前回配布したアプリのバージョンアップをします。
アプリ更新編 目次
更新版アプリのパッケージ作成
パッケージ作成前に、ソリューションのクリーンをしておくほうが良いようです。
後でパッケージをアップロードする際、「お客様の申請には、パッケージのコンテンツは異なっているが、提供されている他のパッケージと同じフルネームを持つパッケージが含まれています」というエラーになり、パッケージのバージョンは上げているのに何故だろうと悩んだのですが、クリーンすることでエラーが出なくなりました。
また、バージョン番号も上げておきます(デフォルトでは自動で末尾が上がります)。
パッケージ作成後、WACK が合格になることを確認するのは初回と変わりません。
更新申請
Microsoft パートナーセンターのアプリケーションの概要ページで更新リンクをクリックします。
更新申請の場合は、変更のあるページのみ処理すれば構いません。
初回のパッケージ(Ver 1)も引き続き存続しているので、パッケージが 2 つになります。新しいほうが 1(青色)、古いほうが 2(橙色)で示されます。新しいパッケージを利用できない環境では古いパッケージにフォールバックするようですが、フォールバックが不要なら古いパッケージは削除しても構わないと思います。
古いパッケージを存続させても、表示されるアプリサイズは増えません。Ver 1 も 2 も 140 MB ほどのサイズが表示されました。
必要に応じてスクリーンショットも更新しておきます。
申請ページが更新したページだけ「更新済み」となるので、そのまま「Microsoft Store に提出」ボタンをクリックすれば、更新版を申請できます。
ストアからの更新
MSIX の差分更新機能が活き、表示されているアプリサイズは 140 MB ですが、ダウンロードは 400 KB 程度でした。
ユーザーが自分でストアで更新しなくても、自動更新も行われます。ただし、タイムラグはかなりある印象です。
旧バージョンを起動した際、バックグラウンドで更新が行われ、次回起動時には新バージョンになるようなのですが、自動更新されるまでに丸 1 日近く(23 時間程度)かかった場合もありました。
所感
開発者登録~更新までの一連の作業をしてみての感想としては、
- やはり労力は今までより多くかかる……が、許容できないほどではない。
- Microsoft パートナーサイトでの手続き自体は分かりやすい。
- しかし謎のエラーに悩まされることもある(同じフルネームエラー以外にも、ストアページから何回やっても更新できない現象にも遭遇、最終的には再度更新申請した)。
- パートナーサイトの応答が全体的にもっさりしている。
- やむを得ないが、各所でタイムラグがある(申請~認定、自動更新等)のでまどろっこしい。
という感じです。
こちらで整理したように、開発者としてはデメリットも多いものの、逆にメリットもありますし、また、ユーザー側から見ればメリットは多いので、本番アプリのストア配布も前向きに検討しようかと思います。