前回街づくりを終えたので、いよいよゲーム作りを始めていきます。

コンストラクションメニューマップコンストラクション専用の[ゲーム設定]メニューを開きます。

ゲーム設定ゲーム設定メニューには、「基本設定」「クリア条件設定」「地域設定」「シナリオ」「機能制限」の各メニューがあります。

基本設定今回は「基本設定」について見ていきます。

基本設定はゲームの根幹となる重要な設定ですが、最初に設定すべきは「取り扱い資源」と、必要に応じて「シナリオパラメータ」のみです。取り扱い資源は、後ほど地域設定を行う際に影響します。シナリオパラメータは、後ほどシナリオを作成する際に使う場合があります。

残りは、シナリオ完成直前、もしくは、必要が生じた時に設定する、で構いません。

シナリオ名

シナリオ名を設定します。

完成後に他のプレイヤーに公開する際、最初に見られる部分ですので、分かりやすい名前にしましょう。

作者名

作者名を設定します。

従業員充足率

ゲーム開始時に、運営必要人数に対して従業員数がどのくらい足りているかを設定します。

従業員充足率標準100しかし、設定よりも実際の従業員数は少なくなるようです。状況により変わる気もしますが、一例としては、従業員充足率を 100% に設定しても、実際には、難易度標準で 83%、難易度達人で 67% にしかなりませんでした。

従業員充足率達人100同じ子会社数でも、達人のほうが運営必要人数が増えるのに従業員数は変わらず、結果として従業員充足率が下がります。

コンストラクションの時に業務効率化しておけば改善されるのかというとそうでもありません。

設定が正しく反映されるようにして欲しいものです。

なお、難易度やさしいでゲーム開始する際は従業員充足率の概念はなくなります。

社員状況

社員の仕事に対するやる気を設定します。

難易度標準でも達人でも設定は反映され、100% にすると「活気に溢れている」になります。

ここで設定しても、コンストラクション中に子会社を売却するとゲーム内時間が進んでなくても変動するため注意しましょう。

ブランド力

難易度標準における会社の知名度を設定します。駅や子会社の売上に影響する他、人員増強で集まる人数にも影響するのではないかという気がしています。

難易度やさしいだと強制的に最大、達人だと強制的にゼロになります。

公共交通利用率

公共交通利用率を設定します。

住民が鉄道やバスなどの公共交通機関を利用する割合です。乗客数に影響します。

株主信頼度

難易度標準、難易度達人における株主からの信頼度を設定します。株式公開時の資金調達に大きく影響します。

0 まで下がるとゲームオーバーになるため、慎重な設定が必要です。特に、借金シナリオなどで利益剰余金がマイナスの場合、シナリオ開始後に配当金を払えず株主信頼度が下がることが想定されます。

難易度やさしいだと強制的に最大になります。

銀行信頼度

難易度標準における銀行からの信頼度を設定します。銀行からの融資限度額に影響します。

難易度やさしいだと強制的に最大、達人だと強制的にゼロになります。

シナリオパラメータ

好感度アップシナリオで使える変数(自由に名前を設定し、使える値)を設定します。

公式ヘルプで「キャラクターの好感度として使います。会話シーンの選択肢によって値を変え、その値によって会話シーンを分岐させます」とあるように、シナリオを作成する際に様々なことができるようになります。

シナリオパラメータシナリオパラメータを使わないのであればオフにしておきましょう。オンのままにしておくと、レポート画面で使われないパラメータが表示されてしまうことになります。

西暦上限

時代の進行が止まる年を設定します。

時代を固定して遊びたい場合に設定してください。

開始年

シナリオを開始する年を設定します。マップ生成時に設定した開始年を、プラスマイナス 10 年の範囲でずらせます。

ボーナス設計図

シナリオ開始時、プレイヤーが過去に別のマップで開発した車両の設計図を持っているかどうかを設定します。

「少ない」を選んだ場合、ボーナス設計図をいくつかランダムで持っている状態でシナリオを開始します。「全て」にしても、プレイしたマップとの年代の関係によって持って行けない設計図もあります。

資本金

シナリオ開始時の会社の資本金を設定します。

初期資金がマイナスになる設定では、シナリオ登録できません。

やさしい補正

難易度やさしいを選んだ時の、シナリオ開始時の資本金に対する補正度合いを設定します。

達人補正

難易度達人を選んだ時の、シナリオ開始時の資本金に対する補正度合いを設定します。

資金差デフォルトではやさしい補正が 200%、達人補正が 70% になっています。難易度標準の資本金を 500 億円に設定した場合、やさしい資本金は 1000 億円、達人資本金は 350 億円となり、やさしいと達人では資本金に 2.9 倍程度の差が生じます。

また、補正設定は「資本金」に対するもので、「資金」ではないことに注意してください。

例えば、線路・駅・子会社などの資産を 250 億円保有している状態では、資金が差し引かれますので、やさしい資金は 750 億円、標準資金は 250 億円、達人資金は 100 億円となり、やさしいと達人では資金に 7.5 倍の差が生じます。

欠損金

会社の累積赤字を設定します。

赤字状態から始めるシナリオにしたい時に設定してください。

大きすぎると資金がマイナスになってしまうので、シナリオ登録できません。

取り扱い資源

取り扱い資源シナリオで扱う資源の種類を設定します。ここでオンにした資源のみ売買できます。

例えば木材をオフにすると、木材集積場を建設できなくなる他、売買案件にも木材が登場しなくなります。

ただし、コンストラクションモードで既に建設済の貯蔵場(木材集積所など)は破壊されるわけではなくそのまま残ります。

次:地域設定編

はじまるA列車 自作シナリオ作成方法 まとめ(全 9 回)

更新履歴

  • 2022/05/01 初版。
  • 2022/05/07 シリーズインデックス作成。