2011年08月

突如モニターが

マウスに引き続き、液晶モニターがお亡くなりになった。何か憑きものがいるのだろうか? 画面が点滅して実用にならない。

せっかく買い換えるなら、普通の液晶モニターではなくテレビにしようかと、機種を探してみた。

パソコンデスクが小さめなので、大きなテレビは置けないが、REGZA の 19V 型(19RE2)が USB HDD 録画もできて良さそう。

しかし解像度を見てがっかり。お亡くなりの 17 インチモニターは 1280×1024 の解像度があるのだが、19V 型の縦の解像度は 768 しかない。さらに、19RE2 は 36,000 円くらいするが、もうちょっとお金を出せばだいぶ大きなテレビが買えるので、なんか勿体ない気がした。

今まで通り 17 インチモニターでいいやと思ったが、今時 17 インチはラインナップがほとんど無い。無駄な機能が付いてやたら高いやつか(17 インチなのに 3 万以上)、あやしげなメーカーか、究極の選択みたいになってる。

仕方ないので、21.5W 型にした。IO DATA の LCD-MF223XS で、1920×1080 ピクセル、約 2 万円。横幅が長いのでスピーカーが置けなくなってしまい、画面の手前にスピーカーを配置するはめに。

あと、画面出力が有効範囲全面に広がらず、無駄なフチが生じている。たぶんこのフチの分だけ画像が縮小になっており、小さな字が汚い。マニュアルや公式サイトの Q&A に解決策が見当たらなかったので、現在サポートに問い合わせ中。

マウスを無線にしてみた

突如としてマイクロソフトインテリマウスが認識されなくなった。通電もしない。パソコン 2 台とも認識しないので、マウス側が原因と思われる。

今まで有線マウスをずっと使ってきたが、そろそろ無線にしても良いのではと思って店頭でいろいろ眺めてみた。

無線にするなら Bluetooth、しかも(確か)消費電力が低い 3.0 がいいなと思ったのだが、残念なことに、Bluetooth マウスは電池が単 4 型だった。手持ちのエネループが単 3 で種類を増やしたくないので、Bluetooth はあきらめた。

結局ロジクールのレーザーワイヤレスマウス M505 にした。約 4,000 円。無線が独自規格なのが難点だが、PC からは USB マウスとして認識されているようだ。単 3 電池使用なので電池の持ちも良く、最大 15 ヶ月とのこと。

しかし、マイクロソフトにしろロジクールにしろ、なんでマウスのパッケージって開けづらくてしかも手を切る素材になってるんだろ。せめてはさみ不要でカパッって開くようにしておいてよ……。

スピードテストマニアックス~測定サイト比較

ブロードバンド回線の実効速度を測定してくれるスピードテストサイトはたくさんあり、どれを使えば良いのだろう? と思ったので、各種サイトの測定結果や使い勝手を比べてみた。


★ 測定結果:固定回線(光)

サイト名下り速度上り速度所要時間再測定手順
ブロードバンドスピードテスト
(bspeedtest.jp)
75.3 Mbps48.1 Mbps14 秒再度「測定開始」をクリック
77.8 Mbps51.9 Mbps15 秒
76.5 Mbps49.8 Mbps14 秒
速度測定スピードテスト
(speedtest.jp)
8.123 Mbps(機能無し)16 秒ブラウザの戻るボタンで再測定開始
8.201 Mbps17 秒
6.76 Mbps17 秒
価格.com
(ブロードバンドスピードテスト)
76.4 Mbps73.6 Mbps50 秒ブラウザの戻るボタンで再測定開始
81.3 Mbps89.9 Mbps32 秒
74.2 Mbps89.9 Mbps1 分 9 秒
BNR スピードテスト
(musen-lan.com)
40.07 Mbps(未測定)36 秒再度「測定開始」をクリック
0 Mbps43 秒
0 Mbps44 秒
Radish Network Speed Testing
(studio-radish.com)
75.65 Mbps40.99 Mbps1 分 6 秒ブラウザの戻るボタン+再度「測定開始」クリック
58.47 Mbps27.64 Mbps1 分 30 秒
79.32 Mbps36.24 Mbps1 分 37 秒
RBB TODAY
(スピードテスト)
79.66 Mbps63.77 Mbps15 秒ブラウザの戻るボタン+再度「計測開始」クリック
78.26 Mbps42.02 Mbps14 秒
80.97 Mbps81.87 Mbps16 秒
Speedtest.net
(東京サーバー)
88.72 Mbps48.38 Mbps28 秒再度「TRY AGAIN」をクリック
75.06 Mbps45.37 Mbps28 秒
88.08 Mbps43.40 Mbps28 秒
Speedtest.net
(名古屋サーバー)
80.00 Mbps19.69 Mbps25 秒再度「TRY AGAIN」をクリック
77.35 Mbps19.38 Mbps26 秒
78.01 Mbps19.78 Mbps25 秒

★ 測定結果:モバイル回線(WiMAX)

サイト名下り速度上り速度所要時間再測定手順
ブロードバンドスピードテスト
(bspeedtest.jp)
4.78 Mbps6.14 Mbps33 秒再度「測定開始」をクリック
5.33 Mbps3.85 Mbps
6.00 Mbps3.53 Mbps
速度測定スピードテスト
(speedtest.jp)
6.152 Mbps(機能無し)12 秒ブラウザの戻るボタンで再測定開始
3.196 Mbps
5.078 Mbps
価格.com
(ブロードバンドスピードテスト)
5.0 Mbps1.9 Mbps53 秒ブラウザの戻るボタンで再測定開始
4.9 Mbps1.2 Mbps
5.6 Mbps1.1 Mbps
BNR スピードテスト
(musen-lan.com)
8.56 Mbps(未測定)41 秒再度「測定開始」をクリック
8.49 Mbps
17.77 Mbps
Radish Network Speed Testing
(studio-radish.com)
5.845 Mbps3.178 Mbps1 分 10 秒ブラウザの戻るボタン+再度「測定開始」クリック
5.505 Mbps3.476 Mbps
5.103 Mbps2.940 Mbps
Speedtest.net
(東京サーバー)
10.35 Mbps3.77 Mbps49 秒再度「TRY AGAIN」をクリック
0.55 Mbps3.66 Mbps
5.16 Mbps4.05 Mbps
Speedtest.net
(名古屋サーバー)
8.67 Mbps3.80 Mbps24 秒再度「TRY AGAIN」をクリック
7.69 Mbps3.37 Mbps
7.88 Mbps3.89 Mbps

★ 前提条件

固定回線の速度測定は、自宅の光回線で行った。au のギガ得プラン。回線速度の理論値が 1Gbps で、LAN も GbE なのだが、回線終端装置が 100Mbps までしか処理できないので、回線の理論上の最高速度は 100Mbps となる。

TCPMonHikari実際の速度だが、ブラウザで巨大ファイルのダウンロードをしている際に TCP Monitor Plus で転送量を見てみると、90Mbps となっている。TCP Monitor Plus は 50ms ごとに転送量をグラフ化してくれるツールで、普通はグラフが山あり谷ありになるのだが、さすが光回線、驚きの安定度を見せている。こんなにも平坦になるのか。

TCPMonSampleちなみに、普通の Web ブラウジングだとデータを取得したりやめたりしてるので、グラフは右のようになる。これを見ると、上のグラフがいかに安定しているかが実感できるのでは。

モバイル回線は WiMAX で、JR 南武線の谷保駅で測定した。モバイル回線は速度が不安定だが、ブラウザで巨大ファイルのダウンロードをしている際は、およそ 5~6 Mbps 前後をうろうろしていた。

モバイル回線の測定時、測定所用時間を測定していなかったので、所要時間のみ後で計り直している。

速度計測は、1 つのサイトで集中して 3 回行うのでは無く、ブロードバンドスピードテスト→速度測定→……のように順繰りに測定する、というのを 3 回繰り返している。

スピードテストサイトの設定についてだが、Radish は東京サーバー、精度高、圧縮効率低を用いている。

RBB TODAY は郵便番号の入力が必須だったが、モバイル回線の場合は測定場所の郵便番号が分からなかったので測定していない。しかし考えてみれば、どこの郵便番号を入力するという指定はなかったので、とくにこだわらずに入力すればよかったのかもしれない。

USENUSEN のスピードテストは、何度試してもエラーになってしまったので、測定していない。goo スピードテストはサービスを終了している。

なお、上り速度については、見本となる速度が無いので考察対象外とし、下り速度のみ考察する。

★ 考察

bspeed【ブロードバンドスピードテスト】

固定回線について、下り 76Mbps 前後の安定した測定結果を返してきている。TCP Monitor Plus の 90Mbps と比べると少し少ないが、安定しているのは安心できる(TCP Monitor Plus の数値は恐らく訂正符号等込みなので、実効速度はそれより少ないとは想定される)。測定に要する時間が短いのも嬉しい。全サイト中最速の 14 秒で測定を終えている。

モバイル回線についても、妥当な速度と、(最速とはいかないまでも)高速な測定時間を実現している。速度が多少ばらついているのは、そもそも回線自体の速度にムラがあるからで、値自体は妥当なところと言える。

再測定がボタン 1 つと簡単なのも良い。モバイル回線の測定で移動しながら測定を繰り返す際に便利だ。

欠点は、アダルトな広告が出ることで、人がそばに居るとちょっと恥ずかしい。

速度測定【速度測定スピードテスト】

光回線の結果が明らかにおかしい。単位が表記されていないので Mbps ではなく MB/s なのかとも思ったが、アンケートページに遷移すると Mbps と表記されていたので、やはり 3~6Mbps という測定結果のようだ。

6Mbps で「宇宙船級」というコメントが出てくることから、だいぶ昔の回線測定向けなのだろう。残念ながら現代では使えない。

3Mbps で頭打ちになることもあるので、モバイル回線の測定にも使えない。測定時間は短いので、1Mbps 以下の回線向けとしてならよいかもしれない。

Kakaku【価格.com】

固定回線について、77Mbps 前後の安定した結果を返してきている。

しかし、測定に時間がかかるのが欠点。待ち人数が多い場合は 1 分以上かかっている。

モバイル回線についても同様。速度は安定しているが、時間がかかる。

BNR【BNR スピードテスト】

固定回線は 3 回中 2 回測定に失敗しており、また、成功した時も 40Mbps と、実態と違う結果になっている。光の速度には対応していないのかもしれない。

モバイル回線については、光回線ほど変な結果ではないものの、18Mbps の結果を返すことが 1 度あり、ややばらつきのある結果と言えるだろう。

Radish【Radish Network Speed Testing】

固定回線について、1 度 58Mbps と診断しており、やや精度に難がある。また、所要時間はダントツで遅い。

モバイル回線は、相変わらず所要時間が遅いものの、測定結果はとても安定しており、かつ、速度も妥当。

個人的には、Radish というサイト名の響きが好きだ。

RBB【RBB TODAY】

固定回線について、速度が安定しており、かつ、測定時間も短い。全サイトの中で、最も良い結果と言えるかもしれない。

モバイルを測定していたらどうなったか、気になるところだ。

欠点は、郵便番号必須なのをはじめ、測定までの入力項目が多いこと。

SpeedtestNet2【Speedtest.net】

固定回線について、東京サーバーが、全サイトの中で 90Mbps に一番近い 88Mbps をたたき出している。名古屋サーバーも良好な結果。また、測定時間も比較的短い。

ところが、モバイル回線となると、東京サーバーは一転して悪い結果に。0.6~10Mbps というとてつもないばらつきを見せている。測定時間も少し長くなっている。

一方、名古屋サーバーはモバイル回線でも安定した結果を出している。測定時間も短い。ただ、実態よりも少し速めの速度になっているかもしれない。

再測定は、ボタンクリックだけで簡単。

Speedtest.net には、表には出てこない便利な機能がいくつかある。

1390278242まず 1 つが測定結果の共有機能。結果画面で URL を共有するボタンをクリックすると、結果画像の URL が発行される。その URL にアクセスすれば、いつでも結果を見ることができる。測定結果の文字列を選択してコピーする他のサイトよりもスマートだし、生成される結果画像の見た目もカッコイイ。

上下速度に加えて、PING(ネットワーク遅延)も測定できるのも特徴。光回線は 10ms 以下の遅延だが、モバイルだと場合によっては 100ms 以上のこともあり、光回線の優位性は速度だけではないことがわかる。

スマートフォン(スマホ)や iPod 向けに、Speedtest.net のアプリも公開されている。

★ まとめ

測定速度の安定性&妥当性から見ると、
  1. RBB
  2. 価格.com
  3. ブロードバンドスピードテスト
  4. Speedtest.net(ただし名古屋サーバーに限る)
の 4 つがオススメと言える。

一方、所要時間、再測定、その他の使い勝手から見ると、
  1. Speedtest.net
  2. ブロードバンドスピードテスト
  3. RBB
の順にオススメとなる。

RBB のモバイル回線適応度が分からないので何とも言えない部分もあるが、総合的には、Speedtest.net(ただし名古屋サーバーに限る)とブロードバンドスピードテストが良いのではないだろうか。

鉄道(駅や駅間)での WiMAX 速度測定結果を共有する WiMAX 鉄道スピードテストでは、Speedtest.net を推奨測定サイトとしているが、名古屋サーバーに限定する措置を取ろう……。


データバックアップまわりの現状を整理

暑い夏。それは、HDD がお亡くなりになりやすい夏。というわけで、ちょっとストレージとバックアップについて現状をまとめて整理。

【 わが家のストレージ 】
  • メインマシン……SSD: 128GB
    • Windows システム
    • Haiku システム
    • Haiku データ
  • ノーパソ……SSD: 128GB
    • Windows システム
    • Windows データ(外付け HDD からの持ち出し)
  • 外付け HDD(eSATA)…… HDD: 1TB×3、RAID 5、実効 2TB
    • Windows データ
  • NAS……HDD: 2TB
    • Windows データ
【 運用 】

作業の大部分はメインマシンの Windows 上で行っている。

メインマシンは外付け HDD と接続してあり、データは全てそこに保存している。外付け HDD は RAID 5 なので、3 つの HDD のうち 1 つが逝っても大丈夫。ちなみに速度も内蔵 HDD と同程度出るので、安全性と共に快適さも兼ね備えている。

外付け HDD に保存されているデータの内重要なものについては、日次で NAS にバックアップを取っている(BunBackup を自動起動)。特に重要なデータについては、世代管理付きバックアップとなっている。

NAS には、外付け HDD からのバックアップデータの他、重要度の低いデータを保存している。万が一 NAS が逝った場合、重要度の低いデータは消滅する。

ノーパソには、原則として固有のデータは保存しない。出かける前に外付け HDD から手動でコピーして、帰ってきたら外付け HDD に書き戻す。万が一ノーパソの SSD が逝ったら、1 日分の作業がパーになる。

【 課題 】

主要部分については問題ないと思う。何せ、RAID による冗長化+NAS へのバックアップと、二重の保険がかかっているのだから、個人として手厚いデータ保護だと思う。

しかし、細かく見ていくと、いくつか課題がある。
  • 外付け HDD の RAID の方式が RAID 5 であること。導入当時は RAID 5 は容量的に効率的と思ったが、仕組みが単純な RAID 1 の方が信頼性が高い。
  • 外付け HDD のロットが同じかもしれない。導入当時はそこまで気にしなかったのだが、3 台の HDD のロットが同じだと、壊れる時期も似てくるので、一気に全部逝ってしまう危険性がある。
  • NAS にバックアップするべきファイルに漏れがある。一部のアプリの設定は SSD に保存されている可能性があるが、それをバックアップしていない。他にも漏れているのがありそう。
  • Haiku のデータのバックアップを手動に頼っている。手動は良くない。
今すぐ改善、というわけにもいかない問題もあるが、次に買い換える時には気をつけよう。

Haiku R1/Alpha 3 を Let's note J10 で起動してみた

先日リリースされた Haiku の最新開発版、R1/Alpha 3 を Panasonic Let's note J10 で起動してみた。

公式サイトからダウンロードしたイメージファイル(Anyboot)を、いつものように DDWin で USB メモリに書き込んで起動。

Let's note の場合、BIOS の高速起動を無効にしておかないと USB ブートしに行ってくれないので注意。

【 できたこと 】
  • USB ブート、USB マウス利用など USB 関連全般
  • オンボードサウンドカードの使用
  • 動画の再生:flv(On2 VP6/MP3)、mp4(H.264/AAC)
  • SSD の NTFS パーティションの読み込み(書き込みは未確認)
  • シャットダウンで自動電源断

【 できなかったこと 】
  • 相変わらずワイド画面にちゃんと対応してなくて、横に広がって表示される(スクリーンショットは正常だが)
  • Wi-Fi の使用(うちの AP は AES か何かの暗号化だが、Alpha 3 は WEP のみの対応)
  • WiMAX の使用
Alpha3J10

普段あまり意識しないからちょっとびっくりなんだけど、J10 の CPU って仮想 4 コア(2 コア×HT)なんだよね。ノートとは思えないスペック。

格安 GPS ロガー「GT-730FL-S」の使い方まとめ

GPS ロガー(GPS USB ドングル)の中でも格安な機種「GT-730FL-S」(CANMORE ELECTRONICS:佳茂電子)を購入したので、備忘録としてまとめておく。

GPS ロガーとは、その名の通り、GPS で測定した現在位置を刻々と記録するアイテム。100 円ライターを一回り大きくした形状をしている。記録した位置データをパソコンに転送し、地図上にプロットして活用する、というスタイルが一般的。

中心価格帯は 1 万円前後で、人気の M-241 もここに位置している。そんななか、GT-730FL-S はなんと、実売 3,400 円で購入可能という、異例の低価格を実現している。

まだ買ったばかりなので、使用感はまた後ほどということにして、今回は使い方だけ。

現在位置測定

いたってシンプルな操作で、現在位置を測定できる。
  1. 購入したらまず、充電する。
    • PC の USB ポートに挿すだけで良い。緑色の LED が点灯する。
    • 4 時間程度で満充電になるとのこと。
  2. PC から抜いて電源を入れれば、測定開始。
    • 本体横のスライド式スイッチが電源。
    • 青い LED が常時点灯の状態では GPS 衛星を捕捉していない。
    • GPS 衛星を捕捉すると、青い LED が 1 秒ごとに点滅するようになる(GPS 捕捉までは通常 40 秒程度を要する)。
    • 初期設定では 5 秒ごとに現在位置を記録する(記録間隔は変更可能、LED の点滅間隔とは関係は無い)。
    • 電池は 10 時間程度持つらしい。
    • ストラップ側(USB と反対側)にアンテナがある可能性が高いとのことなので、ストラップ側を上にすると感度が上がる可能性がある。
  3. 電源を切れば測定終了。

データの PC への取り込み

PC の初期設定はやや面倒。
  1. ドライバーのインストール。
    • Prolific のサイトから PL-2303 のドライバーをダウンロードする。PL2303_Prolific_DriverInstaller_vXXXX.zip というファイル名になっている。
    • というのも、GT-730FL-S は USB 接続のように見えるが実は、内部では COM ポート扱いとなっている。PL-2303 は USB ←→ COM のブリッジチップ。
    • ダウンロードしたファイルを解凍し、「管理者として実行」し、指示に従って進めていけばインストール完了。
      PL-2303_Installer

  2. GPS Photo Tagger(データ連携&本体設定ツール)のインストール。
    • GPSDGPS のサイトから、GPS Photo Tagger の最新版をダウンロードする。GT-730FL-S 用 Ver 1.2.4。ファイル名は PhotoTagger_38400(I-travel).zip。付属 CD に入っている旧バージョンは、Google Map が表示されないので、最新版を使うのが良い。
    • ダウンロードしたファイルを解凍し、gpsPhotoTagger_install_canmore.exe を起動する。これは普通に起動すれば、管理者権限を要求してくる。
    • インストールコンポーネント選択画面で、GPS Data Log Device Driver のチェックを外す(と良いと思う。自分はインストールしてしまって、後から PL-2303 を再インストールする羽目になった。ここのドライバーよりも、先ほどダウンロードしたものの方が新しいということのようだ)。
      GPSPhotoTagger_Installer
  3. 通信速度の設定。
    • 管理者権限で Windows にログオンする。
    • GT-730FL-S の「電源を入れて」PC に挿す。
    • [コントロールパネル|ハードウェアとサウンド|デバイスマネージャー](Windows 7 の場合)を開く。
    • 「ポート(COM と LPT)」の配下に「Prolific~」があるのでダブルクリックして開く。
      DeviceManager

    • 「ポートの設定」タブで、「ビット/秒」を「38400」に変更する。
      Com3Prop
  4. PC へのデータ取り込み。
    • GT-730FL-S の「電源を入れて」PC に挿す。
    • GPS Photo Tagger を起動する。
    • メニューの[ファイル|ログの読み込み]を最初に実行した際に、プロダクトキーの入力を求められる。付属 CD の封筒の裏にあるプロダクトキーを入力する。
    • メニューの[ファイル|ログの読み込み]で取り込みたい軌跡データを選ぶと、GT-730FL-S のデータが取り込まれ、Google Map 上に GPS の軌跡が描かれる。
      GPSPhotoTagger
    • メニューの[ファイル|名前を付けて保存]で、軌跡データを PC 内に保存する。
    • メニューの[ファイル|ログの消去]で、GT-730FL-S 内のデータがクリアされる。全てのデータが消えてしまうので注意。

GT-730FL-S の設定変更

GT-730FL-S の設定変更も GPS Photo Tagger で行う。
  1. メニューの[ファイル|本体の設定]で設定画面を開く。
    GPSPhotoTagger_Prefs
  2. 接続設定はたぶんいじる必要無し。
    • 万が一、ログの読み込みがうまくいかない場合は(電源が入っていることを確認)、ここをマニュアル設定にして COM ポート番号を指定すると良いかもしれない。
    • COM ポート番号は、デバイスマネージャーの「Prolific~」の末尾の COMx の x のところの番号。
  3. ログ記録設定で、ログ記録の間隔などを設定できる。
  4. 「OK」をクリックすれば、変更した設定が GT-730FL-S に書き込まれる。

その他

今回、GT-730FL-S は輝け!GPS という GPS 専門店で購入した。GPS 専門店があるってこと自体がすごいよな。さすが秋葉原。

GT-730FL-S は安いだけあって、精度は今ひとつの模様。人気の M-241 の方が精度ははるかに高いとのこと。特に、遮蔽物が多い街中などでは、GT-730FL-S の精度が落ちるようだ。まぁ今回は初回なので、安いやつでいいかなと。

GPS ロガーは、WiMAX の電波測定の際に位置を確認するのにも使えるというのもあるが、旅行で活躍してくれるのではと思って買ってみた。旅行してると、あれ、これどこで写真撮ったかな、っていうのが結構ある。ふとした景色撮った時とかね。

海外でも機能的には使えるが、法律で使用禁止の国もあるようなので(中国とか中国とか中国とか)、事前確認が必要だ。

GT-730FL-S は、販売店によっては F-GFL100 という型番になっている模様。外箱や商品の写真を見る限り、GT-730FL-S と F-GFL100 は同じに見えるけど、なんで型番が違うんだろ?

GT-730FL-S(F-GFL100)も人気の M-241 も、Amazon で買える。



≪GPS 軌跡(実際の動作結果)の記事≫
※その他の記事については、一覧を参照。

GT-730FL-SGT-730FL-S の主な仕様
  • サイズ:77.48(縦)×28(横)×17.77(高さ) [mm]
    (USB メモリより 1 周り大きい)
  • 重量:31g 程度
  • 稼働時間:公称 18 時間、実測 10 時間程度
    (充電しながらの稼働が可能)
  • 記録間隔:1 秒~
  • 記録可能データ数:265,000 点
    (1 秒間隔で記録した場合 74 時間弱)
  • GPS チップ:Skytraq Venus 6(65 チャンネル)

※写真について:ストラップは付属品とは異なる。手前の USB メモリは大きさ比較用。


≪GT-730FL-S 関連の有用なサイト≫


≪更新履歴≫

  • 2012/09/08:Prolific のサイト変更に伴い、PL-2303 ドライバーのダウンロード先を、http://www.prolific.com.tw/eng/downloads.asp?ID=31 から http://www.prolific.com.tw/US/ShowProduct.aspx?p_id=225&pcid=41 に変更。
  • 2012/09/08:GPS Photo Tagger バージョンアップに伴い、インストーラーの保存場所を、付属 CD-ROM(G:\GPS Photo Tracker software\gpsPhotoTagger_english_v1.exe)から GPSDGPS のウェブサイトに変更
  • 2012/09/29:主な仕様を記述。
※2019 年補足:筆者は既に GT-730FL-S を使っておりませんので、コメントで質問を頂いてもお答えできません。

京王相模原線の全駅&全駅間で WiMAX の速度を測定

下り最大 40Mbps のワイヤレスブロードバンド網「WiMAX」の実効速度を、京王相模原線(調布~橋本)の全駅&全駅間で測定した。

測定機器は WiMAX 内蔵パソコンである Let's note J10、測定サイトは Speedtest.net

結果の詳細はすべて「WiMAX 鉄道スピードテスト」(WiMAX レール)の京王相模原線ページに登録してあるので、そちらを参照しながら以下をご覧ください(駅名をクリックすると詳細な測定情報が見られます)。

全 27 件のスピード測定結果を総合すると、
WiMAXSpeedtest_KeioSagami
のようになり、下り速度の平均は 6.88Mbps(8/4 現在の登録結果平均、接続路線含む)。

以前に測定した山手線(5.39Mbps)と比べると平均で約 1.5Mbps も速く、なかなかの路線と言える。しかし、山手線の時に定めた期待値(12Mbps)と比べると、まだ半分ちょっとなので、引き続き速度向上に期待したい。

特筆すべきはなんと言っても、京王多摩センター駅~京王堀之内駅間の 26.49Mbps だろう。移動中という不安定な条件の中で、WiMAX パソコンの上限速度(28Mbps)に肉薄する速度を叩きだしたのは驚異だ。さすがに、京王堀之内駅直前にあるトンネルでは接続が一瞬切れたが、その他ではアンテナ 5 本中 5 本をキープしていた。

他にも、京王稲田堤駅~京王よみうりランド駅の 13.92Mbps、稲城駅~若葉台駅の 8.94Mbps など、高速な駅間が散見される。

また、京王永山駅~若葉台駅も 7.95Mbps となかなか速いが、速さよりも驚きなのは、永山付近のトンネルでネットができたこと。アンテナ 0 本と電波状況は悪いながらも、テキスト主体のホームページは閲覧可能だった。

一方で、駅で高速なのは、多摩境駅の 11.08Mbps と京王永山駅の 10.77Mbps。いずれも 10Mbps オーバー。また、乗換駅の調布と京王多摩センターで 8Mbps 程度を出しているのも利便性が高いと言える。

逆に残念なのは、橋本駅の 2.78Mbps。JR 線との乗換駅で、乗降客数も調布に次いで多い駅(1 日約 9 万人)なので、快適にネットができるようになるようにして欲しい。

以上、現在の登録結果の雑感。ただし、ばらつきの多い無線環境の速度測定において、1 駅あたりほぼ 1 件という測定結果の数は決して十分ではない。WiMAX ユーザーの方は、WiMAX 鉄道スピードテストに追加登録をお願いします。

WiMAX 6150 / 6250 チップの違いについて(再)

前回の記事に貴重なコメントをいただいたので、それも含め、改めて整理してみる。

WiMAX 内蔵 PC(WiMAX パソコン)で使われているチップセットは主に、「Intel Centrino Wireless-N + WiMAX 6150」「Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」の 2 種類。

6250 が先に登場した上位製品、6150 が後から発売された廉価版。いずれも、WiMAX と Wi-Fi(無線 LAN)の機能を併せ持っている。

それぞれの特徴をまとめると、下の表のようになる。

61506250
WiMAX下り速度最大 28Mbps
上り速度最大 8Mbps
MIMO 設定1x2(送信 1、受信 2)
Transmit Antenna Selection (TAS)○ 搭載× 非搭載
Wi-Fi受信速度 (Rx)最大 300Mbps
送信速度 (Tx)最大 150Mbps最大 300Mbps
MIMO 設定1x2(送信 1、受信 2)2x2(送信 2、受信 2)
周波数帯2.4GHz2.4/5.0GHz
物理アンテナ数2(WiMAX/Wi-Fi 兼用、送受信兼用)
その他vPro× 非搭載○ 搭載

当然ながら、全体的には、上位の 6250 の方が高機能である(Wi-Fi の送信が 300Mbps など)。

しかし、WiMAX に限って言えば、廉価版である 6150 の方が機能が多く、TAS 機能を搭載している。6150 も 6250 も 2 本のアンテナのうちの 1 本のみで WiMAX の送信を行うが、6250 が既定の 1 本で送信するのに対し、6150 は 2 本のうち電波状態がよい方のアンテナをダイナミックに選択してデータ送信してくれる。

したがって、WiMAX メインで使うのであれば、送信の実効速度が出やすい 6150 の方が良いことになる。

なお、6150 も 6250 も、WiMAX と Wi-Fi を同時に使用することはできない(アンテナを共用しているからだと思われる)。このため、WiMAX パソコンを無線 LAN ルーターとして使うためには、小型アダプタを使うなどの対策が必要となる。

銀座で飲みながら WiMAX PC ルーターで遊ぶ

Wi-Fi デバイスがいくつか集まる機会があったので、以前にルーター化した WiMAX 内蔵パソコンの実力を測ってみた。

SpeedtestNet_1410458257WiMAX パソコンは Let's note J10 で、飲み屋の店内での WiMAX 受信速度は 5~7Mbps 程度をうろうろしていた。

したがって、Let's note を無線 LAN ルーター親機として各種 Wi-Fi デバイスをぶら下げた場合、各種 Wi-Fi デバイスも 5~7Mbps 程度の受信速度が出ることが期待されるが、果たしてどうなるか。

結論から言うと、子機によって速度にばらつきがあった。

WiMAXSpeedWiFi_XperiaAcro一番調子が良かったのは、au のスマホ、Xperia Acro。およそ 5.2Mbps の速度が出ており、WiMAX の回線速度そのままの速度で通信できていると言える。

WiMAXSpeedWiFi_IS04同じく au のスマホである REGZA Phone こと IS04 は、速度が半分。2.9Mbps であった。

WiMAXSpeedWiFi_iPodTouch僅差で後を追うのが iPod Touch。2.3Mbps。

以上が、速度にばらつきがあるとはいえ、実用範囲の結果。

WiMAXSpeedWiFi_XperiaArcしかし、激しく遅い端末が 1 つあった。DoCoMo のスマホ、Xperia Arc だ。なんとたったの 0.1Mbps に満たない速度しか出ていない。

おかしいと思って再度測定しても、だいたい似たような速度だった。

また、Speedtest.net の速度測定アプリのダウンロードにもやたら時間がかかったので、やはりその程度の速度しか出ていないのだと思う。

以上のように、ばらつきの出る結果となった(もちろん、スピードテストは子機 1 つずつ行っている)。各 Wi-Fi 端末とも、5~7Mbps くらいの速度を処理する能力はあると思われるので、WiMAX パソコンに装着した無線 LAN アダプタ(バッファロー WLI-UC-GNM)との相性のようなものがあるのかもしれない。

ちなみに、以前に自宅(WiMAX 速度 5Mbps 程度)で、子機としてネットブックを使った場合は、1.5Mbps 程の速度だった。

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