唄詠のバージョンがだいぶ上がってきたので、改めてやり方を整理しておく。

唄詠は、棒読みちゃんなどのテキストスピーチソフトの「声」として、UTAU 音源を指定できるようにするためのツール。

これまで、UTAU 音源にしゃべらせる(HANASU)には、UTAU 上で時間をかけて調声する必要があったが、唄詠を使うと、テキストスピーチソフトに文章を入力して再生ボタンを押すだけという、簡単な方法でしゃべらせることができるようになる。

やり方は以下。

UtaYomiExe唄詠公式サイトから唄詠の zip ファイルをダウンロードし、好きなフォルダに解凍する。

UtaYomi.exe を起動し、新規登録ボタンをクリック。

音源の新規登録ウィンドウが表示されるので、しゃべらせたい音源の情報を入力していく。

音源の新規登録詳しい入力方法は唄詠のヘルプに譲るが、重要な項目は、「oto.ini の場所」「wavtool の場所」「resampler の場所」の 3 つだ。

oto.ini の場所には、しゃべらせたい UTAU 音源の oto.ini を指定する。サブフォルダにも oto.ini がある音源の場合は、音源の最上位フォルダの oto.ini を指定すると良い。サブフォルダの oto.ini も含めてすべて利用可能になる。

wavtool の場所と resampler の場所にはそれぞれ、UTAU に付属している wavtool.exe と resampler.exe を指定する。互換ツールでも OK だ。

各ファイルの指定は、参照ボタンからのダイアログで行ってもよいし、ドラッグ&ドロップで行ってもよい。

OK ボタンを押すと、UTAU 音源の情報が登録される。登録時、パソコンの管理者権限が必要なので、画面の指示に従って管理者のアカウント情報を入力する。

棒読みちゃん音源情報を登録したら、棒読みちゃんを起動する。唄詠との間で漢字を処理できる Ver 0.1.11.0 Beta 15 以降の棒読みちゃんがオススメだ。

声質を選ぶプルダウンメニューで、先ほど登録した UTAU 音源が選択できるようになっているはずなので、それを選ぶ。

後は、いつも棒読みちゃんを使っているのと同じように、読み上げさせたい文章を入力して再生ボタンを押すだけだ。

例として棒読みちゃんを挙げたが、SAPI 5 に対応したテキストスピーチソフトであれば、どんなソフトでも UTAU 音源をしゃべらせられるようになる。SofTalk やゆっくり MovieMaker なども利用可能だ。

【関連サイト】