Runプログラム実行時に XAML を読み込んで UI コントロールを生成する方法のまとめ。

「タブを増やす」ボタンをクリックするたびにタブが増えていく。

サンプルプログラムは GitHub にて:
Visual Studio 2022 / .NET 6 で動作確認。

大まかな手順

STEP 1:XAML 作成

UserControl動的に生成したいコントロール(DynamicTabItem.xaml)をユーザーコントロールとして作成する。

以下の 3 つの作業を行う。

[A]
UmekomiDynamicTabItem.xaml ファイルのプロパティーでビルドアクションを「埋め込みリソース」にする。

[B]
csDynamicTabItem.xaml に紐付いている DynamicTabItem.xaml.cs を削除する。

[C]
xClassDynamicTabItem.xaml の先頭に記述されている x:Class の記述を削除する。

STEP 2:動的読み込み

リソースから DynamicTabItem.xaml を読み込み、XamlReader でコントロール化する。ButtonAddTabItemClicked() 参照。

注意点

動的に読み込む XAML 内の名前空間は、アセンブリを指定する必要がある。指定が無いと XamlReader が例外を吐く。

例えば、ビューモデルの名前空間は
xmlns:vm="clr-namespace:TestXamlReader.ViewModels"
ではなく
xmlns:vm="clr-namespace:TestXamlReader.ViewModels;assembly=TestXamlReader"
とする。

(補足)
別のプロジェクトで、assembly を指定するとビルド時に MC3074 エラー「タグ 'XXX' は、XML 名前空間 'clr-namespace:YYY;assembly=ZZZ' にありません。」が発生したことがあった。
対処方法が分からず、xaml 上では assembly を指定せず、実行時に文字列置換で assembly 指定を追加することで凌いだことがある。

サードパーティーの名前空間を使いたい時も同様で、サンプルプログラムでは GongSolutions.WPF.DragDrop の添付プロパティーを使っているが、
xmlns:dd="urn:gong-wpf-dragdrop"
ではなく
xmlns:dd="clr-namespace:GongSolutions.Wpf.DragDrop;assembly=GongSolutions.Wpf.DragDrop"
とする。