

Alt+Enter で全画面表示からウィンドウ表示に戻るので、MPC-BE のウィンドウを外部ディスプレイにドラッグ&ドロップしてから、再度 Alt+Enter キーを押すと、外部ディスプレイで全画面表示になります。

以降、リクエストされた動画が再生される際は、外部ディスプレイで全画面再生されます。

コメント送信ゆかりのコメントページでコメントを送信すると、外部ディスプレイの上部にコメントが流れます。

次曲表示曲間(1 曲動画再生が終わった後、次の動画再生が始まるまで)にはリクエスト状況が表示されます。

コメントやリクエスト状況が表示されない場合は、ゆっこビュー 2 が起動しているか確認してください。

準備完了

以上で準備完了です。

接続情報表示オンライン接続を有効にしている場合は、ゆかりの[Help 等 → 接続情報表示]メニューで、参加者が読み込める QR コードが表示されます。

QRこの QR コードを参加者がスマホで読み込むことで、ゆかりから検索・リクエストできるようになります。

オフ会終了後

CSVゆかりの予約一覧画面の一番下に「リクエストリスト(CSV)のダウンロード」ボタンがあり、これをクリックすると当日のセットリストをダウンロードできます。

セットリストを見やすく公開する方法については、以下の記事をご覧ください。

ゆかりの使い方まとめ(全 3 回)

  1. ゆかりインストール方法まとめ
  2. ゆかり設定方法まとめ
  3. ゆかり当日操作方法まとめ(←今ここ)

更新履歴

  • 2023/01/04 初版。
  • 2023/01/04 シリーズ目次を記載。

ゆかり設定方法まとめ

前回、ゆかりとその周辺アプリのインストールが完了したら、ゆかりの設定を行います。

ゆかり起動

XAMPPControlPanelXAMPP Control Panel を起動し、Apache の Start ボタンをクリックすることでゆかりが起動します。

起動すると Apache の部分が緑色表示になり、Start ボタンが Stop ボタンになります。

ゆかり初回アクセス「ゆかりをインストールしたパソコンで」ブラウザから
にアクセスするとゆかりのページになります。https ではダメです。http にしてください。

右のような画面にならない場合は、ゆかりのインストールに失敗しています。「XAMPP インストール」「ゆかりインストール」を見直してください。

ゆかりを終了したい場合は XAMPP Control Panel を終了すれば良いのですが、ウィンドウ右上の×ボタンクリックでは終了しません。タスクトレイのアイコンから終了させます。

アクセス許可管理者以外のユーザーで XAMPP Control Panel を起動している場合、終了時にエラーが発生します。エラーを回避するには、
C:\xampp\xampp-control.ini
のプロパティーで、すべてのユーザー(Everyone)にフルコントロールを許可します。

エクスプローラーで xampp-control.ini 右クリック → その他のオプションを表示 → プロパティー → セキュリティタブ → 編集ボタンクリック、で右の画面になります。

設定画面

設定メニュー[Help 等 → 設定]メニューでゆかりの設定画面になります。

ログインログイン画面が表示されるので、
  • ユーザー名:admin
  • パスワード:(空欄)
でログインします。

バージョンアップ

インストール直後のゆかりはバージョンがかなり古いので、まず、設定ページ一番下のほうにある「オンラインアップデート画面」ボタンをクリックします。

最新バージョン最初は「現在のバージョン」の右側が空欄になっていますが、「最新版(リリース前)」の隣の「更新」ボタンをクリックするとバージョンアップされ、最新のバージョン番号が表示されます。

警告が表示される場合もありますが、現時点では特に影響はないようです。

本稿執筆時点での最新バージョンは v0.09.9-alpha-110-g8cad93b です。

MPC-BE 関連設定

バージョンアップ後、再度[Help 等 → 設定]メニューでゆかりの設定画面に戻れます。

MPCBE関連設定ゆかりで、MPC-BE を使えるように設定を行います。

「動画プレーヤー設定」の
  • MediaPlayerClassic PATH 設定を「64bitOS で MPC-BE 64bit 版」
  • MPC のキーチェンジ機能を「使用する」
に設定します。

設定後は「設定反映」ボタンをクリックします(以降同様)。

ゆかりすたー 4 NEBULA 関連設定

ゆかりで、ゆかりすたー 4 NEBULA を使えるように設定を行います。

検索画面に表示ゆかりすたー 4 NEBULA ヘルプに従い、ゆかりの
  • 検索設定
  • トップ画面メッセージの設定
を行います。

なお、ゆかりで動画を探す際、ファイル名検索だけではなく各種属性(歌手名など)でも検索できるようにしたい場合は、ゆかりすたー 4 NEBULA で属性による整理が必要になります。詳しくはゆかりすたー 4 NEBULA ヘルプの「属性による整理」をご覧ください。

ゆっこビュー 2 関連設定

ゆかりで、ゆっこビュー 2 を使えるように設定を行います。

ゆっこビュー2関連設定「コメントサーバー設定」の
  • ローカルサーバーを「http://localhost/cms/r.php」
  • ルーム名を任意の名前(半角英数字 8 文字以内)
に設定します。

オンライン設定

ゆかりをオンライン接続(各自のスマホ等から操作可能)できるように設定を行います。

pfwd_forykrC:\xampp\htdocs\pfwd_forykr フォルダーにある「setup.bat」をダブルクリックして起動します。

setupbat黒い画面の一番下の行に「Store key in cache? (y/n)」を表示されるので、y を入力してエンターキーを押します。

setupbat2「login as:」と表示されるので、ウィンドウを閉じます。

setup.bat での作業は 1 度だけやれば OK です。

ポートブラウザのゆかり設定画面に戻り、「オンライン接続用」の
  • ユーザー設定ポート
にポート番号を入力して、すぐ下の「設定」ボタンをクリックします。

ポート番号は、個人の番号を持っている人はその番号を使用します。

持っていない場合は、11091~11100 のいずれかの番号を使用します。ただし、他の人と同時に同じ番号を使用するとうまく動かなくなります。


ゆかりの使い方まとめ(全 3 回)

更新履歴

  • 2023/01/03 初版。
  • 2023/01/04 シリーズ目次を記載。
  • 2023/05/14 ゆかりの終了について記載。

ゆかりインストール方法まとめ

カラオケ動画をブラウザ上でリクエストをするためツール「ゆかり」(Universal KAraoke REquest Web tool)について、インストール方法は公式サイトに記載されていますが、追加情報や現時点での注意点なども含めてここに整理します。

通常の使い方に絞って記載しており、また、64 ビット OS での動作を前提にしています。動作確認は Windows 11 環境で行っています。

ゆかりとは

カラオケ動画をブラウザ上でリクエストをするツール「ゆかり」は動画持ち込みカラオケで威力を発揮します。

カラオケ参加者は曲の検索・リクエストを自分のスマホでできるようになるので、他の人を待たせることなく落ち着いて操作ができますし、文字入力なども慣れた環境で操作できます。

リクエストされた曲は自動的に再生されるため、機材係の手動操作は不要となり、機材係の負担も軽減されます。

参加者・機材係双方にとってメリットのあるツールです。

XAMPP インストール

XAMPPFiles現在、ゆかりを正常に動かすためには XAMPP「7 系」(PHP 7.1 以上)が必要です。最新の 8 系ではダメです。

公式サイトの「その他のダウンロード」から 7 系を探してダウンロードします。本稿執筆時点で 7 系の最新バージョンは 7.4.33(2022/11/22 リリース)です。
アンチウィルスインストーラー起動時にメッセージが 2 回表示されることがありますが、気にせず進めます。

SetupComponentsSelect Components では Apache と PHP のみあれば大丈夫です(これらは外せません)。

その他はデフォルト設定のまま進めれば、「C:\xampp」フォルダーに XAMPP がインストールされます。インストール先はデフォルトのままにしておくことを強く推奨します。

ゆかりインストール

公式ダウンロードから最新のインストーラーをダウンロードします。

ゆかりインストーラー本稿執筆時点で「KaraokeRequestorWebSetup-0.09.9.exe」です。

インストーラーを起動し、すべてデフォルト設定のままで進めれば問題ありません。

Everything インストール

不要になりました。

むしろ、システム負荷的にも、参加者が検索画面を使い分ける必要があって分かりづらくなる的にも、トラブル時の切り分けが難しくなる的にも、インストールしないことを強く推奨します。

MPC-BE インストール

MPCBEFiles日本語サイト(OSDN)はバージョンが古いことがあるので、英語公式サイトからダウンロードします。

上記リンクの最新フォルダー(一番上のフォルダー)をクリックし、その中にある「MPC-BE.n.n.n.n.x64-installer.zip」をダウンロードします。本稿執筆時点で最新バージョンは 1.6.5.3 です。

MPCBEインストーラーzip を展開(解凍)してインストーラーを実行します。

使用許諾契約書に同意し、すべてデフォルト設定のままでインストールします(関連付けはしたほうが便利かもしれません)。

MPC-BE 設定

MPC-BE の[表示 → オプション]メニューを開きます。

「再生」設定で、
  • 再生を 1 回
に設定します(デフォルトで 1 回になっているはずなので通常は設定不要です)。

プレーヤー設定「プレーヤー」設定で
  • 終了時の PnS 拡大率を記憶する
にチェックを入れます。

ウィンドウサイズ設定「ウィンドウサイズ」設定で
  • 終了時のウィンドウサイズを記憶する
  • 終了時のウィンドウ位置を記憶する
にチェックを入れます。

全画面表示「全画面表示」設定で
  • 全画面表示でファイルを開く
にチェックを入れます。

ウェブインターフェース設定「ウェブインターフェース」設定で
  • 待機するポート
にチェックを入れます。番号は 13579 のままにしておきます。

設定すると Windows ファイアウォールの画面が出ることがあります。その場合は、両方のネットワークの通信許可にチェックを入れて「アクセスを許可する」ボタンを押します。

簡易キーチェンジャーインストール

公式サイトから簡易キーチェンジャーをダウンロードします。

ヘルプに従って簡易キーチェンジャーと必要なソフトをインストールし、また、MPC-BE の設定も行います。

ゆかりすたー 4 NEBULA インストール

Microsoft Store からゆかりすたー 4 NEBULA を入手します。

この段階で起動すると「ゆかり設定ファイルが正しく指定されていません」と表示されますが、気にしなくて大丈夫です(のちほどゆかりの設定を行うと表示が解消されます)。

ゆっこビュー 2 インストール

Microsoft Store からゆっこビュー 2 を入手します。

この段階で起動すると「ゆかり設定ファイルが見つかりませんでした」と表示されますが、気にしなくて大丈夫です(のちほどゆかりの設定を行うと表示が解消されます)。


ゆかりの使い方まとめ(全 3 回)

  1. ゆかりインストール方法まとめ(←今ここ)
  2. ゆかり設定方法まとめ
  3. ゆかり当日操作方法まとめ

更新履歴

  • 2023/01/03 初版。
  • 2023/01/03 全画面表示設定を記載。
  • 2023/01/04 シリーズ目次を記載。
  • 2024/11/26 ゆかりとはを記載。



ゆかりのセットリストを見やすく公開する方法

List持ち込みカラオケを行う際に、カラオケ動画をブラウザ上でリクエストをするためツール「ゆかり」には、歌われた曲の一覧(セットリスト)を出力する機能があります。セットリストを Google スプレッドシート(エクセルのような編集を Web 上で行うツール)で見やすく公開するやり方を以下に整理しました。

※縮小されている画像は、クリックすると原寸大で表示されます。

リストを出力する

CSVDLゆかりの機材 PC などで「予約一覧」画面を開き、一番下にある「リクエストリスト (CSV) のダウンロード」ボタンをクリックし、リストを保存します。

ファイル名は、ゆかりの設定画面の「動作設定→DB ファイル名」で指定したファイル名に、「list_」および拡張子「.csv」が付与されたファイル名となります。

例えば、DB ファイル名を「request_2017_10_21.db」にした場合は、リストファイル名は「list_request_2017_10_21.db.csv」となります。

Google スプレッドシートに取り込む

Google スプレッドシートの利用には Google アカウントが必要ですので、アカウントを持っていない場合は作成しておきます。

PlusIconアカウント作成後、Google スプレッドシートのサイトを開き、右下の赤い「+」ボタンをクリックします。

ImportGoogle スプレッドシートの新規画面が開きますので、メニューから[ファイル→インポート]をクリックします。

Uploadファイルをインポートするダイアログが開くので、「アップロード」をクリックします。

「ここにファイルをドラッグ」と書かれているエリアに、先ほどダウンロードしたリストファイル(list_request_2017_10_21.db.csv)をドラッグ&ドロップします。

Import2リストファイルをドラッグ&ドロップすると、ファイルをインポートする画面が変わりますので、「インポート」ボタンをクリックします。

AfterImportGoogle スプレッドシートにリストが取り込まれました。

List取り込まれたままの状態だと少し見づらいところがありますので、見やすいように修正します。
  • タイトル(左上に表示されている「無題のスプレッドシート」)をクリックして編集する
  • セルの幅を調整する
  • 先頭行などに色を付けて見やすくする

セットリストを公開する

Google スプレッドシートで作成したセットリストを、参加者が閲覧できるように公開します。

ShareGoogle スプレッドシートのメニューで[ファイル→共有]をクリックします。

Share2「他のユーザーと共有」ダイアログが開くので、右上の「共有可能なリンクを取得」をクリックします。

LinkCopyセットリスト共有用の URL が作成され、クリップボードにコピーされます。

クリップボードにコピーされた URL を、メール等で参加者に伝えることにより、参加者もセットリストを閲覧できるようになります。

後から再度共有用 URL を確認したい場合は、[ファイル→共有]メニューで表示される「他のユーザーと共有」ダイアログの「リンクのコピー」をクリックすることで、再度 URL を取得できます。

おまけ:シートを追加する

1 つの Google スプレッドシートに別のセットリストを追加したい場合は、シートを追加すれば大丈夫です。例えば、2017 年用の Google スプレッドシートを作成し、「1 月定例会」「2 月定例会」といった会のセットリストを、シートを追加して作成することが可能です。

シートを追加したい場合は、既にセットリストが作成されている Google スプレッドシートで、[ファイル→インポート]メニューをクリックし、セットリストをアップロードします。

Add「ファイルをインポート」ダイアログで、「インポート操作」を「新しいシートを挿入する」にしてから「インポート」ボタンをクリックすることで、シートを追加してセットリストを増やすことができます。

※本記事で使用しているゆかりのバージョンは「v0.09.9-alpha-33-g3f5cbdf」、Google スプレッドシートは 2017/10/23 現在のものです。バージョンが変わると、画面が変わる場合があります。









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