※再度まとめなおしました。こちらの記事をご覧ください。
最近の WiMAX 内蔵 PC(WiMAX パソコン)において、WiMAX 通信機能を担っているのは、Intel のチップセット「Intel Centrino Wireless-N + WiMAX 6150」か「Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」のどちらかであることが多い。
では、6150 と 6250 は何が違うのか?
調べてみようと思ったきっかけは、マイコミジャーナルの記事。6150 の方が性能が良いと紹介されている。しかし通常は、型番の数値が大きい方が性能が良いものだ。しかも、6250 は名前に「Advanced」を冠していて上位っぽいのだが。
結論から言うと、「WiMAX に関しては」6150 の方が高性能ということのようだ。
製品の世代としては、PC Watch の記事にあるように、6250 の方が先に発売されたものだ。6150 は 6250 の廉価版として後から発売されている。
6150 の製品概要と6250 の製品概要(いずれも英語の PDF)を見比べてみよう。
WiMAX の速度スペックとしては、6150/6250 とも、下り最大 28Mbps、上り最大 8Mpbs となっており、違いは無い(余談だが、UQ WiMAX の速度スペックは下り最大 40Mbps、上り最大 10Mbps なので、WiMAX パソコンだと、WiMAX の速度を活かし切れないことになる)。
違うのは、マイコミジャーナルの記事にあるように、6150 のみ、Transmit Antenna Selection (TAS) 機能がついており、2 つのアンテナのうち電波状態がよいアンテナをダイナミックに選択してデータ送信してくれる。後発製品ならではの進化点だろう。
ではなぜ 6150 の方が廉価版なのかというと、PC Watch の記事にあるように、6250 はアンテナ構成が 2x2(送信 2、受信 2)なのに対し、6150 は 1x2(送信 1、受信 2)と、送信が 1 つ少なくなっている。
製品概要 PDF を見る限りでは、送信のアンテナの数の違いは WiMAX ではなく Wi-Fi に影響するようだ。6250 の Wi-Fi スペックは Tx(送信)も Rx(受信)も 300Mbps なのに対し、6150 は Tx 150Mbps、Rx 300Mbps と、送信速度が半分になっている。
つまり、Wi-Fi も含めた総合機能としては 6250 の方が高性能なので、6250 の方が上位に位置づけられているものの、6150 は WiMX 的オマケ機能が付いたので、WiMAX に限って言えば、6150 の方が快適に利用できる、という理解でいいようだ。
ただ、謎なのは、スペック上、6150 は送信アンテナが 1 つなのに、なんで TAS 機能を搭載できるのか、というところだ。
1x2 というのはあくまでも Wi-Fi 用のアンテナで、WiMAX 用のアンテナは別な構成になっているということなのだろうか。でも Wi-Fi と WiMAX のアンテナが別なら、Wi-Fi と WiMAX を同時利用できてもいいと思うから、やっぱり Wi-Fi と WiMAX のアンテナは同じなんだろうねぇ……。うーむ。
※再度まとめなおしました。こちらの記事をご覧ください。
最近の WiMAX 内蔵 PC(WiMAX パソコン)において、WiMAX 通信機能を担っているのは、Intel のチップセット「Intel Centrino Wireless-N + WiMAX 6150」か「Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」のどちらかであることが多い。
では、6150 と 6250 は何が違うのか?
調べてみようと思ったきっかけは、マイコミジャーナルの記事。6150 の方が性能が良いと紹介されている。しかし通常は、型番の数値が大きい方が性能が良いものだ。しかも、6250 は名前に「Advanced」を冠していて上位っぽいのだが。
結論から言うと、「WiMAX に関しては」6150 の方が高性能ということのようだ。
製品の世代としては、PC Watch の記事にあるように、6250 の方が先に発売されたものだ。6150 は 6250 の廉価版として後から発売されている。
6150 の製品概要と6250 の製品概要(いずれも英語の PDF)を見比べてみよう。
WiMAX の速度スペックとしては、6150/6250 とも、下り最大 28Mbps、上り最大 8Mpbs となっており、違いは無い(余談だが、UQ WiMAX の速度スペックは下り最大 40Mbps、上り最大 10Mbps なので、WiMAX パソコンだと、WiMAX の速度を活かし切れないことになる)。
違うのは、マイコミジャーナルの記事にあるように、6150 のみ、Transmit Antenna Selection (TAS) 機能がついており、2 つのアンテナのうち電波状態がよいアンテナをダイナミックに選択してデータ送信してくれる。後発製品ならではの進化点だろう。
ではなぜ 6150 の方が廉価版なのかというと、PC Watch の記事にあるように、6250 はアンテナ構成が 2x2(送信 2、受信 2)なのに対し、6150 は 1x2(送信 1、受信 2)と、送信が 1 つ少なくなっている。
製品概要 PDF を見る限りでは、送信のアンテナの数の違いは WiMAX ではなく Wi-Fi に影響するようだ。6250 の Wi-Fi スペックは Tx(送信)も Rx(受信)も 300Mbps なのに対し、6150 は Tx 150Mbps、Rx 300Mbps と、送信速度が半分になっている。
つまり、Wi-Fi も含めた総合機能としては 6250 の方が高性能なので、6250 の方が上位に位置づけられているものの、6150 は WiMX 的オマケ機能が付いたので、WiMAX に限って言えば、6150 の方が快適に利用できる、という理解でいいようだ。
ただ、謎なのは、スペック上、6150 は送信アンテナが 1 つなのに、なんで TAS 機能を搭載できるのか、というところだ。
1x2 というのはあくまでも Wi-Fi 用のアンテナで、WiMAX 用のアンテナは別な構成になっているということなのだろうか。でも Wi-Fi と WiMAX のアンテナが別なら、Wi-Fi と WiMAX を同時利用できてもいいと思うから、やっぱり Wi-Fi と WiMAX のアンテナは同じなんだろうねぇ……。うーむ。
※再度まとめなおしました。こちらの記事をご覧ください。
IEEE 802.11n データ速度
Intel(R) Centrino(R) Wireless-N + WiMAX 6150
MIMO 設定: 1X2
受信 (Rx): 300、270、243、 240、180 Mbps
受信 (Rx)/送信 (Tx): 150、144、135、130、120、117、115.5、90、86.667、72.2、65、60、57.8、45、43.3、30、28.9、21.7、15、14.4、7.2 Mbps
Intel(R) Centrino(R) Advanced-N + WiMAX 6250
MIMO 設定: 2X2
送信 (Tx)/受信 (Rx): 300、270、243、240、180、150、144、135、130、120、117、115.5、90、86.667、72.2、65、60、57.8、45、43.3、30、28.9、21.7、15、14.4、7.2 Mbps