Genymotion_GoogleMap先日紹介した BuilDroid 以外にも、パソコン上で Android を使う方法があった。その名も Genymotion

サクサク動く上になんと、Google 公式のアプリストア「Google Play」に対応している。導入も手軽だ。

目次

ダウンロード

Genymotion_ダウンロード Genymotion の公式サイトから Genymotion をダウンロードする。ダウンロードするためには、無料のユーザー登録が必要。登録したメールアドレス宛にアクティベーションメールが送られてくるので、メールに記載の URL をクリックして認証する。

認証後のアカウントでログイン後に、ダウンロードページから Genymotion をダウンロードする。

ラインナップはいくつかあるが、オールインワンパッケージの「Windows 32/64 bits (with VirtualBox)」が一番手軽だろう。Genymotion 本体と、PC エミュレーターの VirtualBox がセットになっている。

VirtualBox をすでに持っているのなら、Genymotion 単体のファイルを選べば良い。当初俺は、Genymotion が VirtualBox 用のイメージファイルだと思っていたので、単体のファイルがなぜインストーラー EXE なのかが疑問だった。実は Genymotion はイメージファイルではなく単体アプリで、仮想マシンのエンジンとして VirtualBox を呼びだしている、という構図のようだ。

インストール

インストールはとても簡単。ダウンロードした genymotion-1.2.1-vbox.exe を起動し、指示に従っていくだけだ。

基本設定

Genymotionデバイス作成Genymotion では、複数の Android デバイスを利用できる。

初回起動時は、1 つもデバイスが存在していないので、デバイスの準備から始める。Genymotion を起動するとデバイスを準備するか問われるので、Yes で回答し、続くログイン画面で、Genymotion をダウンロードする際に作成したアカウント情報を入力する。

リストから Android デバイスを選ぶ画面になるので、好きなものを選ぶ。今回は、「WXGA 10.1 Tablet - 4.2.2 - with Google Apps - API 17」にした。

Add ボタンをクリックすると、確認画面の後、Android デバイスがダウンロードされる。

GenymotionメインウィンドウGenymotion のメインウィンドウで、ダウンロードした Android デバイスを選び、Play ボタンをクリックすると、Android が起動する。

初回起動時は ADB(デバッガー)に接続するか聞いてくるが、不要であれば、「Stop asking me」または「No」で回答する。

Genymotion_ようこそたったこれだけの作業で、Android(x86 版)が起動する。

あとは、通常の Android と同じ操作方法だ。

セットアップ時に新しく Gmail アカウントを作ることも出来るし、既存のアカウントを利用することも出来る。

Genymotion_GoogleAppsGenymotion の一番の特徴は、最初に述べたとおり、Google Apps を利用できること。アプリの導入が簡単に行える。

Genymotion_GPS疑似 GPS 機能も備えている。

ウィンドウ右上にある GPS アイコンをクリックすると、現在地を設定するウィンドウが表示される。

MAP アイコンをクリックすると、Google Map 上で現在地を選べる。

まとめ

Genymotion_Antutu非常に手軽に導入できる Android 仮想マシンとして有用性が高い。BuilDroid 導入の手間と比べると圧倒的に簡単だ。

起動時間もなかなか高速で、Android デバイスを選んでから Android のデスクトップ画面が表示されるまではおよそ 17 秒だった(PC のスペックはこちら)。Google 純正 Android エミュレーターよりも遙かに速い。

十分に実用的な高速性を備えるが、BuilDroid よりは遅い。安兎兎ベンチマークの結果は、BuilDroid の 63,089 に対し、Genymotion は 20,634 だった。

というのも、BuilDroid は CPU コア数やメモリ量など仮想マシンの設定を自由に行えるため、PC の性能をフルに活かすことが出来るが、Genymotion では仮想マシンの設定が行えない。テンプレートの選択によりメモリ量などはある程度選べるが、CPU コア数は変更できなかった。実機では 4 コアの Nexus 7 でも、Genymotion では 1 コアとなっているなど、どのテンプレートを選んでも 1 コアになってしまう。

バージョンアップで、リソースの割り当てが自由に出来るようになるといいな。

ちなみに、BuilDroid も Genymotion も、AndroVM から派生しているようなので、両者は親戚同士といっていいかもしれない。


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