ニコカラ動画(カラオケ字幕動画)のオンボーカル動画とオフボーカル動画を結合し、1 つの mp4 動画ファイルに「字幕映像+オンボーカル音源+オフボーカル音源」をまとめるためには、こちらの記事にあるように Yamb で様々な入力をしていく必要がありますが、ファイルドロップだけで手軽に結合するツールを自分用に作りましたので、おすそ分けします。

※縮小表示されている画像は、クリックすると元のサイズで表示されます。

目次

ツールの概要

オンボとオフボを手軽に結合してマルチトラック化するツールです。

元の動画をドラッグ&ドロップするだけで、トラック名の設定やトラックの言語設定も自動で行います。

Yamb で作成するより手間を削減できます。一方で、複雑な結合はできませんので、その場合はこれまで通り Yamb をお使い下さい。

インストール

ニコカラ動画のオンボとオフボを簡単に結合するツールは、ダウンロード先からダウンロードして zip を解凍します。

ニコカラ動画のオンボとオフボを簡単に結合するツールの動作には MP4Box が必要です。MP4Box はこちらのサイトから GPAC の最新インストーラー(2019 年 10 月現在、32 ビット Windows 用は gpac-0.8.0-rev1-gc1990d5c-master-win32.exe、64 ビット Windows 用は gpac-0.8.0-rev1-gc1990d5c-master-x64.exe)をダウンロードします。exe を実行し、指示に従って GPAC をインストールすると、インストールしたフォルダーに MP4Box.exe ができるので、ニコカラ動画のオンボとオフボを簡単に結合するツール(MergeNicoKaraTracks.exe)と同じフォルダーに MP4Box.exe をコピーします。

簡単な使い方

Mnkt1ツールを起動すると、ウィンドウ上部に案内が表示されるので、案内に従って作業を進めていきます。

Mnkt2エクスプローラーからオンボ動画(映像+オンボ音声)または元の PV 動画(オンボ音声のもの)をドラッグ&ドロップします。オンボーカル行(トラックが On の行)にドロップした動画が入ります。

(補足)
PV 動画とオンボニコカラ動画の 2 つがある場合、可能であれば PV 動画を使う方が良いです。オンボニコカラ動画の音声部分は PV 動画の再エンコのため、音質が下がっていることが多いです。
Mnkt3次に、オフボ動画(映像+オフボ音声)もドラッグ&ドロップします。オフボーカル行(トラックが Off の行)にドロップした動画が入ります。

「出力開始」ボタンが水色に光りますので、クリックすると、マルチトラック結合動画が出力されます。

デフォルトでは、「オフボ動画の映像+オンボ音源+オフボ音源」が結合され、オフボ動画と同じフォルダーに結合動画が出力されます。デフォルトで映像をオフボのものにしているのは、オンボとして(字幕のない)元の PV を指定することを想定しているためです。

動画内のトラック名(On Vocal / Off Vocal)や言語設定(オンボ音源は Japanese)は自動的に設定されています。

以上、2 つのファイルのドロップだけで手軽に結合が完了しました。

高度な使い方

このツールでは、オンボ 2 つ+オフボ 2 つの合計 4 トラックまで結合できます。

Mnkt42 つめのオンボや 2 つめのオフボを指定したい場合は、「On-2」「Off-2」行の参照ボタンをクリックして動画を指定します。ドラッグ&ドロップの場合は、「On-2」→「Off-2」の順に動画が追加されていきます。

Langオンボやオフボが 2 つあると動画再生時のトラック選択で見分けがつきづらいので、「トラック名追加」欄に追加情報を入力して見分けやすくすると良いでしょう。例えば、「トラック名追加」欄に「初音ミク版」と入れると、生成されるトラック名が「On Vocal (初音ミク版)」のようになります。

(補足)
最新版の MP4Box を使っていれば基本的に問題ありませんが、環境によっては、トラック名に日本語を使うと問題が発生するかもしれません。その場合は、入力する文字を英数字にして下さい。
デフォルトのトラック名を「On Vocal」のように英字にしているのはそのリスクを避けるためです。

ダウンロード

本ツールのダウンロードは、こちらのリンク先の中から、「MergeNicoKaraTracksXXX.zip」を探してダウンロードして下さい。

補足

本ツールは開発者自身が使用するために開発したものをおすそ分けという形で公開はしておりますが、今後バージョンアップの予定はありません。

また、機能アップなどのリクエストは受け付けておりません。

完全に as-is(あるがまま)となります。