生産物流箱庭ゲーム「Factory Town」における計算ブロックの使い方を整理しておきます。

なお、Factory Town Ver 0.108m 時点(Windows 版)での情報です。画像はクリックすると拡大します。

計算ブロックとは

計算ブロック(Computation blocks)は、物流の状況に応じた調整(アクション)を自動的に行うためのブロックです。「農場で使う肥料は十分にあるから、牧場からの肥料発送をやめよう」とか、「普通は直進しかしないマインカートを状況に応じて分岐させよう」などということができるようになります。

現在の状況という「入力」を元に、必要に応じて「判断」を行い、アクションという「出力」を行う。これを実現するのが計算ブロックです。入力も出力も原則として「オン/オフ」で表現されるので、一般的に論理回路と呼ばれます。Minecraft では Redstone 回路と呼ばれて人気ですが、Factory Town の計算ブロックは
  • 基本的な機能が 1 ブロックにまとめられている
  • 配線が簡単(配線のためのブロックスペースが不要)
という特徴があり、Minecraft よりも回路を組む敷居は低いのではないかと思います。

シンプルな入出力を行う

switch1一番シンプルに計算ブロックを使ってみます。

スイッチ(右の写真の左側のブロック)とランプ(右側のブロック)が 1 つずつで、スイッチを押すと、ランプが光ったり消えたりする、という簡単なものです。

toggleスイッチは「トグル」という名前のブロックになります。建設メニューの計算ブロックでトグルを選択して配置します。

lampランプは「論理ランプ」という名前のブロックです。同じく建設メニューの計算ブロックから選択して配置します。

スイッチとランプの位置関係は適当で構いません。

さて、2 つのブロックを配置しただけでは連動しないので、連動するようにリンクを張ります(配線します)。

linkトグルを左クリックして選択状態にしてから、マウスカーソルを論理ランプの上に持って行くと、「論理リンクを追加」という表示が出ます。この状態で「右」クリックすると、リンクが張られます。

必ず、トグル(入力元)で左クリック→論理ランプ(出力先)で右クリック、の順番です。

link2リンクが張られると、改めてトグルを選択した際に、トグルと論理ランプが白いカーブで結ばれている表示になります。入力元であるトグルの方が太い線になっています。

補足ですが、リンクを張ってあればきちんと動作するので、ブロック同士の位置関係はどんなものでも構いません。逆に、隣同士に配置したとしても自動でリンクが張られるということはありません。

さて、トグルをマウスで選択しマウスカーソルがトグル上にある状態で、Enter キーを押すと、トグルのマークが赤い禁止マークから緑のチェックマークに変化します。

link3同時に、カチッと音をたてながら青いビームが論理ランプに飛び、変化が論理ランプに伝わり、論理ランプが青く光ります。

Enter キーを押す度にトグルの表示が変わり、併せて論理ランプの表示も変わります。

なお、Enter キーを押すまでにマウスカーソルがずれてしまうと、トグルのオンオフは切り替わるのに論理ランプの表示は変わらなくなってしまうので注意して下さい。また、Enter キーはテンキーの Enter キーではなく大きい方の Enter キーを使って下さい。

migishitaさらに言うと、トグルを選択すると画面右下にトグルのオンオフを切り替える小窓が表示されますが、この小窓でマウスを使ってオンオフを切り替えると論理ランプの表示は変わらないので注意して下さい。

バージョンアップするに従ってこの辺りは改善されるとは思いますが、現状ではトグルの扱いに注意が必要です。

とはいえ、実際には手動でトグルをいじることはないので、実用上はあまり問題にはならないかと思います。

以上が、1 入力 1 出力という一番シンプルな計算ブロックの使い方となります。「入力のオン/オフに応じて出力がオン/オフ」されました。これを発展させていくと、実用的な使い方ができるようになります。