馴染みのグラフィックスソフトがある方はそれを使えばいいのですが、普段グラフィックスソフトを使っていない方はエクセルで飾り枠を作ることもできますので、その作り方を整理してまとめました。
縮小されている画像はクリックで拡大できます。
目次
飾り無し
エクセルによる飾り枠の話の前に、飾り枠無しの状況もまとめておきます。
ニコカラメーカー 2 の @Emoji タグを使う際、NoDecor オプションを付けます。
@Emoji=【飾り無し】,アイコン_飾り無し.png,,NoDecor,MarginRight=7
@Emoji タグの詳細についてはニコカラメーカー 2 のヘルプ「インライングラフィックス」をご覧ください。
ブラー
ニコカラメーカー 2 の @Emoji タグを使う際、NoDecor オプションを付けません。
@Emoji=【ブラー】,アイコン_飾り無し.png,,MarginRight=7
凸枠
ここからが本記事の本題です。
まず、少し立体的に盛り上がっているような飾り枠をエクセルで付けるやり方です。
外枠
作成時、必ず「Shift キーを押しながら」ドラッグして作成することにより、縦と横のサイズを同じ(正方形)にします。
ある程度大きめ(ニコカラメーカー 2 のフォントサイズ指定よりも大きめ)のほうが最終的にきれいになります。筆者環境では、エクセルシート 10 行くらいのサイズにすると、最終的なアイコンサイズが 200 ピクセル程度になりました。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で、塗りつぶしの色を指定します。今回はピンクにしてみました。
線は「線なし」にします。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 効果]で、面取りを指定します。「丸」がシンプルで使いやすいと思います。
幅と高さは枠のサイズに合わせますが、枠を 10 行くらいで作成している場合、10 pt 程度で良いかと思います。
幅と高さは枠のサイズに合わせますが、枠を 10 行くらいで作成している場合、10 pt 程度で良いかと思います。
背景枠
次に、背景枠を作成します。この作業は、キャラクター画像が透過 PNG になっていて背景色が付いていない場合のみ行います。キャラクター画像に背景色が付いている場合は不要です。
外枠よりも一回り小さい枠にします。
位置合わせがやりづらい場合は、エクセル右下の拡大率をアップさせるとやりやすくなります。また、細かな位置調整はマウスよりもカーソルキーのほうがやりやすいです。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で、塗りつぶしの色を指定します。白が使いやすいかと思います。
線は「線なし」にします。
キャラクター枠
[挿入 → 図形 → 四角形]にある「四角形:角を丸くする」で角丸四角形を作成します。今回も Shift キーで正方形にします。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で塗りつぶしを「図またはテクスチャ」にして、画像ソースの「挿入する」ボタンをクリックすると、ダイアログが表示されます。「ファイルから」を選び、キャラクター画像を指定すると、角丸四角形がキャラクター画像になります。
個人的には、頭の上に少し余白があるほうが見やすいかなと思います。
画像出力
ここまでできたら、いったんエクセルを(通常の xlsx 形式で)保存します。
例えば icon.htm というファイル名で保存すると、そのファイルを保存した場所に「icon.files」というフォルダーが作成され、「icon.files」フォルダーの中に複数の画像ファイルが作成されます。
通常は、最も番号の大きい画像ファイル(例:image004.png)が凸枠アイコンになっているかと思います。
画像自体に飾り枠が付いているので、@Emoji タグには NoDecor オプションを付け、ニコカラメーカー 2 による飾りは付けないようにします。
また、MarginRight オプションでアイコンと歌詞の間に隙間を多少空けておくと、字幕が読みやすくなると思います。
@Emoji=【凸枠】,アイコン_凸枠.png,,NoDecor,MarginRight=7
立体感があり視認性も良いアイコンになったのではないかと思います。
半透明ダブル枠
半透明の枠を 2 重にした枠をエクセルで作るやり方です。
背景枠
最初に、背景枠を作成します。凸枠の時と同様、この作業は、キャラクター画像が透過 PNG になっていて背景色が付いていない場合のみ行います。キャラクター画像に背景色が付いている場合は不要です。[挿入 → 図形 → 四角形]にある「四角形」で四角形を作成します(角丸ではなく通常の四角形です)。今回も Shift キーで正方形にします。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で、塗りつぶしの色を指定します。今回はエンジにしてみました。
線は「線なし」にします。
キャラクター枠
背景枠とキャラクター枠はぴったり同じ大きさにしたいので、背景枠をコピー&貼り付けして、新しく同じ大きさの正方形を作成します。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で塗りつぶしを「図またはテクスチャ」にして、キャラクター画像を指定します(凸枠の時とやり方は同じです)。
背景枠とキャラクター枠がぴったり重なるように位置を調整します。
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で塗りつぶしを「図またはテクスチャ」にして、キャラクター画像を指定します(凸枠の時とやり方は同じです)。
背景枠とキャラクター枠がぴったり重なるように位置を調整します。
半透明外枠
[図形の書式設定 → 図形のオプション → 塗りつぶしと線]で、塗りつぶしを「なし」にします。
線を「単色」の「黒」にして、透明度を「50%」にします。
線の幅は適宜調整ですが、背景枠をエクセル 10 行分くらいで作成している場合、「10 pt」程度で良いかと思います。
半透明内枠
半透明内枠は、半透明外枠よりも 1 周り小さくします。
また、線の色は「白」、線の幅は外枠の半分「5 pt」にします。
画像出力
凸枠の時と同様にして PNG 画像を出力します。
背景枠・キャラクター枠・半透明外枠がぴったり重なっていれば PNG 画像は正方形になりますが、微妙にずれていると正方形の画像になりません。多少長方形になるのを許容するのも 1 つの手ですし、気になるようであれば、ペイントなどで正方形に切り取って保存し直しても良いでしょう。
@Emoji=【半透明ダブル枠】,アイコン_半透明ダブル枠.png,,NoDecor,MarginRight=7