2016年06月

ニコカラメーカー Ver 5.20 を公開

ミルフィーユニコカラメーカーの新バージョン、Ver 5.20 を公開しました。

ニコカラメーカーは、ニコカラ(カラオケ字幕付きの楽曲動画)を手軽に作ることができるツールです。プレビューを見ながら字幕の調整ができるのが特徴です。

更新内容

字幕フォント設定で「ミルフィーユ」配色をサポートしました。

グラデーションのように複数の色を指定できますが、色が滑らかに変化するグラデーションとは異なり、色の境目がくっきりはっきりします。

その他、細かなバグ修正を行っています。

更新・新規インストール方法

Ver376toVer431ニコカラメーカーは自動更新機能を搭載しています。既にニコカラメーカーをお使いの方は、ニコカラメーカーを起動すると、3 日以内に更新のアナウンスが表示されます。

すぐにアップデートしたい場合は、設定ウィンドウを開き、「今すぐ最新情報を確認する」ボタンをクリックすることで、アップデートを開始することができます。

右のようなダイアログが表示されますので、「はい。今すぐ更新します」をクリックしてください。

ニコカラメーカー更新版インストール画面に案内が表示されますので、案内に従って操作をして下さい。

ニコカラメーカー更新完了ほどなくして、ニコカラメーカーの更新が完了します。

これから初めてニコカラメーカーを使う方(新規の方)や、手動でニコカラメーカーを更新したい方は、下記サイトからどうぞ。

関連リンク


ニコカラメーカー_Ver520









メインマシンの Windows 10 化を決定

次のパソコンをどんなのにしようか考えていたら、Windows 7 のサポート終了である 2020 年 1 月までに新しいパソコンを買わない可能性が出てきた。

次のパソコンの CPU は FIVR(統合電圧レギュレーター)搭載のものがいいと思っているけど、そうなると最速で 2018 年の Icelake 世代。しかし、いいのが出なかったり、スケジュールがずれたりしたら、2020 年を越えてしまう可能性は十分にある。そのときは今のマシンを Windows 10 にする必要がでてくるが、それなら無償の今 Win10 にするほうがいいでしょ。

というわけで現行マシンの Windows 10 化の検討を実施。ハードとソフト、それぞれが Win10 に対応しているかを確認。

本体

パーツ型番Windows 10 対応
マザーボードASUS P8H77-V○ 公式対応
CPUIntel Core i7-3770S
○ 使用レポートあり
(NX を有効にする)
SSDPLEXTOR M5 Pro
△ 公式対応リストに明記無し
光学ドライブ
アイ・オー・データ機器 DVR-SN24GE
△ 公式対応リストに無し
ビデオカードSAPPHIRE HD5570 1G DDR3 PCI-E HDMI/DVI-I/VGA
○ 公式対応


ドライブ系が公式対応ではないが、特に問題なく動くと予想される。

周辺機器

パーツ型番Windows 10 対応
外付け HDDWestern Digital My Book Duo WDBLWE0080JCH-JESN
△ 公式対応リストに明記無し
サウンドカードCreative Sound Blaster Digital Music Premium HD
○ 公式対応
ディスプレイ21.5 インチワイド液晶、IO DATA LCD-MF223XS
△ 不明
ゲームコントローラーLogicool F310r○ F310 の使用レポートあり


ディスプレイが公式対応ではないが、特に問題なく動くと予想される。

主要ソフトウェア

ソフトウェアWindows 10 対応
ATOK 2016
○ 公式対応
Daemon Tools Lite○ 対応情報あり
DATARAM○ 公式対応
Dropbox○ 公式対応
ebi BookReader○ 公式対応が前提の表現
Firefox○ 公式対応
Kaspersky Internet Security○ 公式対応
Movie Studio Platinum 12△~× 更新インストールで非動作
Microsoft Office 2010○ 公式対応
Reaper○ 公式対応
Visual Studio 2015○ 公式対応
VMWare Player○ 公式対応
Windows SDK(Platform SDK)○ 公式対応
秀丸○ 公式対応

Movie Studio が非対応の恐れあり。Ver 13 は対応済みなので、うまく動かなかったら 13 を買う必要がある。

というわけで、大筋で、Windows 10 にしても問題ないようなので、Windows 10 にアップグレードすることに決定。

ニコカラメーカー Ver 5.01 を公開

ニコカラメーカー_Ver501ニコカラメーカーの新バージョン、Ver 5.01 を公開しました。

ニコカラメーカーは、ニコカラ(カラオケ字幕付きの楽曲動画)を手軽に作ることができるツールです。プレビューを見ながら字幕の調整ができるのが特徴です。

更新内容

ブースターを搭載し、プレビュー処理を高速化しました。フル HD などの解像度の高い動画でもプレビュー処理の負荷が削減されるため、コマ落ちの頻度が減り、今までよりも快適にプレビューを行えます。

開発者の環境における、コマ落ち発生率を以下に比較します。今回の新バージョン(左側の列)では圧倒的にコマ落ちが少なくなっていることがわかります。

使用した動画新バージョン
コマ落ち発生率
旧バージョン
コマ落ち発生率
1920x1080(フル HD) 29.97 fps 約 36 秒0 %90 %
1280x720(HD) 60 fps 約 30 秒17 %80 %


なお、環境や動画によっては、ブースターを利用すると動画を読み込めない場合があるかもしれません。万が一動画を読み込めない場合は、設定でブースターの使用を無効にしてください。

更新・新規インストール方法

Ver376toVer431ニコカラメーカーは自動更新機能を搭載しています。既にニコカラメーカーをお使いの方は、ニコカラメーカーを起動すると、3 日以内に更新のアナウンスが表示されます。

すぐにアップデートしたい場合は、設定ウィンドウを開き、「今すぐ最新情報を確認する」ボタンをクリックすることで、アップデートを開始することができます。

右のようなダイアログが表示されますので、「はい。今すぐ更新します」をクリックしてください。

ニコカラメーカー更新版インストール画面に案内が表示されますので、案内に従って操作をして下さい。

ニコカラメーカー更新完了ほどなくして、ニコカラメーカーの更新が完了します。

これから初めてニコカラメーカーを使う方(新規の方)や、手動でニコカラメーカーを更新したい方は、下記サイトからどうぞ。

関連リンク


コペルニクス








ニコカラメーカー Ver 4.91 を公開

Ver491ニコカラメーカーの新バージョン、Ver 4.91 を公開しました。

ニコカラメーカーは、ニコカラ(カラオケ字幕付きの楽曲動画)を手軽に作ることができるツールです。プレビューを見ながら字幕の調整ができるのが特徴です。

更新内容

メンテナンスバージョンアップです。

タイムタグが連続している箇所でワイプが乱れる場合がある不具合を修正したほか、細かい改善をいくつか行っています。

更新・新規インストール方法

Ver376toVer431ニコカラメーカーは自動更新機能を搭載しています。既にニコカラメーカーをお使いの方は、ニコカラメーカーを起動すると、3 日以内に更新のアナウンスが表示されます。

すぐにアップデートしたい場合は、設定ウィンドウを開き、「今すぐ最新情報を確認する」ボタンをクリックすることで、アップデートを開始することができます。

右のようなダイアログが表示されますので、「はい。今すぐ更新します」をクリックしてください。

ニコカラメーカー更新版インストール画面に案内が表示されますので、案内に従って操作をして下さい。

ニコカラメーカー更新完了ほどなくして、ニコカラメーカーの更新が完了します。

これから初めてニコカラメーカーを使う方(新規の方)や、手動でニコカラメーカーを更新したい方は、下記サイトからどうぞ。

関連リンク


Ver491Result







UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! (ルビ編)

※改訂版を公開しました→こちらの改訂版をご覧ください



(以下、古い内容です)

ニコカラガーディアンエンジェル_OnVocal_001_サムネイル ボカロと比べて、UTAU オリジナル曲のニコカラ(カラオケ字幕付き動画)が投稿されるのって少なくね?

というわけでスタートしたこの連載。投稿編(前回)までで、一通りのニコカラ作成ができました。今回は、ワンランク上のニコカラ、「ルビ付き」のニコカラを作成します。

ニコカラの作り方 ルビ編 目次


ルビを振る場合の相違点

ニコカラ作りの流れは、入門編でなぞったように、「元動画の入手→歌詞ファイルの作成→タイムタグ入力→ニコカラの作成」となります。ルビを振る場合、「タイムタグ入力」の前に、「ルビを振る」という作業が発生します。

ルビを振る場合のやり方を詳しく説明していきます。

ルビを振る

入門編の「元動画の入手→歌詞ファイルの作成」まで終えた状態で、ルビを振っていきます。

「歌詞ファイルの作成」では、RhythmicaLyrics のテキスト編集モード(白色の画面)で作業をしていましたが、メニューの[モード変更→テキスト編集モード]をクリックしてチェックを外し、紺色の画面に戻します。入力した歌詞の自動チェックが行われるので少し待ちます。

ルビ表示メニューの[ルビ→ルビを表示する]にチェックを入れます。すべての文字の上に、ルビが表示されます。

ひらがなの上にルビを表示しても仕方ないので、削除します。メニューの[ルビ→文字種を指定してルビを削除]をクリックします。オプションダイアログが表示されるので、「ひらがな」「カタカナ」にチェックを入れ(デフォルトでそうなっているはず)、実行ボタンをクリックすると、ひらがな・カタカナの上のルビが削除されます。

基本的にはこれでルビが設定されていますが、自動設定で間違っている箇所は、手動で設定していきます。

ルビ編集カーソルキーで緑色のカーソルを動かして、ルビが間違っている箇所を指定し、メニューの[ルビ→ルビを編集](または F2 キー)でルビを編集できます。

テキストボックスが表示されるので、キーボードで正しいルビを入力します。エンターキーでルビ編集終了です。

デフォルトで設定されていたルビと文字数が変わった場合は、スペースキーや DEL キーで、文字数を表す白いマークの数も調整しておきましょう。

(ワンポイント)
ルビ編集3普通の漢字は、「暗(くら)闇(やみ)」のように、漢字の文字数が複数でも、どの漢字にどのルビが対応するかが分かれています。
しかし中には、「今日(きょう)」のように、漢字 2 文字セットで「きょう」というルビになるものも存在します。
デフォルトでは「今(きょ)日(う)」のように分かれてしまっていますが、こだわるのであれば、セットでルビを振ることも可能です。
「今」のルビとして「きょう+」というように、すべてのルビを振った上で、末尾に全角のプラス記号を付けます(半角ではダメです)。そして、「日」のルビは空欄にします。
ルビの末尾が全角プラスだと、隣の漢字と結合してルビを表示してくれますので、右の図の右側のように、正しく「きょう」というルビが振られます。
ルビを設定し終えたら、保存します。

保存する際は、メニューの[ファイル→編集中データの保存]で、.rlf ファイルとして保存して下さい。さもないと、ルビ情報が完全に保存されず、次回 RhythmicaLyrics を使う時にルビ情報が失われてしまいます。

次回 RhythmicaLyrics を使う時は、.rlf ファイルをドラッグ&ドロップして開いて下さい。

タイムタグの作成

タイムタグの作成は、入門編と同じやり方で大丈夫です。

ただし、保存だけが異なります。

ルビ拡張規格でタイムタグ出力ワイプタイミングをすべて指定し終えたら、メニューの[ファイル→出力→ルビ拡張規格でタイムタグ出力→実行]をクリックし、タイムタグ付き歌詞ファイル(.lrc)を出力します。

RhythmicaLyrics の作業内容を保存する時は「編集中データの保存」、歌詞ファイルとして保存する時は「ルビ拡張規格でタイムタグ出力」というように、2 種類の保存を使い分ける必要があるので、注意して下さい。

ニコカラの作成

ニコカラメーカールビ付きニコカラの作成も、入門編と同じやり方で大丈夫です。

ニコカラメーカーで、ルビ拡張規格でタイムタグ出力したタイムタグ付き歌詞ファイル(.lrc)を読み込むと、自動的にルビが振られます。

以上で、ルビ付きのニコカラが作成できました。完成したニコカラはこちらで公開しています。

全 4 回の連載にお付き合いいただき、お疲れ様でした。たくさんのニコカラを作って、推し音源や UTAU 界隈を盛り上げていって下さい。

UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! 連載(全 4 回)

  1. 入門編
  2. 調整編
  3. 投稿編
  4. ルビ編 (←今ここ)



RhythmicaLyrics→ニコカラメーカーのルビ連携(改訂版)

ニコカラメーカーは歌詞字幕にルビを振ることができ、そのルビは、タイムタグ規格ルビ拡張規格に沿った歌詞ファイルで指定します。

タイムタグ(カラオケタグ)付きの歌詞ファイルを作成するツールの代表格は RhythmicaLyrics(リズミカ)ですが、RhythmicaLyrics でタイムタグ規格ルビ拡張規格に沿ったルビを出力する方法を整理しました。

RhythmicaLyrics 標準機能でルビを出力する

ルビRhythmicaLyrics は、version 4.6 以降で、タイムタグ規格ルビ拡張規格によるルビ出力を行うことができます。

標準出力RhythmicaLyrics でルビを編集後、メニューの[ファイル→出力→ルビ拡張規格でタイムタグ出力→実行]をクリックすると、保存ダイアログが表示されるので、ファイル名を指定すれば、ルビを含めたタイムタグ付き歌詞ファイルが保存されます。

保存される歌詞ファイルは、例えば以下のようになります。

[00:00:92]あ[00:01:47]し[00:02:46]た[00:03:01]浜[00:04:43]辺[00:05:67]を [00:06:97]さ[00:08:02]ま[00:08:47]よ[00:09:44]え[00:09:92]ば[00:10:02]
[00:12:23]昔[00:14:13]の[00:15:15]こ[00:16:11]と[00:16:58]ぞ 偲[00:17:85]ば[00:19:18]る[00:20:34]る[00:20:44]

@Ruby1=浜,は[00:00:94]ま,,[00:20:44]
@Ruby2=辺,べ
@Ruby3=昔,む[00:00:48]か[00:01:43]し,,[00:20:44]
歌詞ファイルの末尾に、@Ruby タグでルビが出力されています。

なお、1 つの漢字が別々の箇所で複数の読み方をしている場合は、自動的に適用開始時刻・適用終了時刻が付与され、きちんと読み分けできるようになっています。

(補足)
タイムタグ規格ルビ拡張規格の仕様上、親文字やルビとして半角カンマをそのまま使うことができません。半角カンマにルビを振りたい場合(半角カンマを親文字にしたい場合)や、ルビとして半角カンマを使いたい場合は、数値文字参照「,」を使います。

@Ruby=ん,ん,るび

ニコカラメーカー用リズミカスクリプトを使う

注)現在はこの方法は使えません。前節の方法で行って下さい。

nkscriptもう 1 つのやり方として、Ticonacyan さんが作成したくださった「ニコカラメーカー用リズミカスクリプト」を使う方法があります。

ニコカラメーカー用リズミカスクリプト(nkscript486.zip)をダウンロード・解凍し、中のファイルを RhythmicaLyrics の scripts フォルダに入れます。

nkscriptメニューその後 RhythmicaLyrics を起動してルビを編集します。nkscript を入れたことでメニューが増えているので、メニューの[ファイル→出力→ニコカラメーカー→実行]をクリックすると、ルビ拡張規格に対応した歌詞ファイルを出力できます。

RhythmicaLyrics 標準のやり方と、nkscript は何が違うのかというと、nkscript では、常に、適用開始時刻・適用開始時刻を出力します。

[00:00:92]あ[00:01:47]し[00:02:46]た[00:03:01]浜[00:04:43]辺[00:05:67]を [00:06:97]さ[00:08:02]ま[00:08:47]よ[00:09:44]え[00:09:92]ば[00:10:02]
[00:12:23]昔[00:14:13]の[00:15:15]こ[00:16:11]と[00:16:58]ぞ 偲[00:17:85]ば[00:19:18]る[00:20:34]る[00:20:44]

@Ruby1=浜,は[00:00:94]ま,[00:03:01],[00:04:43]
@Ruby2=辺,べ,[00:04:43],[00:05:67]
@Ruby3=昔,む[00:00:48]か[00:01:43]し,[00:12:23],[00:14:13]
RhythmicaLyrics 標準のやり方と、nkscript のどちらを使うのかは、好みの問題ですので、自分が使いやすいやり方を選んで下さい。

注意事項

RhythmicaLyrics は、タイムタグ規格ルビ拡張規格を出力することはできても、読み込むことができません。

再度編集を行うためには、予め[ファイル→編集中データの保存]で 内部情報を .rlf ファイルとして保存しておき、次回 RhythmicaLyrics 起動時に .rlf ファイルをドラッグ&ドロップして開くことにより、編集を継続できます。

また、ニコカラメーカーは、Ver 4.86 以降を使用して下さい。

UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! (投稿編)

※改訂版を公開しました→こちらの改訂版をご覧ください



(以下、古い内容です)

ニコカラガーディアンエンジェル_OnVocal_001_サムネイル ボカロと比べて、UTAU オリジナル曲のニコカラ(カラオケ字幕付き動画)が投稿されるのって少なくね?

というわけでスタートしたこの連載。調整編(前回)でフォントなどを設定し、立派なニコカラになりました(ルビはありませんが)。今回は、ニコニコ動画に投稿する際の、ニコカラならではの注意点などをまとめていきます。

ニコカラの作り方 投稿編 目次


エンコードする

調整編で出力した動画は、自分が見る分にはそのままで大丈夫ですが、ニコニコ動画に投稿(アップロード)するには、mp4 にエンコードする必要があります。

エンコードソフトはあまたありますが、ここでは、夏蓮根を使います。夏蓮根は、ニコニコ動画の制限の範囲内で、なるべく高画質な動画にエンコードしてくれます。

夏蓮根をダウンロード・解凍すると、「詳細設定モード【ここに動画をD&D】」というファイルがありますので、ここに向けて、ニコカラメーカーで作成した動画(無圧縮 AVI)をドラッグ&ドロップします。

初回起動時は、エンコードに必要なソフトウェアが自動的にダウンロード・インストールされるので、しばらく待ちます。

夏蓮根2次回以降は、黒い画面が表示され、質問が出てきますので、キーボードから回答を入力します。以下のような回答がいいでしょう。
  • プリセットはどれ? → n:アニメ・アイマス・MMDなど 画質重視(or 高スペックPC用)
  • プレミアム会員? → n(プレミアム会員の方は、y で回答するとより高画質なエンコードができます)
  • エコ回避するの? → n
  • リサイズは? → n
  • 音声のビットレートは? → 96(難しいところですが、特に一般会員の場合は、音声のビットレートを高くしてしまうと、画質が悪くなってしまいます)
  • 音ズレ処理をする? → y
  • 音量調整する? → n
最後に確認が表示されるので、y で答えればエンコードが始まり、しばらく待つと mp4 動画ができあがります。

ニコニコ動画に投稿する

Web ブラウザ(Firefox など)でニコニコ動画のサイトを開き、画面上部の「動画投稿」をクリックします。

投稿画面先ほどエンコードした mp4 動画をブラウザにドラッグ&ドロップすると、投稿設定画面になります。

それぞれの項目を入力していきます。
  • 動画タイトル……ニコカラの場合は、「ニコカラ」「元の曲名」「On Vocal or Off Vocal」を組み合わせたタイトルにすることが多いです。
  • 動画説明文……元の動画の sm 番号を書いておくようにしましょう。
  • カテゴリタグ……特に決まりはないのですが、元の動画のカテゴリタグに合わせる人が多いように見受けられます(元の動画が VOCALOID カテゴリなら、ニコカラも VOCALOID カテゴリ)。
  • タグ……必ず「ニコニコカラオケDB」タグを付けておきましょう。UTAU オリジナル曲の場合は、「UTAUカラオケDB」も付けておきます。
  • サムネイル……お好みで。元動画のサムネイルに合わせる人もいれば、歌詞字幕を目立たせてニコカラであることをアピールする人もいるようです。
入力し終えたら、投稿内容を確認し、投稿します。しばらくするとニコニコ動画に登録完了します。

投稿一覧投稿が完了したら、続いて、コンテンツツリーを登録します。

コンテンツツリーは、動画製作に当たり使用したコンテンツを登録するためのものです。権利関係を明確にするのに必要なほか、親作品を見た人がツリーを辿って自分の動画を見に来てくれる可能性も高まります。

投稿動画一覧ページに先ほど投稿した動画が追加されていると思いますが、そこに「コンテンツツリーの確認」というリンクがあるのでクリックします。

コンテンツツリーコンテンツツリーの登録画面になるので、「親作品を登録する」をクリックします。

コンテンツツリー登録親作品を登録する方法はいくつかありますが、「ID から指定」を選び、「作品 ID」欄に元の動画の sm 番号を入力する、というやり方が一番確実です。

ID 入力後、「+」ボタンをクリックすると動画が表示されるので、それを右側にドラッグ&ドロップで移動します。

ニコカラの作成にニコカラメーカーを使った場合は、同様のやり方で、ニコカラメーカー 簡易説明書動画(sm28311188)も親作品に登録しておきます。

コンテンツツリー登録2親作品が揃ったら、画面下部の「この内容でコンテンツツリーを作成する」をクリックし、コンテンツツリーの登録を完了します。

以上で、投稿作業は終わりです。

(余談)
YouTube など、ニコニコ動画以外の動画サイトに投稿する場合は、権利処理に注意が必要です。
例えば、元動画が素材として使用しているパーツが、ニコニコ動画でのみ利用可能な規約だった場合、個別に許諾を得ない限り、YouTube などには投稿できません。
ただし、自分で YouTube に投稿しなくても、悪意のある第三者が勝手に YouTube に投稿(無断転載)してしまう場合があります。
無断転載を防ぐためには、自分で「非公開動画として」YouTube にアップロードしておくと良いという話も耳にしたことがありますので、検討してみても良いでしょう。
ここまでで、一通りのニコカラ作りを終えました。

次回は、少しステップアップした、「ルビ付き」のニコカラ作りについてです。

UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! 連載(全 4 回)

  1. 入門編
  2. 調整編
  3. 投稿編 (←今ここ)
  4. ルビ編


UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! (調整編)

※改訂版を公開しました→こちらの改訂版をご覧ください


(以下、古い内容です)

ニコカラガーディアンエンジェル_OnVocal_001_サムネイル ボカロと比べて、UTAU オリジナル曲のニコカラ(カラオケ字幕付き動画)が投稿されるのって少なくね?

というわけでスタートしたこの連載。入門編(前回)では「とりあえず」ニコカラを作成した、という状態ですので、ここで作成したニコカラを手直ししていきましょう。まだ入門編を読んでいない方は、先に入門編をどうぞ。

ニコカラの作り方 調整編 目次


字幕フォントを変更する

まずは字幕フォントのフォント(書体)・色・サイズなどを好みのものにしていきましょう。

ニコカラメーカーを起動し、「ようこそ」タブの「プロジェクトを開く」ボタンで、入門編の時に保存したプロジェクトを開きます。

ニコカラメーカー字幕フォント設定「字幕フォント設定」タブをクリックしてください。ここで字幕フォントを設定します。

「字幕フォント設定」タブの中に、さらに「標準配色」「アイス」……といったタブが並んでいます。1 つ 1 つのタブが、フォント・色・サイズなどのセットを表しています。通常は「標準配色」タブしか使いませんので、本稿でも、「標準配色」タブのみを使います。

「配色」の部分で字幕フォントの色を設定します。

タブが 6 つ並んでいますが、前半 3 つの「ワイプ後/文字色」「縁取り色」「影色」タブでワイプ後(歌唱した後)の字幕フォントの色を、後半 3 つの「ワイプ前/文字色」「縁取り色」「影色」タブでワイプ前(歌唱する前)の字幕フォントの色を設定します。

セオリーとしては、「文字色」と「縁取り色」のコントラストを高くする(濃淡の違いをくっきりさせる)と見やすくなります。多くのカラオケでは、
  • 「ワイプ後/文字色」……濃い色
  • 「ワイプ後/縁取り色」……白系
  • 「ワイプ前/文字色」……白系
  • 「ワイプ前/縁取り色」……黒系
になっているのではないでしょうか。

スマホ緋惺実際に設定していきましょう。まずは「ワイプ後/文字色」から。セオリーに従い、濃いめの色にします。

この部分は比較的自由度が高く、濃い色であれば色味はわりと自由にできます。本稿で例としているガーディアンエンジェルのボーカルは UTAU 緋惺ですが、そのオッドアイの青・赤を「ワイプ後/文字色」にしてみます。

「ワイプ後/文字色」タブの「グラデーション」ラジオボタンを選択します。

グラデーション指定欄の上端のマーカー(黒い左向き三角)をクリックした後、RGB 欄に数値を入力して色を指定します。

上端の色を青にしますが、カラオケ字幕としては少し濃い方が見やすいので、R: 30、G: 30、B: 130 としました。

同様の手順で、下端を赤に設定します。R: 130、G: 30、B: 30 です。

ニコカラメーカーグラデーションこれだけでも青と赤のグラデーションになるのですが、グラデーションの傾斜を急にしたかったので、マーカーを追加しました。右の図を見ていただくと、追加マーカーなし(左)・あり(右)でのグラデーションの違いがわかるかと思います。

マーカーを追加するには、追加したい位置をクリック(黒い線が表示されます)してから、追加ボタンをクリックします。

裏技(というほどのものではないのですが)としては、上端あるいは下端のマーカーをドラッグすると、マーカーが増えます。

ワイプ後/影「ワイプ後/縁取り色」はセオリー通り白とします。

「ワイプ後/影色」は右のようなグラデーションにしました。

ワイプ前/文字色「ワイプ前/文字色」はセオリー通り白でも良かったのですが、ちょっと遊び心を出して、ほんのり黄色を混ぜてみました。

とはいえ、よく見ないと気付かない程度ですので、白単色でももちろん大丈夫です。

「ワイプ前/縁取り色」は、黒でも良かったのですが、周りとのバランスを考えて少し色味を持たせ、R:50、G:30、B:0 にしてみました。

ワイプ前/影「ワイプ前/影色」は右のようなグラデーションに。橙色は、緋惺の帯をイメージしています。

ワイプすると、影がキュッっと引き締まった感じになります。

とはいえ影は目立たないので、通常は単色で十分だと思います。

配色の設定を終えたら、次はフォントの設定です。

歌詞/漢字フォントもタブが 6 つありますが、使うのは「歌詞/漢字」と「ルビ/漢字」の 2 つだけで十分です。

「歌詞/漢字」タブで、フォントを選びます。明朝系のフォントにすると、カラオケの雰囲気が出ます。通常は、デフォルトのフォントのままで問題ありません。

フォントサイズはお好みで。今回は、デフォルトより少し大きい 45 にしました。

次に「ルビ・漢字」タブですが、フォントは、「歌詞/漢字に合わせる」のままにしておきます。むやみにフォントの種類を増やすと見づらくなるので、特別な理由が無い限り、フォントは統一しておきましょう。

フォントサイズだけ変更します。歌詞の半分くらいが目安ですので、22 にしました。

字幕フォント設定を変更すると、内容がリアルタイムでサンプルに反映されます。また、プレビューで動きを見てみるのも良いでしょう。

字幕の位置を変更する

ニコカラメーカー字幕位置設定「字幕位置設定」タブで、カラオケ字幕の位置を調整できます。

「字幕位置設定」タブの中に、「下-1」「下-2」……といったタブが並んでいます。1 つ 1 つのタブが、字幕位置のセットを表しています。

通常は、最初の 2 つのタブだけを使います。カラオケ字幕は 2 行に分けて表示されますが、「下-1」が下から 1 行目(つまり下側の行)、「下-2」が下から 2 行目(つまり上側の行)です。

前節でフォントサイズを大きくしたので、上下の行が詰まった感じになってしまいました。「下-2」タブを開き、「垂直余白」(画面下からのスペース)を 140 に広げて、行の間隔を広げておきます。

1 行の歌詞の長さを調整する

行はみ出し歌詞の 1 行が長すぎて、動画の横幅に入りきらない場合があります。

このような時は、RhythmicaLyrics で歌詞の長さを調整します。

RhythmicaLyrics を起動し、入門編で作成した歌詞ファイル(.lrc)をドラッグ&ドロップして開きます。

メニューの[モード変更→テキスト編集モード]にチェックを入れ、テキスト編集モード(白背景画面)にします。

タイムタグ歌詞の間に、見慣れない数値が挿入されているかと思います。これは「タイムタグ」です。入門編で、RhythmicaLyrics のスペースキーでワイプタイミングを指定しましたが、その内容がタイムタグとして表示されています。

現時点で詳しく知る必要はありませんが、一応説明しておくと、タイムタグは [mm:ss:xx] という形式で、[分:秒:ミリ秒×10] を表しています。

例えば、
[00:00:58]光[00:01:13]を[00:01:50]浴[00:01:79]び[00:02:13]て[00:02:57]
となっている場合、「光」という文字のワイプは、0.58 秒から始まり、1.13 秒で終了するという意味になります。

閑話休題。

歌詞がはみ出している箇所を探します。今回は、「歌忘れたカナリアの嘆きに満ちた虚空を切り裂いて」が長すぎるので、「歌忘れたカナリアの」「嘆きに満ちた虚空を切り裂いて」の 2 行に分割します。

タイムタグが混じっているので探しづらいですが、該当箇所は
[01:11:36]歌...(省略)...カ[01:12:94]ナ[01:13:04]リ[01:13:26]ア[01:13:37]の[01:14:14]嘆[01:14:32]き...(省略)...裂[01:17:06]い[01:17:32]て[01:17:38]
のようになっていますので、「カナリアの」の後ろでエンターキーを押すと、改行されます。
[01:11:36]歌...(省略)...カ[01:12:94]ナ[01:13:04]リ[01:13:26]ア[01:13:37]の
[01:14:14]嘆[01:14:32]き...(省略)...裂[01:17:06]い[01:17:32]て[01:17:38]
ただし、この状態だと、「カナリアの」の「の」が一瞬でワイプされる不自然なカラオケになりますので、次の行(嘆き~)の最初のタイムタグ [01:14:14] をコピペして、「の」の後ろに追加しておきます。
[01:11:36]歌...(省略)...カ[01:12:94]ナ[01:13:04]リ[01:13:26]ア[01:13:37]の[01:14:14]
[01:14:14]嘆[01:14:32]き...(省略)...裂[01:17:06]い[01:17:32]て[01:17:38]

改行を終えたら、RhythmicaLyrics で歌詞を保存します。

歌詞変更反映RhythmicaLyrics とニコカラメーカーが両方とも起動している場合、ニコカラメーカーは RhythmicaLyrics による歌詞の変更保存を自動検出し、変更を反映します(ステータスバーにその旨のメッセージが表示されます)。

自動調整ただし、そのままでは、歌詞表示タイミングなどがずれてしまいます。「字幕スタイル適用」タブを開き、「自動で区切りを挿入」ボタンと「自動でスタイルを設定」ボタンをクリックし、タイミングを自動調整しましょう(表示されるダイアログはそのまま OK で構いません)。

これで、歌詞の長さ調節もできました。入門編の時と同様にして、動画を出力してください。

いかがでしょうか? 入門編で作成したニコカラと比べて、完成度の高さを実感できるのではないでしょうか。

次回投稿編では、ニコニコ動画に投稿します。ニコカラの一般的な習わしや注意点について記載します。

UTAU オリジナル曲のニコカラを作ろう! 連載(全 4 回)

  1. 入門編
  2. 調整編 (←今ここ)
  3. 投稿編
  4. ルビ編



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