AMD は 7 月 3 日に新型 CPU「AMD A-Series APU」を発売する。CPU と GPU を統合した最近のプロセッサのことを、AMD では APU(Accelerated Processing Unit)と呼んでいる。

A-Series 上位の「A8-3850」のスペックは、CPU 部が 4 コア、2.9GHz、L2 キャッシュ 4MB、内蔵 GPU が Radeon HD 6550D、400sp、600MHz で、TDP は 100W。

対する Intel の Core i7-2600 は、CPU 部が 4 コア 8 スレッド、3.4GHz、L2 キャッシュ 1MB、L3 キャッシュ 8MB、内蔵 GPU は HD3000、800MHz で、TDP は 95W。

CPU スペックの割には TDP が高いと思ったけど、A-Series は GPU に力を入れているようだ。ベンチマーク結果によれば、A8-3850 の 3DMark Vantage スコアは、Core i5-2500K のスコアの 2 倍。

「どうせ GPU は別挿しにするから、内蔵 GPU いらないもんなぁ」と思ったけど、考えてみれば、今のマシンの GPU は Radeon HD 5570。A-Series の内蔵 GPU Radeon HD 6550D であれば、たぶんこのくらいの性能は持っている気がする。

TDP で考えても、今のマシンの TDP は CPU が 82W、GPU が 42.7W の合計 124.7W なので、今後は GPU 内蔵一筋、ってのもいい気がしてきた。

なお、A8-3850 は従来の CPU コア(K10)をベースにした製品。アーキテクチャ一新の Bulldozer ベースの CPU は 2012 年の Trinity まで待つ必要がある。