2013年11月

京王線全線で IIJmio スピードテスト

月額 945 円というリーズナブルな価格で LTE が使えるサービス、IIJmio 高速モバイル D。毎月 500MB までなら、高速な LTE で通信でき、500MB を越えると、低速の 200kbps 通信となる。

安価ながら、docomo 網を利用しているのでサービスエリアも広い。

高速 LTE 時の通信速度はどれほど出るのか、京王線に乗りながらスピードテストしてみた。

先に結果を示すと、下の表のようになった。

IIJmioスピードテスト(京王線)

テストは、docomo 向け 7 インチタブレット、AQUOS PAD(SH-08E)で行った。AQUOS PAD に IIJmio の SIM を挿し、RBB TODAY SPEED TEST にて通信速度を測定。主に電車内での測定だが、一部ホーム上での測定もある。また、複数回測定している箇所は、必ずしも同一日付での測定とは限らない。

docomo の LTE(Xi)はクアッドバンド LTE として、800MHz 帯(band19)、1.5GHz 帯(band21)、1.7/1.8GHz 帯(band9)、2/2.1GHz 帯(band1)の電波でサービス提供されている。AQUOS PAD はこのうち、1.7(1.8)GHz 帯を除く 3 つの電波に対応しているようだ。

IIJmioスピードテスト(京王線)集計結果測定結果を集計すると右のようになる。

全地点での平均下り速度は 1.48Mbps となり、LTE としては物足りない結果となった。一部の地点では LTE が入らず 3G となったが、LTE の平均が 1.48Mbps、3G の平均が 1.46Mbps と、LTE なのに 3G と変わらないスピードという悲しい結果である。

よく雑誌などで携帯各社の LTE 速度を比較しているが、docomo 純正の SIM だと 10Mbps 程度は出ていることが多いので、IIJmio が 1.48Mbps しかでないのは、IIJmio 用の帯域が狭いとかあるのだろうか?

一般に、IIJmio のような MVNO の SIM だと、docomo 純正の SIM よりも速度が遅いと言われるが、それが裏付けられた形だ。

調布周辺の地下区間では、上り速度がかなり向上した。何かあるのだろうか?

高幡不動RBB余談だが、今回のように多くの地点でスピードテストを行う際、AQUOS PAD 搭載の手書きメモアプリ、「書」ノートは大いに役立つ。

測定結果のスクリーンショットだけ保存しておいても、後で見返したときに、どこの地点の測定結果かわからなくなってしまう。

「書」ノートで画面の上に駅名などを手書きで書いておけば、後からでも分かりやすい。おまけに、保存ボタンのタップでスクリーンショット(+手書き)を保存できるので、電源ボタン+音量下げというアクロバティックな同時押しをしなくてすむ。


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「書」メモ・「書」ノート支援ツールの使い方

「書」メモAQUOS PAD など、SHARP 製のタブレットやスマホに付属するアプリ、「書」メモ・「書」ノート。画面の上に自由に手書き・落書きできる便利なアプリだ。

そんな「書」メモ・「書」ノートを支援するのが、書シリーズ 一括画像合成保存。「書」ノート本体では 1 枚ずつしか共有(保存)できない「スクリーンショット+手書き」合成画像を、一括で保存する。

そのツールの使い方(取扱説明書)を公開した。


具体的な使い方は上記の説明書に記載されているので省略するが、仕組みを簡単に言えば、「書」ノートのバックアップデータから「スクリーンショット+手書き」画像を合成している。


バックアップデータには、スクリーンショット(残念なことに JPEG 形式、本当は PNG 形式で保存されていると劣化が無く良いのだが……)と、手書き画像が別々に保存されている。これを重ね合わせることにより、合成画像を生成している。


AQUOS PAD 支援ツール「書シリーズ 一括画像合成保存」公開

KakuNoteSHARP 製タブレット AQUOS PAD(SH-08E、NTT docomo 用)に付属の手書きメモアプリ(「書」メモ、「書」ノート)を、さらに便利に使うための支援ツールを公開。

「書」メモのスクリーンショット+手書きの合成画像を一括で保存できるツールです。

Windows 用アプリケーションです。Android では動作しません。

動作確認は
  • KakuManager_Win8Windows 8
  • KakuManager_Win7Windows 7
  • KakuManager_WinXPWindows XP
で行っています。

また、対象となるデータは、
  • SH-08E 付属「書」ノート Ver 2.0.0

を想定しています。


AQUOS PAD 以外に付属する「書」メモや「書」ノートのデータでも使える可能性はあります。docomo 用 AQUOS PAD 以外で使えた or 使えなかったをご報告いただけると助かります。

【詳細およびダウンロード】




ガラケーとタブレットのカメラ画質を比較してみた

実際のところ、どのくらい違うのかな? ということで、ガラケー(フィーチャーフォン)とタブレットで同じものを撮影して、画質を比べてみた。

今回比べたのは、以下の機種。

カテゴリブランド機種名メーカー発売時期画素数
ガラケーauURBANO AFFAREソニーモバイル2011 年秋冬810 万画素
タブレットdocomoAQUOS PAD (SH-08E)シャープ2013 年夏810 万画素
タブレットGoogleNexus 7 (2012)ASUS2012 年 7 月120 万画素
(参考)デジカメキヤノンPowerShot S90キヤノン2009 年 10 月1,000 万画素

Web 掲載にあたり画像を縮小しているので、厳密な比較ではないけれど、縮小によるディーティールの差が問題にならないくらい、大きく画質に開きがあった。

PowerShotS90まずは参考用として、キヤノンのデジカメ、PowerShot S90。4 年前の機種である。写真はクリックで拡大する。

カタログスペックとしては 1,000 万画素だが、普段から M2 モードと呼ばれる低画素モード(400 万画素)で撮影しており、今回も 400 万画素で撮影している。

さすが本業のデジカメで、低画素で撮影しても、一番、見た目に近い印象で写真を撮影している。

スポンジの網目もきちんと撮れているし、クリームの質感もある。

いつもの設定で、露出を落として撮影してしまったので、全体的に暗くなっているが、標準で撮ればもっと明るい。

URBANO_AFFARE比較の本題に入ると、ガラケーとタブレットのうち、画質が良かったのは 2011 年のガラケー、URBANO AFFARE。

ピントが甘い、スポンジのディティールが無い、クリームがもやっとしているなど、デジカメと比べてしまうと画質は劣るが、全体的な絵としては十分に見られるクオリティだと思う。

AQUOS_PAD最新のタブレットである AQUOS PAD は、残念ながらガラケーに及ばない結果に。お気に入りなんだけどなー。

これまでの撮影の印象から、ガラケーを上回る結果になるかもと思っていたのだが、比べてみると下回る結果に。

全体的にぼんやりしているし、背景にはかなりノイズが乗っている。

Nexus7最下位はタブレット界に旋風を巻き起こした Nexus 7。

低価格でありながら非常に有用なタブレットだが、こと写真に関しては、コメントできないほど悲しい結果。

120 万画素だしね……。

おまけにインカメラしかないので、かなり撮影しづらい。アクロバティックな操作が要求される。

というわけで、カメラ対決は、タブレットではなくガラケーに軍配。



AQUOS PAD (SH-08E) 使用感レビュー

AquosPad_SH-08ENTT docomo 2013 夏モデルの AQUOS PAD(SH-08E)を使い始めて 3 週間ほどになるが、かなり良いタブレットだ。

AQUOS PAD のスペックはこちらにまとめられているが、主なところは
  • 7.0 インチ IGZO ディスプレイ(1920×1200)
  • CPU:Snapdragon 600(APQ8064T)1.7GHz(クアッドコア)
  • メモリ:2GB
  • 重量:288g
  • 防水
という感じ。

AquosPadとNexus7AQUOS PAD に触れてまず感じるのは、そのコンパクトさ。今まで 7 インチタブレットの Nexus 7(2012)を使っていたが、横幅がスリムになると共に、重量も軽くなった。

IGZO 液晶は鮮やかな発色で綺麗だ。鮮やかすぎて多少きつい感じがすることもあるが、写真を見るときなどは良く見える。

書メモ手書き関連が充実しているのも良い。

画面下(他の端末だと戻るなど 3 つのアイコンが並んでいるところ)に鉛筆のアイコンがあり、ここをクリックすると、メモモードになる。手書きで画面上に落書きできる。

画面と落書きは合わせて保存でき、専用アプリの「書」ノートで後から参照することができる。

落書きはもちろん指でも可能だが、AQUOS PAD 本体に収納されているタッチペンを使うとさらに書きやすい。

黄金味噌カメラの画質も実用レベル。Nexus 7 のひどい画質と比べたら雲泥の差。

タブレット自体に通信機能(LTE)が内蔵されているというのは、想像以上に便利だ。電源を入れてすぐにインターネットに繋がる。Nexus 7 は Wi-Fi のみだったため、WiMAX ルーターと併用していたが、ルーターの起動を待ったり、ルーターのバッテリー管理をしたりと、手間が多かった。AQUOS PAD はそういう手間が無く、使いやすい。

バッテリーの持ちはなかなかだと思う。今まで使っていた Nexus 7(LTE 無し)と比べると、LTE が付いているため放置しているだけでバッテリーが減っていく。しかし、実際に使っている時のバッテリーの減りは、Nexus 7 よりも少ない印象だ。

充電はクレードルでできる。接触型ではあるが、USB ケーブルを挿さずに充電できるというのは便利だ。

AnTuTu以上を含め、AQUOS PAD の良いところをまとめると、
  • コンパクト(細い、薄い)で軽い
  • IGZO 液晶がきれい
  • 手書き画面メモが使いやすい
  • タッチペン内蔵
  • カメラの画質もほどほど良い
  • LTE 対応
  • バッテリーがなかなか持つ
  • クレードル付属
  • microSD カード対応

温度上昇逆に、不満なところは、
  • クレードルのハマりが悪い(かなり慎重に本体を挿さないと滑って落ちる)
  • 本体がツルツルしているので手から落としてしまいそうになる
  • タッチが誤動作する(ファームを 03 にしてもまだ変、ちょっと画面が汚れるとダメな感じ)
  • 傾きセンサーに敏感に反応しすぎて、すぐに画面の縦横が回転してしまう
  • しばらく使っていると温度が上昇して警告が表示される
  • Wi-Fi ダイレクトの対応がイマイチな感じ(Wi-Fi ルーターとの接続が切れてしまう、Nexus 7 と通信できない)
  • フルセグが邪魔(TV 見ないので、アンテナのスペースをバッテリーにするなり、コストカットするなりして欲しい)
  • おサイフケータイ非対応(NFC には対応している)
  • スクリーンショットを撮るときの音が下品(Nexus 7 はもっと上品な音だった。というかそもそも、スクリーンショットで音を出すのは誤解の元なのでやめて欲しい)
不満なところもいろいろあるが、全体としてみればかなり良いタブレットで、気に入っている。


【更新情報】
  • 2013/11/03 温度警告について追記。

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