前回アプリのパッケージを作成したので、いよいよストア配布の申請をします。

ストア配布編 目次


申請

DashboardMicrosoft パートナーセンターのホームで「アプリとゲーム」をクリックします。

AppAndGame予約したアプリ名(ストアテストアプリ)が表示されているのでクリック。

Gaiyou「申請を開始する」ボタンをクリック。

Shinsei1未開始になっているすべてのステップのページ内容を埋めていきます。

Kakakutoteikyou「価格と提供の状況」ページ。

今回はテストアプリなので、表示範囲をプライベートユーザーにしました。これにすると、グループ(今回は「ストアテスト」)として指定するメアドのユーザーにだけアプリが表示されます。

グループ作成ページで自分のメアドだけを指定すれば、自分だけがストアからダウンロードできるようになります。なお、グループ作成ページに遷移すると、価格と提供の状況ページで入力途中の内容は失われるようなので、最初にグループを作っておく方が良いようです。

価格は無料にしています。

Property「プロパティ」ページ。

カテゴリとサブカテゴリは、テストアプリなので、開発者ツール・開発者キットにしておきました。

問題になってくるのがプライバシーポリシーです。

画面にバージョンを表示するだけのアプリなので、当然個人情報の収集はしていないのですが、後続のパッケージアップロードあたりまで進んだ段階でこのページに戻ってくると、個人情報の収集が勝手に「はい」にされていました。そうなると、プライバシーポリシー URL の入力が必須になります。

つまり、どんなアプリでもプライバシーポリシーを書いたページを用意しておく必要があるということです。

とはいえ、こちらの記事にあるように、ページの内容としては、ごく簡単に「収集してません」程度のもので良いようです。今回は GitHub のアプリページの末尾に記述をしておきました。念のために英語にしてみましたが、日本語で構わないようです。

システム要件もそれっぽいのを入れておきます。

Rating「年齢別レーティング」ページ。

質問に答えていくと、各種レーティングシステムでのレーティングを生成してくれます。

年齢制限すべき内容ではないので、全年齢にしておきました。

Package「パッケージ」ページ。

作成したアプリパッケージ(パッケージプロジェクトフォルダーの中の AppPackages フォルダーにある msixupload ファイル)をドラッグ&ドロップしてアップロードします。

DeviceFamilyデバイスファミリの利用可否のところで、どの Windows で使えるかを指定します。今回はノーマルな Windows のみにしておきました。

StoreTouroku「Store 登録情報」ページ。

ストアでのアプリ配布時の表示(アプリ説明)を管理します。

StoreTourokuJpn「日本語(日本)」をクリックすると、日本語でのアプリ説明を編集できます。

用意されている入力項目は多いのですが、必須なのは
  • 製品名(アプリ名)
  • 説明
  • スクリーンショット
の 3 つだけです。

アプリ名を予約する際、英数名と日本語名の両方で予約した場合は、製品名でどちらかを選べます。

Shinsei1Doneここまで入力すると、申請に必要な内容がすべて揃いました。

右側のマークがすべて緑色の完了になっています。

申請オプションは特に変更しなくて大丈夫です(タイミングを遅らせることもできます)。

「Microsoft Store に提出」ボタンをクリックすると、申請が行われます。

認定待ち

Ninteichu申請すると審査が行われますので、認定されるまでにはしばらく時間がかかります。

NInteichu2プログレスバーはリアルタイムの状況を反映しているわけではないようです。「この申請の確認」ページに遷移してから再度「進行状況を確認」すると、いつの間にかプログレスバーが進んでいます。

再確認があったのかバグなのかはわかりませんが、プログレスバーが「公開処理中」から「認定」に逆戻りしたこともありました。

認定には通常、1~3 日程度かかります。長いときは丸 7 日近くかかったこともありました。

認定に要する時間についての詳報はこちらをご覧ください。

Gaiyou2認定されるとメールが届き、アプリケーションの概要ページでも「Microsoft Store で取扱い中」になります。

コラム:認定作業は平日のみか?

認定作業は土日も行われるのでしょうか?

ストア自体は、土日だろうが夜中だろうが、アプリのダウンロード等はできます。物理的なアイテムの出荷については「営業日は、月曜日 ~ 金曜日の午前 8:00 ~ 午後 5:00 (祝日を除く)」と記載があります。

パートナーサイトでは認定について「最大 3 営業日かかることがあります」と表記されています。「3 日」ではなく「3 営業日」なので、お休みの日もありそうな雰囲気で記載されています。

しかし、これまで 7 回ほど認定されたメールの送信日時を見る限りでは、土日や夜中も認定作業は行われているようです。日本時間でも 23 時台にメールが来ましたし、土曜日もメールが来ました。マイクロソフト本社があるレドモンドは太平洋時間ですが、太平洋時間の 21 時台や、日曜日にもメールが来ました。

ストアからのダウンロード

認定されたアプリがきちんとストアで公開・配布されているか確認します。

Search今回はプライベートユーザーのみの配布ですが、検索可能なオプションにはしました。しかしながら、実際には検索しても表示されません。タイムラグの問題かなとも思いましたが、3 日経った今も検索できません……。

仕方がないので、URL 直打ちします。

SeihinIdMicrosoft パートナーセンターのアプリのページの中に「製品 ID」ページがあります。

StoreWebプライベートユーザーのみの配布の場合、「特定の人だけにアプリが表示される場合の URL (認証が必要)」の URL をブラウザに打ち込めばストアのアプリページにアクセスできます。

StoreApp入手ボタンをクリックするとストアアプリが起動し、そこから配布したアプリをダウンロードできます。

StoreApp2ストアに表示されているアプリのサイズは 143 MB なのですが、ダウンロードは 60 MB 程でした。MSIX の差分更新機能により、既に持っているパーツは除いてインテリジェントにダウンロードしてくれているようです。

StartMenuスタートメニューにもきちんと登録されました。

RunWin11無事に起動。

AppAndFuncWindows 設定のアプリと機能にも登録されていて、ここからアンインストールもできました。

WPF アプリを Microsoft Store に申請・登録する(全 4 回)

  1. 開発者登録編
  2. アプリ作成編
  3. ストア配布編(←今ここ)
  4. アプリ更新編

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更新履歴

  • 2021/12/04 初版。
  • 2022/11/20 認定所要時間について追記。