2014年05月

Lib UTAU Ver 2.16 を公開

UTAU 関連のソフトウェア(プラグインなど)を開発する際に使える C++ クラスライブラリ、「Lib UTAU」をバージョンアップしました。

原音設定の解析能力を向上させ、多音階音源などで用いられる 0 バイトの oto.ini(サブフォルダに実際の原音設定がある)に対応しました。また、プレフィックスマップの解析も行えるようになりました。

唄詠 Ver 5.80 を公開

80棒読みちゃんなどの声を大幅に増やせる(UTAU 音源を声にできる)ツール「唄詠(うたよみ)」をバージョンアップしました。

prefix.map に対応。これにより、緋惺や句音コノ。など、全音階にサフィックスが付いている音源でも再生が可能になりました。

また、自動アップデート機能を搭載。今回のバージョンをインストールしておけば、次回以降、唄詠がバージョンアップされた際は自動的にアップデートが行われるため、便利です。


グラフで分かる、パズドラのバッテリー消費量

パズドラをやっていると、タブレットのバッテリーがガンガン減っていく。というのは常に体感しているが、実際のところ、どのくらいバッテリーを食っているのか、グラフで見てみた。

ついでに、いろんな状態でのバッテリー使用量を調べてみた。使用機種は、AQUOS PAD(SH-08E)。

各種バッテリー消費量右の画像がバッテリー消費量のグラフ。クリックで拡大する。

まず、何もしていない状態(スリープ状態で放置)が 1 のエリア。画面は消えており、Wi-Fi も(設定としては ON だが)ほとんどの時間で自動的にオフになっている。

この時は、1 時間当たり、0.3% のバッテリー消費となっている。

単純計算すると、AQUOS PAD は、何もせずに放置した状態なら 333 時間(2 週間)バッテリーが持つことになる。かなりの長寿命機種だ。

そんな AQUOS PAD でパズドラをやるとどうなるか、というのが 2 のエリア。

やはりバッテリー消費が激増し、なんと、1 時間当たり 18.3% も消費している。

パズドラをやると 5 時間半しかバッテリーが持たない計算だ。

他の状態も見てみよう。

画面だけオンにした状態(Wi-Fi はオフ)が 4 のエリア。1 時間当たり 8.1% のバッテリーを消費している。

AQUOS PAD のディスプレイは省電力と言われる IGZO だが、それでもかなりの消費量だ。画面を表示しただけでこんなに消費するとは驚き。

画面と一緒に Wi-Fi もオンにした場合が 3 のエリア。1 時間当たり 8.2% のバッテリーを消費している。

Wi-Fi は設定をオンにしただけで、実際にダウンロードなどをしているわけではない。単に Wi-Fi がオンになっているというだけであれば、誤差程度のバッテリー消費しかしないことがわかる。この程度なら、電池をケチるために Wi-Fi を手動でオフにするということはしなくて良いだろう。

アプリ別バッテリー消費量動画を再生するとどうなるか、というのが 6 のエリア。1 時間当たり 11.7% のバッテリーを消費している。

よくカタログスペックで動画再生時のバッテリー持続時間が表記されているが、AQUOS PAD の実測では 8 時間半となる。ただ、俺の AQUOS PAD は半年以上使用しているものなので、新品で測定すればもう少し長時間となりそうだ。

ここで改めてパズドラのバッテリー消費量を見てみると 18.3% なので、動画再生よりもはるかに多くバッテリーを消費していることがわかる。

ところで、画面をオンにしただけでかなりバッテリー消費が増えたが、逆に、動画再生で画面をオフにしたらどうなるか(音だけ聴く)、というのが 5 のエリア。

結果は 1 時間当たり 3.6% の消費。画面表示しながらだと 11.7% なので、画面の分は 8.1%。4 のエリアのバッテリー消費量とだいたい一緒となり、妥当な結果と言える。

画面オフでの動画再生は 28 時間近くできることになる。ウォークマン代わりに音楽を聴く場合に、わざわざ音声データを準備しなくても、動画再生でも十分実用的だ。

なお、動画の再生は MX 動画プレーヤーで行っており、再生した動画は 640x360 ピクセル、30fps の MP4 だ。

全体的な補足だが、今回のバッテリー消費量チェックは普段俺が使っている環境でそのまま測定したものなので、厳密な測定環境を整えているわけではない。Google アカウントでメールと連絡先は同期させているので、Wi-Fi オンの時にこれらの通信をしている可能性はある。



新旧 AQUOS PAD 比較(SH-08E vs SH-06F)

NTT docomo 向け SHARP 製タブレット、AQUOS PAD の新型(SH-06F)が発表された。

現在分かっている情報で、現行 AQUOS PAD(SH-08E)と比べてどこが進化しているか確認してみた。

項目現行(SH-08E)新型(SH-06F)差異
サイズ高さ 190mm × 幅 107mm × 厚さ 9.9mm(最厚部 10mm)高さ 175mm × 幅 106mm × 厚さ 8.4mm(最厚部 8.8mm)短く薄くなった
質量288g233g55g(19%)軽くなった
連続通話時間3G:1,210 分/GSM:1,220 分不明
実使用時間81.3 時間不明
連続待受時間(静止時)LTE:750 時間/3G:850 時間/GSM:750 時間不明
バッテリー容量4,200mAh4,200mAh
ディスプレイ7.0インチ IGZO(1,200×1,920ドット WUXGA)7.0インチ IGZO(1,200×1,920ドット WUXGA)バックライトの改善で省電力化
カメラ(外側/内側)800/200 万画素 CMOS810/210 万画素 CMOS 裏面照射型暗所でも綺麗に撮影可能と思われる
CPUSnapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)Snapdragon 801 MSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)2014 年発表の新型 CPU を採用
OSAndroid 4.2Android 4.4.2KitKat を採用
メモリ(RAM/ストレージ)2GB/32GB2GB/32GB
microSDHC/SDXC○/○(64GB まで)○/○(128GB まで)対応容量がアップ
LTE 通信速度Xi 下り 100/上り 37.5 MbpsXi 下り 150/上り 50 Mbps高速化された
Wi-Fi(無線 LAN)IEEE 802.11a/b/g/n/acIEEE 802.11a/b/g/n/ac
おサイフケータイ/NFC×/○○/○おサイフケータイに対応
ワンセグ/フルセグ/NOTTV○/○/○○/○/○
防水/防塵○/○○/×防塵ではなくなった
クレードル充電×スタンドで充電はできない

AQUOSPAD大きさ比較一番の違いは、画面サイズを変えないまま、本体サイズが小さく軽くなったことだろう。

右の写真は今俺が使っている現行機種で、緑の枠のサイズだ。これが新型になると、およそ赤枠くらいまで小さくなる。横幅はもともとほぼ縁なしだったのであまり変わらないが、長さがかなり短くなり、3 辺縁なしとなった。

液晶ディスプレイバックライトの省電力化が図られたのも嬉しい。もともと AQUOS PAD のバッテリーの持ちは良いが、さらに伸びるのに越したことはない。

CPU も順当に強化。現行機種も十分すぎるほど強力な CPU を積んでいるが、さらに高速化されている。

クアルコムの CPU(Snapdragon)は、型番 800 番台がプレミアム向けクラスのハイパフォーマンス CPU、型番 600 番台がミドルレンジとなっている。現行機種が採用する 600 は一世代前のミドルレンジ、新型が採用する 801 はハイパフォーマンスの最新世代だ。

おサイフケータイが搭載された点も歓迎だ。

一方で、退化した部分もある。

防塵がなくなり、クレードルでの充電もできなくなった。

現行機種のクレードルは、置きづらい(滑りやすい)という欠点はあったものの、USB ケーブルを挿すよりははるかに便利だっただけに、クレードル充電がなくなってしまったのは残念。

その他の懸念点としては、現行機種は、一部の液晶保護シート・ケースと相性が悪く、タッチに不具合が生じることがあったが、新型では解消されているのかが気になるところ。

以上、一部に気になるところはあるものの、優秀な機種な予感がする。


Sony の File Manager for WG-C20 が電池を大量消費

バッテリー急減最近、AQUOS PAD(SH08E)のバッテリーがやたら減るようになっていた。

何も操作せずに放置しているだけで、バッテリーが 1 時間当たり 2% 程度減っていく。

今までとは明らかに違う消費量で、何かがおかしい。

アプリ別の消費量を見てみると、トップは Android OS。そのときそのときで割合は変わるが、50% を越えることもある。これは今まではなかった現象だ。今までは、ディスプレイやパズドラが消費電力の大半を占めていた。

Android OS は何故そんなに電池を食うのか? 詳細を見ても、非スリープモードの時間が表示されるだけで、手がかりはない。

よく分からないので、セルスタンバイ問題かと思った。今までよりも圏外時間が多くなっている気がしたからだ。これまでは幸い、セルスタンバイ問題は発生していないと考えられたが、何らかの原因で、セルスタンバイ問題が発生するようになったのだろうか……。

しかし、実行中のアプリ一覧を再確認したときに犯人が発覚。

起動していないはずの File Manager for WG-C20 が勝手に動いている!

WG-C20 は、SONY のポータブルワイヤレスサーバー。無線 LAN 接続の SD カードリーダーだ。File Manager は、スマホやタブレットから WG-C20 にアクセスする(SD カードに読み書きする)ためのアプリ。

タスクマネージャーから殺しても、ゾンビのように生き返る File Manager。やむなくアンインストールした。

バッテリー良好すると、バッテリーの状態が改善。1 時間当たり 0.2% 程度の消費となり、10 分の 1 の消費量になった。

厳密に言えば、File Manager のアンインストールと一緒に、お天気ウィジェットも無効化しているので、その効果もあるかもしれない。しかし、お天気ウィジェットは AQUOS PAD 購入当初から動いていて、今までバッテリーが異常に減っていたわけではないので、やはり主犯は File Manager であろう。

結果的に、アプリ別の消費量グラフで主犯となっていた「Android OS」とは全く別のところに原因があったことになり、原因を突き止めるのに時間がかかった。

バックグラウンドで動いている必要性があるのか、SONY File Manager……。

唄詠 Ver 5.61 を公開

61自動 HANASU ツール「唄詠(うたよみ)」をバージョンアップしました。

音源情報登録・修正時に、空の oto.ini を指定すると、読み上げが行えないバグを修正しました。

多音階音源などでは、音源のトップフォルダに空の oto.ini をおくことが多く、そのようなケースに対応しました。

これにより、灯月アカリなどを使用可能になりました。

なお、現時点で prefixmap には対応していませんので、すべての音階にサフィックスが付いている緋惺などの音源はまだ使えません。

その他の改善点として、唄詠の最新情報を表示する機能を付けました。バージョンアップなどがあった場合にその情報が表示されます。


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