目次
概要

Windows(など)のアプリをビジュアルに開発できる C++ 開発環境、エンバカデロ社の
C++Builder XE3 のインストールのやり方をまとめておく。
今回使用したのは C++Builder XE3 の、Starter ESD バージョンアップ版(約 14,000 円)だが、他のエディションでも参考になるのではないか。
Starter 版は、数あるエディションの中でも一番機能が少ない代わりに安い。比較表は
こちら。通常のアプリを開発する分には困らないが、データベース接続やマルチプラットフォーム(Windows & Mac)機能などが省かれている。
ESD 版はいわゆるダウンロード版のこと。Starter には ESD 版しかない。他のエディションにはパッケージ版もあるが、ESD 版の方が安い。
ダウンロード
C++Builder XE3 の ESD 版を購入すると(今回は
SE Shop.com にて購入)、(購入先からではなく)エンバカデロからメールでダウンロード情報が送られてくる。「Order Confirmation: C++Builder XE3 Starter Upgrade/Competitive Upgrade」というような英語の件名だ。
メール本文に C++Builder XE3 のネットインストーラ(約 51MB)のダウンロード先が記載されているのでダウンロードする。
インストール
インストールは簡単だが、それなりに手間暇がかかる。
ダウンロードしたネットインストーラ(cbuilder_xe3_win_esd.exe)を起動すると、言語選択画面になるので「Japanese」を選んで OK ボタンをクリック。

C++Builder のインストールには、JSharp のインストールが前提となる。JSharp がインストールされていない場合は、最初に JSharp をインストールすることになる。

ファイルのダウンロード場所を指定する画面になるので、空のフォルダを指定する。このフォルダにインストールされるわけではなく、あくまでもダウンロードしたファイル群を保存するだけのフォルダだ。
前提ソフトウェアのインストールが完了すると、いよいよ C++Builder XE3 のインストール。

製品登録画面の Serial Number の欄には、エンバカデロから送られてきたメールに記載されている「インストール番号」をコピー&ペーストする。
言語選択画面では既に Japanese が選択されているので、デフォルトのまま進んで良い。

続いて、プログラム機能選択の画面なども基本的にデフォルトのままで良い。必要に応じて変更する。

インストール準備完了画面で「次へ」ボタンをクリックすると、ファイル群のダウンロードとインストールが始まるのでしばらく待つ。

C++Builder XE3 本体のインストールが完了すると、続いてヘルプのインストール。Microsoft Document Explorer が無い環境では、さきにそちらをインストールすることになる。
本体のインストール時と同様、機能やダウンロードフォルダ、インストール先フォルダなどを指定すれば、ダウンロードとインストールが行われる。
ヘルプのインストールが完了すれば、ひとまずインストール完了だ。
初回起動と製品登録

初めて C++Builder XE3 を起動する際は、かなり待たされた後で、製品登録画面になる。
Serial Number はすでに入力されているので、
Developer Network のアカウント情報を入力する。アカウントをまだ持っていない場合は、
ここで登録する。

登録に成功すると、C++Builder XE3 が起動する。
アップデートのインストール
デフォルトの設定であれば、C++Builder XE3 起動時に、自動的にアップデートのチェックが行われる。アップデートがある場合は、タスクトレイのアイコンで通知が来るので、クリックしてアップデートマネージャーのウィンドウを開く。

適用したいアップデートを選択して「Download」ボタンをクリックすると、ネットインストーラのダウンロードが始まる。
ダウンロードが完了すると、再びタスクトレイのアイコンで通知が来るので、クリックしてアップデートマネージャーのウィンドウを開く。自動でインストールされるわけではないことに注意。
インストールしたいアップデートを選択して「Install」ボタンをクリックすると、インストールが始まる。

アップデートのインストール方法も、C++Builder XE3 本体のインストール方法とほぼ同じ。ファイルダウンロード用のフォルダ等を指定してインストールすれば良い。

アップデートのインストールが完了したら、C++Builder XE3 を起動し、バージョン情報を確認する。「インストール済みの更新」の欄にアップデート内容が記載されていれば OK。
また、アップデートマネージャーには表示されないものの、
こちらの登録ユーザーページには各種 Hotfix 等が公開されているので、インストールしたいものがあれば、ダウンロードしてインストールする。
Hotfix はインストーラではなく zip ファイル。zip 内のドキュメントで指定されているパスに zip を解凍するだけで良い。
以上で、すべてのインストールが完了する。
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感想
インストールは簡単なのだが、まどろっこしい。

一番の原因はネットインストーラ。インストーラを起動してから各種ファイルをダウンロードするので時間がかかる。しかも、ダウンロードが途中で失敗すると、ダイアログが出て止まる。インストールの間放置しておいて、そろそろ終わったかなと画面を見てみると、途中で止まっているのはがっくりくる。
ネットインストーラがあるのは良いが、フル版も置いておいて欲しい。