.NET 5 を導入して最初の一歩で躓いたところを整理しておく。Visual Studio 2019 16.8.1。

対象のフレームワーク

Framework新しいプロジェクトの作成時、「WPF App (.NET)」を選択しても、対象のフレームワークは .NET Core 3.1 となっており、そもそも .NET 5 になっていない。

[プロジェクト→プロパティ]メニューで対象のフレームワークを .NET 5.0 にする必要がある。

NETSDK1137 警告

.NET 5 でアプリケーションをビルドすると、
NETSDK1137 Microsoft.NET.Sdk.WindowsDesktop SDK を使用する必要はなくなりました。
ルート プロジェクト要素の SDK 属性を 'Microsoft.NET.Sdk' に変更することをご検討ください。
という警告が発生する。

警告で指定されるファイルは Program Files 配下のファイルだが、Program Files 配下のファイルを変更すると影響が大きそうなので、プロジェクトファイル(.csproj)を変更することで対応可能。

CsProjソリューションエクスプローラーでプロジェクト右クリック、[プロジェクトファイルの編集]メニュー、または、ソリューションエクスプローラーでプロジェクトダブルクリックで csproj を開く。

CsProjEdit1 行目の
<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk.WindowsDesktop">

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
に変更すると、警告が表示されなくなる。

単一ファイルの作成

TanitsuSeiseiプロジェクト発行時に「単一ファイルの作成」を有効にしても単一のファイルにならない。

Files10 個ほどのファイルが作成されてしまう。

こちらもプロジェクトファイル(csproj)を編集することで対応可能。

プロジェクトファイルの <PropertyGroup> のところに
<IncludeNativeLibrariesForSelfExtract>true</IncludeNativeLibrariesForSelfExtract>
CsProjEditを追記することで、.NET 3 系と同様の具合の単一ファイルが作成される。

ついでに
<DebugType>embedded</DebugType>
1も追記すると pdb も単一になる。