【ボーパラ・UTA パラ等のイベントでクレカ販売する方法まとめ】
日本において提供されている、スマホによるクレジットカード決済サービスは、主に以下の 4 つ。
どのサービスも、
まず、費用については横並びと言って良い。PayPal Here のみカードリーダーを有料で販売しているが、同程度の金額をキャッシュバックするキャンペーンを行っており、キャンペーンが続く限りは、実質的に無料と言って良いだろう。なお、2 台目以降のカードリーダーの扱いについては、サービス毎にルールがあるようだ。
サービスによっては、月額料金を取る代わりに決済手数料が安くなるものもあるが、一時イベントでの利用においては、月額無料の方が良いケースが多いので、ここでは掲載していない。
利便性(サービス内容)については特徴が出る。
利用できるクレジットカードの豊富さで一歩リードしているのが楽天スマートペイ。JCB をサポートしているのが魅力だ。ちなみに Coiney も、セゾン系の JCB カードなら対応している。
サインレス決済に対応しているのは Coiney。他のサービスは、お客さんにレジ代わりのスマホに手書きでサインを書いてもらうことになる。慣れないスマホサインは時間がかかることになるので、サインレスは魅力だ。
ユニークなのは PayPal Here の顔パス支払い。入店前に顔写真をお店に送っておくようなイメージで、レジの時にはクレジットカードは不要だ。顔パスアプリの操作が必要なので決して楽ではないかもしれないが、新しいもの好きのお客さんを取り込めるかもしれない。
入金サイクルについてはスペック上は違いがあるが、一時的なイベントでの販売程度であれば、実務上は大きな差は出ない。
もう 1 つ重要な比較軸は、会社の信頼性。定量的な比較はできないため上の表では記載していないが、金銭のやり取りをお願いする以上、避けては通れない。参考までに、個人的な主観だと以下のようになる。
コイニーは、ペイパルでの経験を積んだ社長が起業したベンチャー。スマホ決済を専業としているため、他の事業に集中するためという理由でこの業界から撤退する可能性は低いだろう。日本の商習慣に理解もある。ただ、やはりベンチャーと言うことで、企業体力という意味では不安が残る。
Square Inc は日本でのサービス開始こそ最後発だが、もともとスマホ決済自体はアメリカで拡大したサービスであり、そのアメリカでの実績は十分。アメリカの他にカナダでも事業を行っており、スマホ決済のノウハウを豊富に持っているだろう。一方で身売りも噂されており、欧米と文化の異なる日本でどこまで事業継続できるかは未知数だ。
楽天は大手 IT 企業であり、企業の体力としては安心できる。グループに銀行も抱えており、金融関係の経験値も豊富だろう。一方で、最近もセールにおける不正疑惑を起こしているし、全体的に対応が良くないという噂はあるので、特にトラブルがあった場合に真摯に対応してもらえるかが不安だ。
日本 PayPal には、NTT を抜いて業界トップの利益を稼ぎ出したソフトバンクがバックに付いている。ソフトバンクはグループにヤフーを抱え、決済関係のノウハウもあるだろう。一方で古くは ADSL 時代から、現在も携帯電話事業で強引な商法が問題となるなど、楽天同様企業としてのモラルに不安が残る。
というわけで、ここなら完璧という企業はないかもしれない。
以上のような事柄を総合的に勘案して、利用するサービスを決めよう。
ちなみに俺は Coiney にした。サインレス対応という大きな利点がある他、専業ベンチャーということでこの事業にかける意気込みを応援する気持ちもある。
サービスを決めたら、いよいよ申し込みに入る。上記の理由で、例として Coiney になるが、他のサービスでも、必要な情報を送って加盟店認可してもらうという大筋は同じなので、参考になると思う。
【ボーパラ・UTA パラ等のイベントでクレカ販売する方法まとめ】
【参考文献】
選択肢は?
概要編で紹介したクレジットカード決済のメリットに魅力を感じ、VOCALOID PARADISE などのイベントでスマホ決済しようと決めたら、次にやることは、どのサービス会社を利用するのかを決めることだ。日本において提供されている、スマホによるクレジットカード決済サービスは、主に以下の 4 つ。
- Coiney(コイニー)
- Square(スクエア)
- 楽天スマートペイ
- PayPal Here(ペイパルヒア)
どのサービスも、
- スマホ(やタブレット)のイヤホンジャックに、小型のカードリーダーを差し込む
- スマホアプリに商品の金額を入力
- カードリーダーでお客さんのクレジットカードを読み取って決済
- 後日、売上金がサービス会社から振り込まれる
内容比較
各サービスの内容を表にして比較すると、以下のようになる。サービス名 | Coiney | Square | 楽天スマートペイ | PayPal Here | |
---|---|---|---|---|---|
概要 | 提供元 | コイニー株式会社 | Square, Inc | 楽天株式会社 | 日本 PayPal 株式会社 |
本格サービス開始 | 2013 年 4 月 | 2013 年 5 月 | 2012 年 12 月 | 2013 年 3 月 | |
企業略歴 | 日本の専業ベンチャー | Twitter の創始者が設立 | IT 企業 | ソフトバンクなどの合弁 | |
カード業務提携先 | クレディセゾン | 三井住友カード | 楽天カード、JCB | 不明 | |
費用 | 入会金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
リーダー購入費 | 無料 | 無料 | 無料 | オープン価格(1,500 円程度) | |
アプリ購入費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
月額基本料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
決済手数料 | 3.24% | 3.25% | 3.24% | 3.24% | |
利便性 | 対応カード | VISA、Master、セゾン | VISA、Master、AMEX | VISA、Master、JCB、AMEX など | VISA、Master、AMEX |
サインレス決済 | 対応(1 万円以下) | 不可 | 不可 | 不可 | |
アプリ OS | Android、iOS | Android、iOS | Android、iOS | Android、iOS | |
入金サイクル | 月 6 回 | 最短翌営業日 | 最短翌日 | 週 1 回 | |
特記事項 | - | - | 楽天銀行と連携 | 顔パス支払い対応 |
まず、費用については横並びと言って良い。PayPal Here のみカードリーダーを有料で販売しているが、同程度の金額をキャッシュバックするキャンペーンを行っており、キャンペーンが続く限りは、実質的に無料と言って良いだろう。なお、2 台目以降のカードリーダーの扱いについては、サービス毎にルールがあるようだ。
サービスによっては、月額料金を取る代わりに決済手数料が安くなるものもあるが、一時イベントでの利用においては、月額無料の方が良いケースが多いので、ここでは掲載していない。
利便性(サービス内容)については特徴が出る。
利用できるクレジットカードの豊富さで一歩リードしているのが楽天スマートペイ。JCB をサポートしているのが魅力だ。ちなみに Coiney も、セゾン系の JCB カードなら対応している。
サインレス決済に対応しているのは Coiney。他のサービスは、お客さんにレジ代わりのスマホに手書きでサインを書いてもらうことになる。慣れないスマホサインは時間がかかることになるので、サインレスは魅力だ。
ユニークなのは PayPal Here の顔パス支払い。入店前に顔写真をお店に送っておくようなイメージで、レジの時にはクレジットカードは不要だ。顔パスアプリの操作が必要なので決して楽ではないかもしれないが、新しいもの好きのお客さんを取り込めるかもしれない。
入金サイクルについてはスペック上は違いがあるが、一時的なイベントでの販売程度であれば、実務上は大きな差は出ない。
もう 1 つ重要な比較軸は、会社の信頼性。定量的な比較はできないため上の表では記載していないが、金銭のやり取りをお願いする以上、避けては通れない。参考までに、個人的な主観だと以下のようになる。
コイニーは、ペイパルでの経験を積んだ社長が起業したベンチャー。スマホ決済を専業としているため、他の事業に集中するためという理由でこの業界から撤退する可能性は低いだろう。日本の商習慣に理解もある。ただ、やはりベンチャーと言うことで、企業体力という意味では不安が残る。
Square Inc は日本でのサービス開始こそ最後発だが、もともとスマホ決済自体はアメリカで拡大したサービスであり、そのアメリカでの実績は十分。アメリカの他にカナダでも事業を行っており、スマホ決済のノウハウを豊富に持っているだろう。一方で身売りも噂されており、欧米と文化の異なる日本でどこまで事業継続できるかは未知数だ。
楽天は大手 IT 企業であり、企業の体力としては安心できる。グループに銀行も抱えており、金融関係の経験値も豊富だろう。一方で、最近もセールにおける不正疑惑を起こしているし、全体的に対応が良くないという噂はあるので、特にトラブルがあった場合に真摯に対応してもらえるかが不安だ。
日本 PayPal には、NTT を抜いて業界トップの利益を稼ぎ出したソフトバンクがバックに付いている。ソフトバンクはグループにヤフーを抱え、決済関係のノウハウもあるだろう。一方で古くは ADSL 時代から、現在も携帯電話事業で強引な商法が問題となるなど、楽天同様企業としてのモラルに不安が残る。
というわけで、ここなら完璧という企業はないかもしれない。
以上のような事柄を総合的に勘案して、利用するサービスを決めよう。
ちなみに俺は Coiney にした。サインレス対応という大きな利点がある他、専業ベンチャーということでこの事業にかける意気込みを応援する気持ちもある。
サービスを決めたら、いよいよ申し込みに入る。上記の理由で、例として Coiney になるが、他のサービスでも、必要な情報を送って加盟店認可してもらうという大筋は同じなので、参考になると思う。
【ボーパラ・UTA パラ等のイベントでクレカ販売する方法まとめ】
【参考文献】
- スマートフォン決済サービス「Coiney」一般受付再開のお知らせ
- SQUARE、日本でサービス提供開始
- 楽天、スマートフォンを使ったカード決済に参入--「楽天スマートペイ」を開始
- スマホ向け決済ソリューション「PayPal Here」が日本で本格展開
- その他各社公式サイト