2011年07月

WiMAX レールのモバイル登録用サイトを公開

WiMAX 鉄道スピードテスト(WiMAX レール)にモバイル(携帯や iPod など)から測定結果を登録できるよう、モバイル用の測定結果登録ページを新設。

WiMAX 鉄道スピードテスト公開直後にご要望をいただいたので、急ぎ製作。

モバイルデバイスは画面が狭く、入力欄の右側に解説を書くことができないので、脚注風に書くようにした。

動作確認は、imode シミュレーターで行っている。imode は JavaScript でアラートウィンドウが出ないのだろうか。現在はそのままにしているが、実機でも出ないようであれば、何か対策を考えないと。

デザインは全く行わず、ごくシンプルな画面にしたので、JavaScript さえ解釈できれば、たいていのモバイル機器で使えるのでは無いかな~と思っているけど、どうなんだろ。

聖蹟桜ヶ丘~府中の WiMAX 速度を連続計測

京王線の聖蹟桜ヶ丘駅~府中駅間で、WiMAX のダウンロード速度をずっと計測し続けてみた。

先日、山手線の全駅&全駅間で WiMAX の速度を測定したが、その記事へのコメントで、たむねこさんから TCP Monitor Plus を紹介して頂いた。TCP Monitor Plus はデータの送受信を継続的に測定し、CSV にも出力が可能なツール。

自宅(光回線)サーバーにデータを置いておき、WiMAX パソコン(Let's note J10)のブラウザ(Firefox)でそのデータをダウンロード(HTTP 経由)。ダウンロード時のデータ受信量を TCP Monitor Plus で 10 秒ごとに記録し、10 秒間の平均ダウンロード速度をグラフ化したのが以下。

WiMAXMonitor_Seiseki_Fuchu
TCP Monitor Plus は自動記録だが、通過などの諸時刻は手で記録しているので、点 1 つ分くらいの誤差がある可能性をご承知いただきたい。

最初は聖蹟桜ヶ丘のホーム(京王八王子寄りのベンチ)からスタート。速度の安定感はさすが静止時というべきで、コンスタントに 7Mbps 程度を記録している。

電車到着の際、ホーム上を移動しているが、その際は少し速度が上がっている。電車に乗車(準特急新宿行き、最後尾車両、椅子に座れた)すると5Mbps 程度まで速度が落ちており、やはり車内は外に比べると少し条件が悪いようだ。

聖蹟桜ヶ丘駅を発車すると、一旦速度がほぼゼロまで落ちる。恐らく、聖蹟桜ヶ丘駅構内の新宿寄りか、あるいは、聖蹟桜ヶ丘駅を出た辺りだろう。これまでの経験上、聖蹟桜ヶ丘駅は新宿寄りに電波が弱いところがあり、また、駅周辺はみんなでつくる UQ WiMAX マップを見てもかなり電波状況が悪い。その傾向と一致しており、納得のいく結果。

その後、橋にさしかかると急速に速度が上がる。障害物が無く電波が届きやすいのだろうか。

通過中の中河原駅では、速度はそこそこで 5Mbps 前後。

分倍河原駅では 10Mbps 前後。これまでの経験だと、分倍河原駅は京王線ホームよりも南武線ホームの方が電波状況が良い。駅の手前でグラフが跳ね上がっているが、南武線をまたいだ時の数値だと考えれば納得がいく。

府中駅の手前に不感地帯があるようだ。速度がゼロになっている。府中駅も速度が低く見えるが、これは、不感地帯との平均であるため。グラフには現れていないが、府中駅に到着後は 7~8Mbps で推移している。

以上、連続的に速度を見てみることで、電波状況が詳細に分かり面白い。

一方で、これまで通り Speedtest.net による速度測定は手軽かつ一目で分かりやすいツールとして、これからも活用していく。それぞれの長所を活かして使い分けたり併用したりしていくのが良いだろう。

Haiku R1/Alpha 3 のリリースノートまとめ

6/20 にリリースされた、Haiku の最新開発版「Haiku R1/Alpha 3」について、リリースノートの要約を JPBE.net に掲載した。

山手線の全駅&全駅間で WiMAX の速度を測定

下り最大 40Mbps の WiMAX の実際のスピードはどれほどか、山手線の全駅および走行中の駅間でスピードテストを実施。WiMAX 内蔵パソコンの Let's note J10 にて測定。

結果の詳細はすべて「WiMAX 鉄道スピードテスト」の山手線ページに登録してあるので、そちらを参照しながら以下をご覧ください(駅名をクリックすると詳細な測定情報が見られます)。

全 87 件のスピード測定結果を総合すると、
WiMAXYamanote
のようになり、下り速度の平均は 5.39Mbps(7/26 現在の登録結果平均、接続路線含む)。

理論値はあくまでも理論値であって実際に 40Mbps 出るわけでは無いが(そもそも WiMAX 内蔵パソコンの場合は理論上も 28Mbps までしか受信できない)、5Mbps 少々というのは、さすがにだいぶ遅く感じる。

現実的な期待値を考えてみると、無線 LAN の実効速度が理論値の半分~1/3 であることを考えると、WiMAX も 13~20Mbps くらいの速度が出れば御の字と言える。また、5.39Mbps という平均速度は、静止よりも条件の悪い移動中(電車走行中)も含んでいる。移動中は静止時のさらに半分くらいの速度になると考えると、6.5~10Mbps が期待値。静止と移動の平均ということならば、12Mbps くらいが期待値だろうか。

もっとも、12Mbps と比較しても 5Mbps 少々というのは遅いので、もうちょっと早くなって欲しい。

測定結果をもう少し詳しく見ていくと、新宿(1.61Mbps)、池袋(0.49Mbps)、東京(2.45Mbps)、渋谷(1.63Mbps)といった大きな駅で速度が遅いのが気になる。ユーザーが多くて回線が詰まってしまっているのだと思うが、これが平均速度を落とすことになっている。

一方で、成績の悪い新宿と池袋に挟まれた駅および駅間は、高田馬場の 12.19Mbps を筆頭に 7Mbps 前後で推移しており、平均を上回っている。

すごいのは、御徒町~秋葉原間の 12.78Mbps。7/3 に測定した時は 7.38Mbps、7/23 は 18.17Mbps とばらついているが、走行中のことなので、ばらつくこと自体はさもありなんという感じ。全体として高いレベルを維持しているのがすごいと思う。他の駅や駅間もこのレベルになってくれると文句ないのだけれど。

逆に、あまり良くないばらつきを見せているのが巣鴨~大塚間。同日の外回りと内回りで測定して、片方は 19Mbps 近いのに、もう片方は測定不能。さすがに測定不能はどうかと思う。

いろいろ書いたが、平均 5.39Mbps というのは、実用上は悪くない速度だと思う。ニコニコ動画の高画質動画は 1Mbps なので、コメントや Twitter などがバックグラウンドで通信しているとしても、十分に視聴可能だ。

ばらつきの多い無線環境の速度測定において、1 駅あたり 1~2 件という測定結果の数は決して十分ではない。WiMAX ユーザーの方は、WiMAX 鉄道スピードテストに追加登録をお願いします。

WiMAX 鉄道スピードテストのよもやま話

既に日常日記の方で報告したように、WiMAX エリアマップの鉄道版とも言える「WiMAX 鉄道スピードテスト」を公開。UQ も力を入れている鉄道での WiMAX エリア化について、スピードテストの実測値をみんなで共有するサイトなので、WiMAX ユーザーの方は是非、速度を測定して結果をご登録下さい。

さて、こちらは PC 日記なので、WiMAX 鉄道スピードテストの仕組み的なところなどを。

大まかな流れは、予め路線&駅のデータベースを用意しておき、ユーザーの結果登録の際には、選択肢から路線や駅を選んでもらう。結果が投稿されたら、データベースに登録すると共に、駅別・路線別での集計を行う。

基本的な設計思想は、「なるべくサーバーに負担をかけない」。無料レンタルサーバーなので、重い処理をやらせると本当に重くなってしまいそうだったのと、下手するとアカウントを消されてしまいそうなので。

そのため、集計ページにアクセスされる度にデータベースを読んで、ダイナミックにページを生成する方式は却下。本当は、ダイナミックに生成する方が、最近 3 ヶ月だけの結果を表示するとか、いろいろなことができそうなんだけど、我慢我慢。測定結果登録時に静的 HTML を生成する方式とした。

測定結果登録時、カテゴリ・鉄道会社の選択によって路線の選択肢が変わるようになっているが、こういうインタラクティブな部分も、極力 JavaScript の実装にして、サーバーに負担を掛けないようにしている。

鉄道会社のカテゴリのうち、JR は 1 社 1 カテゴリになっているのも、実は負荷軽減のため。測定結果が登録された場合、最終的にはカテゴリの路線一覧を更新する必要があるが、JR 全体を 1 カテゴリにまとめてしまうと、路線数がかなり多くなってしまい、更新に時間がかかってしまう。

右側メニューの「最近の登録」は、実はインラインフレーム。正攻法でいくと、測定結果が登録されたら、既存の全てのページの「最近の登録」を書き換えないといけないが、これはとてもとても重すぎる。そこで、「最近の登録」を集めた HTML 1 つのみを更新し、他の全てのページは、この HTML をインラインで読み込んでいる。

ブログシステムは「最近の記事」をどうやって処理してるんだろう。さすがに記事登録ごとに全ページ更新はやっていないのではと思うのだけど。キャッシュ機構を導入して、初回表示時に「最近の記事」を合成する、とかなのかな。

負荷以外の面で言えば、路線ごとのつながりをちゃんと管理しているのがポイント。例えば、山手線では、大崎駅で埼京線などに乗り換えができる旨の表示を行い、ワンクリックでその路線の結果を見ることができるようになっている。

表示で苦労したのは、速度の棒グラフ。グラフ自体は簡単なんだけど、グラフに数字を重ねるというのが難しい。毎回グラフの長さが違うので、グラフを背景画像にするというわけにはいかない。いろいろ試行錯誤した結果、棒グラフと数字を 2 行で表示し、棒グラフは行半分だけ下にずらし、数字は逆に行半分だけ上にずらすことで、重ね合わせを実現している。この方法であれば、乗り換えセルが複数行になっても、棒グラフはきちんと重ね合わせが維持される。

単純そうなサイトだけど、意外とそれなりに苦労しているのであった。

WiMAX 6150 / 6250 チップの違いについて

※再度まとめなおしました。こちらの記事をご覧ください。

最近の WiMAX 内蔵 PC(WiMAX パソコン)において、WiMAX 通信機能を担っているのは、Intel のチップセット「Intel Centrino Wireless-N + WiMAX 6150」か「Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」のどちらかであることが多い。

では、6150 と 6250 は何が違うのか?

調べてみようと思ったきっかけは、マイコミジャーナルの記事。6150 の方が性能が良いと紹介されている。しかし通常は、型番の数値が大きい方が性能が良いものだ。しかも、6250 は名前に「Advanced」を冠していて上位っぽいのだが。

結論から言うと、「WiMAX に関しては」6150 の方が高性能ということのようだ。

製品の世代としては、PC Watch の記事にあるように、6250 の方が先に発売されたものだ。6150 は 6250 の廉価版として後から発売されている。

6150 の製品概要6250 の製品概要(いずれも英語の PDF)を見比べてみよう。

WiMAX の速度スペックとしては、6150/6250 とも、下り最大 28Mbps、上り最大 8Mpbs となっており、違いは無い(余談だが、UQ WiMAX の速度スペックは下り最大 40Mbps、上り最大 10Mbps なので、WiMAX パソコンだと、WiMAX の速度を活かし切れないことになる)。

違うのは、マイコミジャーナルの記事にあるように、6150 のみ、Transmit Antenna Selection (TAS) 機能がついており、2 つのアンテナのうち電波状態がよいアンテナをダイナミックに選択してデータ送信してくれる。後発製品ならではの進化点だろう。

ではなぜ 6150 の方が廉価版なのかというと、PC Watch の記事にあるように、6250 はアンテナ構成が 2x2(送信 2、受信 2)なのに対し、6150 は 1x2(送信 1、受信 2)と、送信が 1 つ少なくなっている。

製品概要 PDF を見る限りでは、送信のアンテナの数の違いは WiMAX ではなく Wi-Fi に影響するようだ。6250 の Wi-Fi スペックは Tx(送信)も Rx(受信)も 300Mbps なのに対し、6150 は Tx 150Mbps、Rx 300Mbps と、送信速度が半分になっている。

つまり、Wi-Fi も含めた総合機能としては 6250 の方が高性能なので、6250 の方が上位に位置づけられているものの、6150 は WiMX 的オマケ機能が付いたので、WiMAX に限って言えば、6150 の方が快適に利用できる、という理解でいいようだ。

ただ、謎なのは、スペック上、6150 は送信アンテナが 1 つなのに、なんで TAS 機能を搭載できるのか、というところだ。

1x2 というのはあくまでも Wi-Fi 用のアンテナで、WiMAX 用のアンテナは別な構成になっているということなのだろうか。でも Wi-Fi と WiMAX のアンテナが別なら、Wi-Fi と WiMAX を同時利用できてもいいと思うから、やっぱり Wi-Fi と WiMAX のアンテナは同じなんだろうねぇ……。うーむ。

※再度まとめなおしました。こちらの記事をご覧ください。

月別アーカイブ
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ