ニコカラを作るには、
- タイムタグ付き歌詞ファイルの作成(タグ打ち)
- タイムタグ付き歌詞を動画に上乗せ(字幕焼き付け)
の 2 つのステップがあり、もともとは、それぞれのステップを別々の講師が担当する予定だったが、ステップ 1 の講師が体調不良となってしまったため、急遽、SHINTA が両ステップとも講師をすることとなった。
目次
ステップ 1:タグ打ち
タグ打ちは、歌詞編集専門ツール(タイムタグエディタ)「RhythmicaLyrics」で行う。
タグ打ちとは何ぞやというところから始まり、RhythmicaLyrics の基本的な設定(自動取得含む)を経て、タグ打ちのデモを披露。
タグ打ちで初心者殺しとなるのは、「行末キーアップ」。この説明をするとともに、お好みで設定を変更できることにも言及。
約 40 分間の説明と設定実習の後、各自でタグ打ちの実習を 70 分ほど。少し中級の領域に入ってくるのだが、後々ページ区切りを入れやすいよう、歌詞の塊ごとに改行を入れておいてもらった。
その後、ワンポイントアップ講座として、
- 曲名などの @ タグ入力
- 熟字訓・英単語へのルビ振り
などを伝授し、トータルで約 2 時間の講習となった。
ステップ 2:字幕焼き付け
字幕焼き付けは、ニコカラ作成専門ツール「ニコカラメーカー 2」で行う。ニコカラメーカー 2 でできることの解説と、ニコカラ作成デモを披露。フルオートでここまでできる、という簡単さと、こだわればここまでできる、という奥深さを実感してもらった。
実習は 2 段階で、最初の段階は、とにかくまずプレビューしてみること。プレビューすることで、できあがるニコカラのイメージができる。その後、動画出力ボタンを押すだけでニコカラができあがってしまうので、非常にあっけない実習となる。
というのも味気ないので、次の段階で、フォント設定などをいじって好みのニコカラを作るところまで実施。また、ステップ 1 で実施した歌詞の改行を活かす設定も伝授。
実際にニコカラ作りを行っていると、歌詞の文字、ルビ、ワイプタイミングなどを修正したくなることが多々ある。ニコカラメーカー 2 でも簡単な歌詞編集は行えるのだが、今回の講習では、
- 歌詞の編集は必ず RhythmicaLyrics で実施
- 歌詞ファイルを更新するとニコカラメーカー 2 に自動反映
という流れを伝授。その方が効率が良いからだ。
改行を変更したりすると、ニコカラメーカー 2 への自動反映後、歌詞表示タイミングが変わってしまいおかしなニコカラになることがあるが、その場合は、歌詞表示タイミングを手動で修正するのではなく、「自動で表示開始時刻・表示終了時刻を設定」機能によりワンクリックで修正できる。
ステップ 2 は 1 時間 40 分ほどの講習となった。
鑑賞会
各自が作成したニコカラをみんなで鑑賞。ニコカラメーカー 2 のプレビュー画面で再生した。
Extra:エンコード
ニコカラメーカー 2 で出力した動画は無圧縮 AVI となる。これを MP4 に変換する方法を、途中から合流した Y 氏が講習してくれた。
automp4encoder および Avisynth をインストールし、AVI ファイルを mp4fromavi.bat にドラッグ&ドロップするだけで、AVI を MP4 にエンコードできる。
automp4encoder および Avisynth をインストールし、AVI ファイルを mp4fromavi.bat にドラッグ&ドロップするだけで、AVI を MP4 にエンコードできる。
まとめ
今回は、ニコカラを作るのがまったく初めてという方々と、初代ニコカラメーカーで既にニコカラを作ったことがある、という方々と、両方の方々が参加された。
初めての方は、タグ打ちが大変という感想もあった。一方で、音ゲーと同じ感覚なので苦ではないという感想もあり、慣れるまでのスピードには個人差がある。しかし、スピードに差はあれど、一度踏み出してみれば、あとは次第になれていくので、今回大きな一歩になったと思う。
初代ニコカラメーカーとニコカラメーカー 2 で一部の画面が大幅に変わったので、そこを知りたくて参加したという方もいた。まさにここはニコカラメーカー 2 で大きく進化したところなので、今回お伝えできたのは良かったと思う。
このご時世なので、マスクや換気など、感染症対策に気を使いながらの講習会ではあったが、今回の内容を活かして、ニコカラ職人が広がっていってくれると嬉しい。