京王線の聖蹟桜ヶ丘駅~府中駅間で、WiMAX のダウンロード速度をずっと計測し続けてみた。

先日、山手線の全駅&全駅間で WiMAX の速度を測定したが、その記事へのコメントで、たむねこさんから TCP Monitor Plus を紹介して頂いた。TCP Monitor Plus はデータの送受信を継続的に測定し、CSV にも出力が可能なツール。

自宅(光回線)サーバーにデータを置いておき、WiMAX パソコン(Let's note J10)のブラウザ(Firefox)でそのデータをダウンロード(HTTP 経由)。ダウンロード時のデータ受信量を TCP Monitor Plus で 10 秒ごとに記録し、10 秒間の平均ダウンロード速度をグラフ化したのが以下。

WiMAXMonitor_Seiseki_Fuchu
TCP Monitor Plus は自動記録だが、通過などの諸時刻は手で記録しているので、点 1 つ分くらいの誤差がある可能性をご承知いただきたい。

最初は聖蹟桜ヶ丘のホーム(京王八王子寄りのベンチ)からスタート。速度の安定感はさすが静止時というべきで、コンスタントに 7Mbps 程度を記録している。

電車到着の際、ホーム上を移動しているが、その際は少し速度が上がっている。電車に乗車(準特急新宿行き、最後尾車両、椅子に座れた)すると5Mbps 程度まで速度が落ちており、やはり車内は外に比べると少し条件が悪いようだ。

聖蹟桜ヶ丘駅を発車すると、一旦速度がほぼゼロまで落ちる。恐らく、聖蹟桜ヶ丘駅構内の新宿寄りか、あるいは、聖蹟桜ヶ丘駅を出た辺りだろう。これまでの経験上、聖蹟桜ヶ丘駅は新宿寄りに電波が弱いところがあり、また、駅周辺はみんなでつくる UQ WiMAX マップを見てもかなり電波状況が悪い。その傾向と一致しており、納得のいく結果。

その後、橋にさしかかると急速に速度が上がる。障害物が無く電波が届きやすいのだろうか。

通過中の中河原駅では、速度はそこそこで 5Mbps 前後。

分倍河原駅では 10Mbps 前後。これまでの経験だと、分倍河原駅は京王線ホームよりも南武線ホームの方が電波状況が良い。駅の手前でグラフが跳ね上がっているが、南武線をまたいだ時の数値だと考えれば納得がいく。

府中駅の手前に不感地帯があるようだ。速度がゼロになっている。府中駅も速度が低く見えるが、これは、不感地帯との平均であるため。グラフには現れていないが、府中駅に到着後は 7~8Mbps で推移している。

以上、連続的に速度を見てみることで、電波状況が詳細に分かり面白い。

一方で、これまで通り Speedtest.net による速度測定は手軽かつ一目で分かりやすいツールとして、これからも活用していく。それぞれの長所を活かして使い分けたり併用したりしていくのが良いだろう。